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185 9/1(月)
23:05:55
 「学校見学会」を信じてはいけない。  メール転送 芦田宏直  2685 

 
 今、大学、短大、専門学校などでは、「学校見学会」の真っ盛り。色んなイベントふうの催し物を土日を中心に開催して高校生の関心を惹きつける。それを募集に結びつける。わが学園でも7、8月で20回近くの「学校見学会」を開催している。去年よりも反応者(資料請求者)は圧倒的に増えているし、見学者も多い。これだけ教育改革(http://www.tera-house.ac.jp/profile/ashida01.htm)を徹底しているのだから、大学や他の学校へ行く方がおかしい。

 私は、8月24日(日曜日)の「学校見学会」の参加者=高校生に向かって、学校選びをリクルートの“情報”や「学校見学会で決めてはいけない」、ましてや「夏休みなんかで決めてはいけない」と訴えた。そもそも土日は学校が休みの日だ。そこでの見せ物や説明は、学校そのものではない。それは土日や晴天のときに、不動産の良否を決めるのと似ている。

 学校選びにとって重要なことは、その学校の普段の授業を覗くことだ(突然、訪問して見せてもらえばいい)。“そこ”に学校のすべてが存在している。先生は熱心に教えているかどうか、学生もまた熱心に授業を聞いているかどうか。出席率はどんな状況か。特に大概の学校では2年生の授業は出席率が悪いから(学生が1年もいれば学校の実体を見抜いてしまって2年生では出席率が落ちるのだ)、2年生の授業を見るのが一番いい。大概の専門学校では1年生の夏休みを超えると授業が“乱れ”はじめる。大学や短大の授業なんて、最初から乱れているが。

 専門学校では、就職率や資格取得率ばかりに目がいきがちだが(そんなものは2年間の学生生活の内、2〜3ヶ月集中すればいくらでも数値を上げることができるし、率を出すときの分母を就職希望者、資格受験者というふうに在籍分母より小さくすればパンフレット上の率はいくらでも上がる)、重要なのは、出席率。授業が良いのに出席率が悪いということはあり得ない。その指標は、学生が学校を認めているかどうかの決定的な指標だ。

 だから高校生たちは、自分たちが最後に決めようと思った学校の授業を必ず見てみることだ。土日の設備や校舎を見ても何もわかりはしない。「良い先生」の土日の授業を見ても、その先生が入学後の自分の授業をやってくれるかわからない。大切なことは、教材・設備という〈物〉でもなく、先生〈個人〉でもなく、その学校が学校として、どんな、〈授業〉への姿勢を持っているかということだ。

 毎日の授業、一時間一時間の授業の水準を保とうとして行っている、私の授業評価(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=71http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=72http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=151http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=183)も、学校の意義は、日々の授業の中にしかないし、毎日、毎時間が充実していなければ意味がないという、私たちの確信に基づいている。

 毎日の授業が良くなれば、就職率も資格合格率も自然に上がる(分母をいじったり、無味乾燥な受験授業を行わなくても)。テラハウス東京工科専門学校(東中野校)の一番大きな所帯である建築系の就職率は、すでにこの8月末で在籍比80%を優に超えている(8末でこんな数字を出しているところはどこにもない)。在学中に取れる代表的な建築系資格:「施工管理技術者」資格取得も在籍比90%を優に超えている。これらは、全国平均からすれば(もちろん他校比較比でも)、倍以上の成績になっている。そもそもこの二つの率を在籍比で報告する(報告できる)学校は存在しない。

 これらを支えているのが、工業系の専門学校では珍しく通年出席率90%以上という数字だ。われわれの専門学校では就職活動も(2次、3次面接試験であっても)公欠扱いしないし、20分以後の入室はすべて厳格に欠席扱いしているが、そのような規則の中での90%以上という数値は誇れるものだと思っている(特に最近は就職活動の欠席をものともせず2年生の出席率が90%を超え始めた)。

 しかし重要なことは、そういった〈数字〉ではない。重要なことは、学生たちが、毎日毎日学校の授業を受けに通うことを「意味あること」と思ってくれるかどうかだ。そのためにこそ、私の授業評価は存在しているし、先の数字は、その結果に過ぎない。われわれの数字は営業のための数字ではなく、教育的な数字なのである。

 その数字が、教育的なものであることは、もはや学校案内パンフレットや土日の見学会ではわからない。不意打ちの授業見学をこそ、私(たち)は待っています。高校生たちよ、「学校見学会」で学校を撰んではいけません。私の学校は、学校見学会はすごく下手ですが、授業はどこにも負けません。


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