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講談社『現代ビジネス』の田村耕太郎さんによる取材記事・総集編(第一弾〜第三弾) ― 偏差値30、40台の学生を一流のITエンジニアにする教育法[これからの大学]
(2012-06-14 17:28:40) by 芦田 宏直


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現代ビジネス(講談社)の田村耕太郎さんの私へのインタビュー記事:「偏差値30、40台の学生を一流のITエンジニアにする教育法 ― ゆとり教育の被害者を稼げる人材に変えよ!」http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32600 から三週にわたって分載された私の発言を修正補筆しながら、全文一覧できるようにしました。


「現在の高等教育での一番の問題点は、いまの大学教育も専門学校教育も、積み上げ型のカリキュラムになっていないということです」と芦田宏直氏は言う。

― 田村耕太郎:「積み上げ型」とはどういうことですか

「積み上げ型」というのは、一つの科目を履修させたら、その科目の履修成果に基づいて、次の科目を始めるということです。階段を一つ一つ上がっていくように科目が構成されているということ。

高校までの学習では、英語、数学、歴史、国語という同じ学年の科目同士では積み上がり科目構成ではありませんが、3学年を通観すれば、それぞれの科目で積み上がっている数学や英語のような科目もあります。

しかし、高等教育では、本来は、学年の内部でも、積み上がる必要があります。高等教育らしい〈専門〉教育を受けるための学校群なのですから。大学は4年間、専門学校は2年間も、『ジェネラルエデュケーション』(国語・算数・理科・社会・英語)を超えた専門教育を受けるにもかかわらず、実際は、縦(通年)にも横(学年)にも、ちょっと高級な程度の“ジェネラルエデュケーション”状態が蔓延しているということです。

これは(大学では特には)「教養課程」と「専門課程」の指定単位規制が「大綱化」施策(1991年)以降なくなって以来、急激に拡大した傾向です。(以上・芦田宏直)


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