番号 | 日付 | 題名 | 投稿者 | 返信元 | 読出数 |
1094 | 9/29(木) 05:57:24 |
設計教育の手法(経験談) | Y | No.1059 | 3848 |
u先生と芦田校長のやり取りを拝見して、書き込むをしました。 私は7年間、建築系専門学校で教鞭を取り、その間に、2級建築士2次試験(製図試験)を含めて、 設計製図の授業を、通算4200時間(2800コマ、1コマ90分)の授業を受け持ってきました。 その中で、授業中にいかに、緊張感のある授業と、課題の提出率100%を 最低限度のラインとして行ってきました。 課題も提出させるだけでなく、一定のCHECK項目をクリアーしてない場合は、 再提出を課せていました。その授業の手法は、やはりu先生が行われていた 「個別指導」を取り入れていました。これは、設計の授業には 必要不可欠なものです。しかし、そのやり方が問題です。 「個別指導」を受けていない学生をいかに、緊張感を持たせ、 課題制作に集中させておくことです。つまり、遊ばせない、眠らせない、 お喋りをさせない。この3つの「させない」を重視していました。 また、私の在籍していた学校は、経費削減のため、設計製図の授業で、 学生42名に対して、教員は1名でした。 そこで、下記のような工夫を取り入れました。 @個別指導をする位置を、教室の中央に持っていき、声が教室全体に響くようにする。 また、周りの学生にも見学させ、質問を投げかける。 ここで、見学させる学生の選択が重要です。 A配布教材の工夫 10枚の配布プリントを作るには、その10倍の100枚のプリントから 取捨選択し、圧縮をかけなければなりません。 この時間がかなりかかります。 でも、最初の1年でこれをきちんと作成しておけば、 あとは、改正版を作っていくだけなので、割と楽です。 B教室全体にある種の緊張感を持たせる これは、4月に授業が開始されて、最初の2ヶ月で決ってしまいます。 この2ヶ月間で、この先生は遊べないぞ、サボれないぞと植え付けておく。 C授業目的をハッキリさせ、実務との関係をはっきり認識させる 授業開始の15分から20分で、これをはっきりと理解させる事ですね。 ですから、設計製図を教える先生は、本当に実務にも精通して おかなければなりません。 感じてこと、思ったことを、書いてみましたが、 御意見のある方は、よろしくお願いします。 私は現在、ある事情で、教育現場を離れ、 建設業界に戻っています。 また、機会がありましたら、登場したいと思います。 |
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