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【第二版】コミュニケーション教育論超番外編(1) ― トヨタの新型プリウスに試乗してきた。[これからの専門学校]
(2009-06-07 04:49:58) by 芦田 宏直


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昨日(5日)は、世田谷のディーラーを出た後(http://www.ashida.info/blog/2009/06/post_353.html#more)、そのまま環状8号を自宅に向かって北上。「環8船橋」交差点を越えて、成城警察署を超えて、ユニクロを超えてと、自宅散歩圏内に入ってくると、トヨタの新型プリウスが展示してあるのが目にとまった。「試乗会実施中」と。成城警察署とユニクロの間にある「東京トヨペット成城店」(http://www.tokyo-toyopet.co.jp/shop/shop.html?shop=061)だ。

通り過ぎてから、ちょっと乗ってみるか、と成城警察の後ろ側をUターンして試乗することにした。全くの気まぐれ。

トヨタ系のディーラーはレクサスGS430に試乗して以来久しぶりだ(http://www.ashida.info/blog/2005/09/hamaenco_5_76.html)。

ここは、平日にもかかわらず、営業が歩道近くまで出てきて立っている。日本車ディーラーの面目躍如か。私が侵入しようとすると、直ちに誘導。停めた段階で車中から「プリウス乗れますか?」と聞くと「ええ、お乗りいただけます」との返事。若い。「実習生」と書いたプレートを胸に付けていた。

車を停め、エンジンを止めて出ようとしたら、「鍵はお付けになったままにして下さい」とくる。「わかりました」とその場は素直に従う(どこへ動かす気だよ、と心の中では動揺が走ったが)。

こちらへどうぞ、と同伴。ただいまから準備しますので、しばらくお待ち下さい。「しばらく」って何分だよ、と思いながらもここは我慢(苦笑)。「わかりました」と返答。しばらくして来たのは、プリウスではなくて、年齢不詳の女子受け付け。何をお飲みになりますか? と飲み物類を書いたB5サイズくらいの飲み物メニューを見せつけられる。10種類以上あったかな。手作りの紙メニューがあるのと種類が多いのがトヨタぽっい。私はいきなり見せつけられてびっくりしたが、「お茶でいい」と回答。

ところが、座って早速メニューを聞きに来た割には、そのお茶が出てくるのが遅かった。3分経っても出てこない。これじゃあ、試乗に出る前には飲めない。案の定、試乗担当の先の「実習生」と「お茶」が当時に登場した。

仕方がないから、私はその「実習生」に新型プリウスのグレードについて聞いておこうと思った。新聞チラシをいくら見ても、グレードの違いがわからなかったからだ。グレードは大分類で「L」(2050000円)、「S」(2200000円)、「G」(2450000円)とある。「L」は何も付いていない。最初からのナビ内蔵型(システム一体型)を買おうとしたら、なぜか3800000円にまで跳ね上がる。私の見積もり書にはそうなっている(後でわかる)。ところが、今回の景気対策で税金などの諸経費がほとんどいらなくなるから、車代の金額だけで買える感じだ。2年間この免除が続くらしい。クラウンなんてとんまなクルマ買うくらいだったら、このプリウスを3800000円出して買った方が楽しいかもしれない。特にインパネ周りは楽しそうだ。

さて、試乗だ。

「実習生」の中村君は私が乗り込んだ途端、色々と説明し始めた。特にインパネの液晶表示の画面切替には必ず触れるように言われているみたいだ。楽しそうだからだろう。

しかし中村君、初めての試乗のお客様がドライバー席に乗り込んだときには、お客様が何に関心をもつのかをまずじっくり観察しないと。私のような特殊なクルマに乗ってるユーザーがインパネ表示で驚くわけないでしょ。すでに来場した段階から客さだめをし、そんな客がプリウスの何に関心を持つのかを見定めてから話しをし始めないとダメよ。営業は、「説明」してはダメ。顧客の意見を引き出さないと。

たぶん、中村君は誰が乗っても言われたとおり同じ「説明」をしているのだろう。先輩も悪いのかもしれない。「これを見せれば客は喜ぶから」なんていう経験主義的な先輩がいるのかもしれない。でもそんな同じ説明を1日に何回もやるの、くだらない仕事じゃない。営業は、色んなお客様(色んな人間)に出会えるというのが、一番楽しいのよ。営業が得意という人は、商品に惚れ込むというよりは、何よりも「人間」好きなのよ。だからお客さんの一挙手一投足に配慮しないと。

営業の「説明」とは、聞かれたことに正しく応えるということであって、自分から「説明」することじゃない。自分の知っていることを説明するのは誰でもできる。でも聞かれたことに応えるというのは難しい。120%の能力を要求されるのだから。顧客はその超過した「20%」分の対応を見ようとしているのよ。20点減点。

私の試乗のポイントは、いつも営業所から大きな通りへ出るときの歩道と道路との段差。このわずか3センチから5センチ足らずの段差をその車のサスペンションとタイヤのセッティングがどんな感じで降りるかだ(時速3キロくらい)。

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