番号 | 日付 | 題名 | 投稿者 | 返信元 | 読出数 |
169 | 6/29(日) 23:30:30 |
症状報告(19) ― 松阪牛騒動と食器洗い機 | 芦田宏直 | No.124 | 4180 |
今日(29日)の夕食は、大失敗をしでかした。故・永坂先生(http://www.ashida.info/trees/trees.cgi?log=&v=559&e=msg&lp=559&st=0、http://www.ashida.info/trees/trees.cgi?tw=&log=&search=%89i%8d%e2&mode=and&v=255&e=res&lp=249&st=0)のお嬢さんの千果さんが、私と息子の自炊生活を気遣って、木箱入りの松阪牛ステーキ用肉を5枚も送ってくれて、土曜、日曜と連続してのステーキディナーだったのだが、食卓にスープと春巻き(なぜか春巻き)とサラダをならべて肉にナイフを入れて、そうだご飯だ、と食卓に「ライス」がないのに気づいて、息子に頼んで3秒後(ご飯出しは息子の分担になっている)、ジャーを開けたら「ご飯がない」。ガーン … 。すごいショックが二人の間に広がる … 。 もう肉にナイフを入れ、スープも湯気が立っているこの段階で、なんということだ。そこへ偶然に家内からの電話が鳴る。「ご飯がない!」と誰彼となく叫ぶしかない。「かわいそうに。涙が出てくる … 」。訳のわからない家族のパニックが広がった。隣のレストラン『サンマルク』でパンを買ってくるしかない。ないとしたらマンション前のスーパー『さえき』で『サトウのご飯』(電子レンジで2分)を買ってくるしかない。結局『サンマルク』ではパンが売り切れ。『サトウのご飯』になってしまったが、せっかくのステーキが台無しになってしまった。私はもうご飯を食べる気もなくなって、春巻きとサラダとスープが“おかず”、ステーキがご飯代わりになって食事を終えてしまった。 松阪牛のステーキは霜降りでやわらかいが、このトロのような上質の油が私のような老年の身ではつらい。隣の息子は「おしいい」と言ってがんがん食っていたが、私にはアメリカンステーキの方が胃の負担が軽くて済むような気がする。千果さん、これからはもっと安いステーキ肉でいいですよ。歳を取ると油類を消化する体内フィルターがほとんど働かなくなってくる。 結局は、油フィルターの能力低下と歯のかみ切る力の低下が老年の食事を左右してくるのだろうが、幸いなことに歯は全く悪くはない。油フィルターの劣化は、たとえばインスタントラーメンが全く食べられなくなったということだ。食べたくない、のではなくて、食べられない。今でも食べたい気持ちが勝って『サッポロ塩ラーメン』を食べたりもするが、10分ほどたつと胸が悪くなってくる。若いときには毎日食べても平気なインスタントラーメンが今では身体が受け付けない。情けないことだ。 学生時代の昔は、ご飯さえあれば、なんとかなった。玉子かけご飯(私の玉子がけご飯は、っもっとも上級のマイランクでは、醤油+味の素+七味唐辛子+かつお、が入っている)で充分だったわけだから、玉子1個あれば充分。それに加えてラーメン(インスタントラーメン)があれば、最高の食事だ。だからご飯がない、というのは致命的なことだったのである。ご飯を用意しておくということは(ステーキを用意すること以上に)、いずれにしても、鉄則中の鉄則だろう。 さて、「一人暮らし」と言えば、最近の私たちの自炊生活を支えているツールの一つは、食器洗い機だ。我が家の食器洗い機は、サンヨー製のもの(http://www.sanyo.co.jp/HAC/DW/)だが、これが最高に重宝。確かに手で洗った方がはるかに速いが、食器洗い機の最大のメリットは、洗った食器をそのまま食器洗い機に置いておけるということだ。 食器を洗うという作業は、それほど面倒な作業ではないが、それをきれいな布でふいたり、きれいな状態で収納・管理するということが、食器洗いということのもっとも面倒な部分に属している。食器洗いは、洗うことの面倒さよりはその後の作業が大変なのである。せっかくきれいに洗ってもそれを拭き取るふきんや置いておくトレイが汚ければ、何をしたのかわからない。その点で食器洗い機は、乾燥から収納までを請け負ってくれるから、こんなに便利なものはない。食器洗い機の便利さは,〈洗う〉ということにあるのではなくて、食器の清潔乾燥、清潔収納ということにあるのである。 私と息子の食器利用の原則は、食器洗い機の中にないものは使わない、ということだ。いつも食器洗い機の出し入れだけで済むように食器を使っている。最近の食器洗い機は洗浄力もいい。コップも金属たわしで洗ったようにいつもきれいになっている(たぶん洗浄剤『ハイウオッシュA』http://www.rakuten.co.jp/ichibankan/109632/109909/ の効果も大きいと思う)。昔は音がやかましくて、小さなアパートやマンションではその音に耐えられなかったが、最近は音も静かになった(40dBを切っている)。温水管を食器洗い機に接続しておくと15分くらいで洗浄を完了するからこれも大した進化だ。 私は機械好きだから、洗濯機にしても食器洗い機にしてもエポックメイキングなものが出ると(家内の要求なしに)必ず購入するクセがあるが(何も「ザウルス」http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=165や「ナビ」http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=2ばかりを買っているわけではありません)、この食器洗い機の進化もまた目を見張るばかりである。電子レンジもかかせない台所家電だが、食器洗い機も同じように便利な台所家電だ。特に雑菌が繁殖しやすいこの時期の食器管理にはかかせない。突然家内の居なくなった男所帯や働く女性のための大きな武器だ。 追伸:家内はやっと歩けるようになってきました(一ヶ月前、ぶらっとした両足のあの症状http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=157.124.19からは想像もできないことです)。まだ支えが入りますが、木曜日(26日)からは経口ステロイド剤を服用するようになり、自宅ステロイド治療がどこまで可能かの判断をしているところです。経口ステロイドは、パルスステロイド(点滴によるステロイド投入)に比較して副作用が強かったり、また逆に効果が全くなかったり人によって症状が異なるので様子を診る必要がありますが、自宅で治療できるという利点があります。家内の場合は、今日段階でもパルスステロイドと同じように効果があるようで、日毎に神経が蘇ってくる感じがわかるそうです(「そんなこと言われたって」と言いたくもなりますが)。幸い、今のところ副作用もありません(吹き出物ができやすい)。遅くとも7月の中旬には退院できるのではないでしょうか(本日で入院1ヶ月になりました)。もはや、私と息子は、(食器洗い機のおかげで)いつでもいいのですが。彼女は松阪牛ステーキを自宅で食べたがっていました。 |
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