私が書いたキャリア教育についての論文の中で触れた濱口桂一?さんの著書『新しい労働社会』(岩波社会)。この著作は書評誌でも話題を呼んでいる著作だが、その労働問題の専門家である濱口さんが自身のブログで、私の言及にコメントをしてくれている。私の孤独な作業にも、労働問題の専門家の読者がいたことに謝意を表して、こちらからも彼のブログを紹介したい。
<画像:hamaguDSCF0983.JPG>
※これが濱口の『新しい労働社会』。文体も癖がなく読みやすい。オススメします。
以下が彼のブログの該当箇所全文。
-------------------------------
2009年10月26日 (月)
芦田宏直さんのキャリア教育・職業教育論
芦田宏直さんの「芦田の毎日」というブログで、中教審「キャリア教育・職業教育特別部会」の「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」についての論評記事が5回にわたって掲載されており、その中で拙著『新しい労働社会』のメンバーシップ論・ジョブ論が何回か引用されております。
ひとまとめにしたPDFファイルは
ブログに分載されたものは
http://www.ashida.info/blog/2009/09/post_378.html(「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」(中教審「キャリア教育・職業教育特別部会」)には何が書かれているのか(何が書かれていないのか)? ― 【その1】 )
http://www.ashida.info/blog/2009/09/post_379.html( 【その2】)
http://www.ashida.info/blog/2009/10/post_380.html(【その3】)
http://www.ashida.info/blog/2009/10/post_382.html(【その4】)
http://www.ashida.info/blog/2009/10/post_383.html( 【その5】)
大変鋭く突っ込んだ分析をしておられます。私がつまみ食い的に引用するよりも、是非上のリンク先に飛んで、じっくり読んでいただきたいと思います。
特に、そうですね、拙著に対して極めてブリリアントな批評をいただいたcharisさんには、是非同じ哲学ベースでものを考えている知識人として、芦田さんの見解に対する率直なご意見を伺ってみたいものだと思います。
(いくつかの鮮烈な記述から)
48)従来の終身雇用型の「入口」接続(8)には二つの意味がある。
49)一つは、一括採用、一括解雇(定年制)、職務ローテーション制、年功賃金=年功序列制、企業内組合を前提とした「メンバーシップ型採用」に呼応した、従来の大学の教養主義的な人材育成という意味での「入口」接続。つまり素養(基礎)は学校で作ったからあとは企業で教育して下さいという意味での「入口」接続。これを私は大学型「入口」接続ととりあえず呼んでおく。
コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る