モバイル『芦田の毎日』

mobile ver1.0

中教審「キャリア教育・職業教育特別部会」における一条校化議論について?―?「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」を読む[教育]
(2010-02-22 13:48:30) by 芦田 宏直


< ページ移動: 1 2 3 4 5 6 7 8 >

明日から東京・中野サンプラザで開催される専修学校フォーラム(http://www.invite.gr.jp/news/2009/forum2010_prog.htm)で、私の出番が3回も回ってくる(大変)。

今日はその内の一つ、24日の14:00〜14:50の「中央教育審議会『キャリア教育・職業教育特別部会』における一条校化議論について?―?『今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について』(特別部会経過報告書)を読む」という講演のパワポ原稿をUPします。

内容は主には昨年の10月に纏めた記事(http://dl.dropbox.com/u/1047853/ver05%E3%80%8C%E9%AB%98%E7%AD%89%E6%95%99%E8%82%B2%E3%80%8D%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%80%8C%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E3%80%8D%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%A8%AE%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B.pdf)を解説するものです。最後半で一部追補しています。【スライド】列の頁数字はそのPDF原稿の記事。スライド内のページ数値は経過報告書PDF版のページ数値を意味します。

【スライド1】表紙

中央教育審議会「キャリア教育・職業教育特別部会」における一条校化議論について?―?「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」(特別部会経過報告書)を読む。

芦田宏直 hironao@ashida.info


【スライド2】「経過報告」書の経緯(5頁)

●「『新しい専門学校制度の在り方(専門学校の将来像)』について」(2006年)→「専修学校の振興に関する検討会議」の「「社会環境の変化を踏まえた専修学校の今後の在り方について(総括報告)」(2008年11月1日) →「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(審議経過報告)」(2009年7月30日)


この中教審特別部会報告は、「専修学校の振興に関する検討会議」(2007 年11 月〜2008年10 月)の計12 回の会議の総括報告「社会環境の変化を踏まえた専修学校の今後の在り方について」( 2008 年11 月01 日) を( 一部)受けているが、専修学校の「一条校化」については表立った言及は一切ない。

正確にいえば、「専修学校の振興に関する検討会議」(2007 年11 月〜2008 年10 月)における専修学校の「一条校化」議論は、この「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」という「中教審経過報告」の中に反映されていなければならない。要するにこの「中教審経過報告」の外部で専修学校の「一条校化」議論がなされることはあり得ない(この経過報告書を「受けて」ということはあるにしても)。

2006 年に全国専修学校各種学校総連合会がまとめた「『新しい専門学校制度の在り方(専門学校の将来像)』について」→「専修学校の振興に関する検討会議」(2007 年11 月〜2008 年10 月)の二つの議論は、この「中教審経過報告」に(経過からすれば)集約されている。


【スライド3】経過報告における「専門学校」(1)5頁

「経過報告」は、「改正教育基本法」(2006 年に改正された教育基本法)を意識して、「学校教育」、特に後期中等教育、高等教育における「職業教育」「キャリア教育」の位置づけ議論を一貫してテーマにしている。

専修学校の「一条校化」議論は、「職業実践的な教育」に特化した「学校教育」を「制度的に整備していくこと」、特に「高等学校卒業者を対象とした新たな枠組みを検討する」という文言の中に吸収されている(33)。※括弧内はPDF の頁数、以下同じ。

この言い回しは、特に専修学校の「一条校化」議論を受けてのものではなく、「改正教育基本法」に基づいて「学校教育制度」の中に「職業教育」「キャリア教育」を位置づけなければならないという趣旨に基づいている。

専修学校(の専門課程など)の対「学校制度」議論については、「激甚災害時における財政援助等の取扱いについて」「改善を図る必要」を「検討する」と言うに留まっている。


< ページ移動: 1 2 3 4 5 6 7 8 >


コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る