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私がマンション管理組合理事長を解任された理由[日常]
(2002-03-20 22:51:59) by 芦田 宏直


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マンションの「管理マネージャー」に対する不満は、その当人に直接言ってはダメです。ますますことを大きくしてしまいます。もともと問題を起こす人なのだから、その人に不満を直接言うことは、問題を大きくするだけです。管理会社の上長を呼び出すか、連絡して事情を話すのが近道です。要するに「管理マネージャー」も住民の一員と思っておいた方がいいと思います。こんなに口の軽い人はいません。

 

私が理事長を解任されたのは、以下の提案(文章)を理事会で議案にかけた直後です。壮絶なものでしたが、その後(解任された後)、どうなったと思いますか? とりあえず、アップしておきます。なんでもありの「芦田の毎日」です

●理事会活動における公開性について(某マンション理事会理事長:芦田宏直)

 私がこのマンションの理事に立候補させていただいたのは、昨年引っ越してきたばかりで、どんな組合活動をやっているのか、知りたかったからです。

 総会に出て、“初心者”であるにもかかわらず、思わず発言させていただいたとおり、すぐさまこのマンションの理事会活動は変だ、と思いました。屋上防水の「仕様書」を一理事に個人的に作らせるということが変だと思ったのです。屋上防水や外壁修繕など中・大規模修繕にかかわる「仕様書」の作成は、理事会活動の重要な仕事の一つです。今回の屋上防水の費用は3000万円。単にマンションの資産・生活保全に関わるだけではなく、組合員の積立金の少なくはない金額の拠出につながっているという点で、できうる限り公開的に仕様書をつくることが重要です。おおざっぱに言って、その金額の内容(内訳)が記載されているのが「仕様書」というものです。あるいは正確に言えば、どんな内容の屋上防水を行うのかを記載してあるのが「仕様書」というものです。施工業者は、「仕様書」に従って工事を行うだけですから、「仕様書」に不備があれば、屋上防水工事を行ったことにはなりません。施工業者は屋上防水に責任を負っているのではなく、仕様書通り工事を行うことに責任を負っているだけです。

したがって、「仕様書」の適正な作成が理事会活動の重要な柱になります。施工後、何か問題があった場合、仕様(仕様書)の不備か、施工の不備かが問われることが少なくはないからです。これを個人に任せるというのは、通常あり得ないことです。個人で責任をとることなどできないことですし、仮に取るにしても、組合全体のことを個人的な問題に帰するわけにはいきません。そのように個人に仕様書を作らせることを決定したのは組合(理事会)なのですから、基本的には、それは組合(理事会)の問題です。しかし、個人に任せることによって、その内容は個人的なままになります。現に前回の理事会では、今回の屋上防水の工事仕様を公開的・内容的に議論したことなど一度もありません(この詳細については後述)。しかもこれを公開的・内容的に議論することはほとんど不可能です。というのも個人的に作られたものを批判することは、結局個人批判になるからです。

毎日顔をつきあわす居住者の間でのそういった関係はできうる限り避けるべきです。精々のところ、「一級建築士でもある作成者を信頼して」などということになります。こう言われてしまうと、仕様書の問題を指摘することは、“不信頼”の表明と同じことになり、したがって、子細に仕様書を検討する機会を失うわけです。誰も好きこのんで個人批判などしたくはないのですから。

 昨年度の理事会は、したがって、今回の屋上防水仕様書をまともに議論していません。たとえば、今回の“屋上防水”の範囲はどこをさしているかご存じですか? 当時、理事長であったMRさんでさえ、専用部分(ルーフバルコニー)の“屋上”がその範囲内に入っていないことをご存じでなかったわけです(前々回の理事会で管理会社のYさんにそのことを指摘されていたくらいですから)。そしてまた、4階棟の屋上部分(通称「渡り廊下」部分)も最初の仕様(見積もり対象仕様書)にはなく、業者が決定してから追加されたものになっています(この間の経緯は全く不明)。

要するに“屋上”という概念について理事全体で共有されていないわけです。さらに今回の屋上工事仕様について、トップコート(車でいえば、ワックスのようなものと思って下さい)については、部材メーカー保証は3年〜5年しかなく、遅くとも5年以内には再塗装の必要がありますが、それもまた今回の仕様書の中からはすっぽり抜けています。屋上防水の施工保証はたしかに10年ですが、使用している部材の保証期間は、部材毎に異なっており、トップコートの保証は(長くても)5年しかありません。見積もりをさせるときは、このトップコートの再塗装を含めた工事仕様書を作っておいた方が経費的に有利なのは明らかです。単独でやると当マンションの場合、700万円くらいになります。

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