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●本学の教育の特徴(1) ― 「学生の試験点数は、先生の授業点数」
1)学生の点数は先生の授業の質が決める ― 学生の努力も先生次第
本学の教育の特徴は、「学生の試験点数は、先生の授業点数」という考え方です。
学生であるみなさんの試験点数は、すべて先生がどんな授業をやれたか、授業テーマやその進展に関心が持てる授業をやれたか、わかりやすい授業をやれたか、やる気を起こす授業をやれたか、そういった諸々の先生の取り組みの結果生まれた点数です。その取り組みが真摯であれば、当然のことながら、みなさんの点数は上がる。落第することもない。
学生が予習する、復習をする、そういった取り組みも、先生が一つの授業にどれだけ時間をかけて取り組んだかの結果です。「最近の学生は予習も復習もしない」と嘆く大学の先生がいますが、自分がまともな授業準備もしていないのに、学生が予習・復習するはずがない。
2)授業の「つまらない」「わからない」は声に出して、授業を止(と)めてください。
だから、授業が「つまらない」、授業が「わからない」、そう思った時は、遠慮せず、授業中そう言って下さい。そう叫んでください。先生の授業をそこで止(と)めてください。総合環境学部の先生は、必ずそこで立ち止まって、みなさんの声に耳を傾けてくれます。
「わからない」ことは、学生のみなさんの責任ではありません。というのも、大学の授業は、塾も家庭教師も存在せず、参考書も教科書もないほどに新しいことばかりを学ぶところだからです。専門分野の研究は日進月歩です。その世界で、その先端に立つその先生しかわかっていないことを学ぶところが大学という学校です。それが、大学が「最高学府」と言われる意味です。
3)大学は最先端を学ぶ場所 ― 大学の先生の重い役割
だから大学の先生は、塾の先生でもあり、家庭教師の先生でもあり、参考書も教科書も自分で書き下ろすしかないのです。教室で起こるすべてのことに、大学の先生は責任を待たねばならない。
この学部の先生は、90分一回の授業で2,500字の授業概要(シラバス)、10,000字の文字教材を用意して授業に臨んでいます※。自分一人ですべての役割を担わなくてはならない先生を「大学の先生」と言うのです。
※通常の大学では一科目(90分×15回)一回で50字程度の授業概要、教材としてあるのは一回1,000字くらいのPowerPointだけです。一回90分の授業で大学の先生が話す文字数は20,000字〜25,000字。授業概要100〜200字と1,000字の教材だけでは、毎回出席しても何を勉強したらいいのかさっぱりわかりません。ちょっと古い情報ですが2014年『大学評価研究第13号』(大学基準協会)では、とある大学(「4学部7学科26コースからなる総合大学、学生数は学部と大学院を合わせて約1万人」の大規模有名大学)一科目(90分×15回)あたりのシラバス平均総文字数は711字と報告されています(今では1,000字くらいになっていると思われます)。これで言えば、一回の授業での?概要?は50字から多くても70字もないことになります。これでは生成AIを導入しても正確な模擬試験は出来ません(生成AIを活用した模擬試験作成については後述します)。
先生が、学生の「わかる」ことのすべての責任を持つ学校が大学です。だから学生のみなさんは、大学で学ぶことの自信と誇りをもって「わからない」と叫んでいい(※)。その「わからない」に全力でもって応え続けるのが本学、本学部の教育です。
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