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まだまだあの「ベータフェロン」論文は怪しい ― 大森さんの(Xさんのコメントを踏まえた)再見解が提示されました。[家内の症状報告]
(2009-11-15 03:03:40) by 芦田 宏直


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私の重大な過失で、大森さんの再批判のコメントを見落としていました。11月12日のXさんの大森さんの見解(http://www.ashida.info/blog/2009/11/_from_1bms.html#more)についての、大森さん自身の見解です。

不掲載については、私自身の単純な(ブログ管理画面の)見落としです。他意はありません。大森さん、申し訳ありません。お忙しい中、ご協力いただいているのに失礼なことをしてしまいました。全文掲載させていただきます。

なお私自身のこの間のやりとりについての見解は、今(勉強しながら)まとめています。しばらくお待ち下さい。おそらくは学会トップレベルのやりとりでしょうから、私も慎重にならざるを得ません(苦笑)。

ただし私はこの間のみなさんのやりとりで、1年半前に書いた以下の考えはますます確信できるようになっています。

「私なら、こんな“古びた”論文は、10年以上かけて書いたとしても破り捨てます。そんなこ
とは「研究者」であればざらに起こることです。自然科学であればなおさらのことでしょう。

結局、この日本人研究者たちの論文(私には諸悪の根源とも思える)は、あなたも「推察」されているように1993年のヨーロッパでの研究をなぞっただけのものにすぎない。それを公表まで12年もかけて発表したにすぎない。その間に、現在、あるいは将来のMS研究・治療の方向性を示す論文がいくつも発表されていたにも関わらず。

結局2005年2月の治験結果は、12年前のヨーロッパモデルを日本的な実証性を装いながら反復しただけのものと言えませんか」。

やはり、この論文は怪しいということです。以下が大森さんのその見解です。

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From 大森(2009-11-14 08:04:49)

芦田さん

私信です。

前回の投稿から、4度ほど投稿しましたが、掲載されないようです。芦田さんの目だけに触れるものになってもかまわないと思っていたのですが、XさんとPさんの議論を読んでいても、(私が思う)大切なポイントについての言及はないようですので、ぜひ、掲載していただければと思います。

あるいは、せめて、Xさん(http://www.ashida.info/blog/2009/11/_from_1bms.html#more)に転送していただければありがたいと思います。

Xさんは基礎の研究者とのことですので、人を対象とする治療の効果を、人を対象として検討する臨床研究には、その実施や報告のあり方に、厳密な国際的なとりきめや制度があること、取り決めや制度の内容、そしてとりきめが研究者にも医学雑誌にも往々にして守られておらず問題になっていることをあまりご存じではなかったようです。

もちろん、こういった臨床研究をどう実施し、どう報告し、どう評価するかという分野は比較的若い分野ですし、ましてや基礎の研究者であるXさんがこれらの取り決めやルールをご存じなかったことについて何か思う気持ちは全くありません。ただ、臨床研究のルールについて(少なくとも、ルールがある、ということについて)知っていただければ、Xさんのこの研究に対する見方が少し変わるのではないかと思います(変わらないかもしれませんが、よって立つところは、少し変わると思います)。

すでに投稿しているのは
サンプルサイズについての短いコメント(すでにコメント欄に掲載:芦田註)、
Pさんの一番最初のコメントについての短いコメント(すでにコメント欄に掲載:芦田註)、
Xさんの一番最初のコメントについての長すぎるコメント(今回この記事に掲載:芦田註)、
Xさんの二番目のコメントについての短いコメント(今回この記事に掲載:芦田註)、
です。

このうち、Pさんの一番最初のコメントについてのコメントは、Xさんのコメントとかなり似ています。重複になりますので、掲載してもらわなくてもいいです(もちろん、してもらってもいいです)。

これらのコメントは、前回同様、感想欄に記入したのですが、もし届いていないようでしたら、教えて(つぶやいて)ください。再送します。

また芦田さんご自身のご感想はないようですが、疑問点は整理されましたでしょうか。ツイッターのほうでも、意見を求められていましたので気にしています。この論文の評価について私が芦田さんの役にたてることがあれば、そうしたいと思っています。


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