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羽田空港はクルマで行くところではない ― ゴールデンウイークに私は何をしているのか(苦笑)[日常]
(2009-05-05 04:51:18) by 芦田 宏直


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昨日(日曜日)は、羽田空港まで「クルマで行く」という実験を行った。4月から週に一回は飛行機を利用しているから、羽田アクセスは、キャリーバッグ問題(http://www.ashida.info/blog/2009/05/post_345.html#more)に続いて今年の課題(笑)。

私は世田谷南烏山に自宅があり、そのまま環状8号で南下すれば、一直線で羽田空港。

電車で行く場合は、蘆花公園→新宿(ここまで京王線で約18分)→品川(ここまで山手線で約18分)→羽田空港(ここまで京急線で約18分)という経路。なぜか三つの路線とも18分くらい乗っていることになる。自宅の玄関から羽田の搭乗受け付けまでの所要時間として言えば、約1時間10分〜20分かかる。

クルマなら環状8号で最短距離(約30キロ)だが、電車だといわばカタカナのコの字のような遠回りを強いられることになる。

この「電車羽田通勤」は行きはどうということもないのだが、帰りは疲れる。特に品川→新宿の山手線が座れないときが地獄。京急も京王線も帰りは始発なので必ず座れるが、山手線には構造的に始発がない。だから下手をすると座れない。仕事もラッシュを避けるように16時30分までには品川に戻れるようにセッティングしている。品川、渋谷、新宿で18時台は地獄だろう。死んでも避けなければならない(苦笑)。

そこでこの帰りの地獄を避けるには、羽田までクルマで行くのが一番いい。誰もがそう思うだろう。そこで一度も利用したことのない羽田の駐車場までゴールデンウイークを利用して実験走行を(この日曜日に)挙行した。

ネットで渋滞情報を見ると、全く渋滞ゾーンが無い状態。出発したのが、14:10だった。確かに実際、羽田まで環状8号は渋滞のない状態だったが、しかし所要時間は1時間もかかり、15:00を優に超えていた。決してとろとろ走ったわけではないのだが、この所要時間はショックだった。電車とあまり変わらない。これだと通常の混み具合であれば、1時間半以上かかるだろう。かなり危険。

それに初めて走った羽田空港に近い環状8号は、決して「良い」道路ではない。いかにも人工的に引き回した道路。ユーミンの「中央フリーウエイ」のような軽快感や爽快感がない。甲州街道のようなけやき並木が続くわけでもない。権田原坂のような趣もない(私は権田原坂=明治記念館と東宮御所との間の道を四谷に向かって走るのが大好き)。クルマと走る道とは、スーツとワイシャツ・ネクタイのように一体でなければならない。近道を走ればよいというわけでもないだろう。

しかも海沿いのただ同然のような土地にもかかわらず、道は決して広くなく、スケール感もない。並木と緑がない。要するに首都東京の玄関というアプローチ思想がない。そもそも京急という電車がそれほど整備のいい電車でない(線路補修が小田急や東急に比べるとはるかに劣っているし、停車位置も正確ではない)ことからいっても、羽田空港には東京アプローチの風格が足りない。せめてタクシーや要人ハイヤーのためにも羽田への道路アクセスはもっと整備すべきだろう。要するに空港へ行く道が楽しくない。成田の方がはるかに楽しい。「羽田フリーウエイ」をユーミンが作らない理由がわかった。「スカイレストラン」もまた羽田近くのホテルではあり得ない。

さらに地獄を見たのが、全ての駐車場が「満杯」というこの異常事態。ゴールデンウイークだからか。そのとき、ふと思った。空港へクルマで行って、そこに駐車をして飛行機に搭乗するというのは、極めて危険な行為ではないか。もし満杯で停めるところがなかったら、どういうことになるのか? 考えただけでもぞっとする。昔、私は富山全日空ホテルでの講演に飛行機に乗り遅れて1時間半以上聴衆を待たせたことがある。前科一犯だ。そう考えるとクルマで空港に乗り付けるなんてあり得ない話しではないか。

そもそも、私はがら空きの駐車場に停める場合でも、(ホテルなら)地下3階までも降りていって誰も来ないところに停める。3階まで降りても、左右に停めるスペースのない「一人駐車場」を探し続けて何周も回り続ける神経質なタイプ。左右のドアの開閉でクルマがへこむのが死ぬほどつらい気の小さい男だから(苦笑)。

だから搭乗前の満杯の駐車場なんてあり得ないシチュエーションでしょ。実験(遊び)で来たのがせめてもの救い。一台空きが出たので一応駐車場の中に入った。「一人駐車場」がないかどうかを確かめるため、6階の天上のない屋上までぐるぐると登っていった(こんな無意味なことをゴールデンウイークにしているのは私ぐらいか)。

「一人駐車場」なんてどこにもありそうにない。それ以前に、なんとなく空港の駐車場のクルマたちは寂しそうに見えた。一泊、二泊するクルマが多いのだろう。普通の駐車場ではあり得ない。置き去りにされている感じがなぜかしてきた。クルマに元気がない! こんなところ二度と来るか、愛車をこんなところに置いておけるかと思いながら、羽田空港を後にしたのであった。

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