今日の『プロジェクトX』(NHK)は、TOTOの「ウォッシュレット」開発物語だったが ― 特に私は『プロジェクトX』を毎週見ているわけではないが、なぜか、先週、今週と連続してみてしまった ― 、私は、トイレメーカーには根本的な不信がある。
そもそも会社(ビル)などに設置してある床まで続いた幅40センチくらいの細長い小便用の便器は、かなり工夫した角度で小便しないと必ずズボン(ズボンの膝下部分)にはねてしまう。
時々半ズボンなどで小便するとその跳ね返り具合がよくわかる。小便のあたる壁面のくぼみを工夫する必要があるのに、そういったくぼみがある便器を見たことがない。
特に勢いのいい(そして背の高い)若いサラリーマンのズボンの下半分に近づいてはいけませんぞ、OLのお嬢様達。
また家庭用(あるいは大便・小便共用)の便器にも不満がある。水のたまったところに小便をしないと当然小便ははねる。
しかしマンションなどでは、たぶん150?を優に超える広さでもない限り、水のたまったところへ直撃する小便は不快きわまりない音を便所の小室を超えて発生させる。
来客者などの小便は耳をふさぎたいくらいだ。この音を避けようとして、水面の手前に小便の“放物線”を着地させようとするとこれがまたズボンに小便がはねかえることになる。
いったい、TOTOは、小便を便器の底辺のどこに向かってしろといっているのだろうか。小便を間接的にこぼしておいて、何が便器だというのか? この問題も物理的な問題なのだから、“着地点”用のくぼみ(消音的なくぼみ)を作れば問題は解決するような気がするが、なぜ、作らない?
こういった根本的な諸問題を解決せずして、「ウォッシュレット」開発物語を取り上げても意味はないだろう。
TOTOは、便器内の水流の研究(汚れが付かないなどの)ばかり行い、(女性も含めた)小便がはねない工夫を全くやる気配がない。私なら、はねない便器、音のでない便器を、先に作る。お尻をきれいにすることよりは、小便をはねたり、こぼすことの方が(あるいは遠慮して小便することの方が)、はるかに大問題なのだから。
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