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卒業式のシーズンとなった。いつも年が明けたらすぐにでもそわそわしてしまうこの季節。式辞の季節だ。これさえなければ、校長の仕事なんて誰でも出来る、と言っては言い過ぎかもしれないが、少なくとも私にはそう思えるほどにきつい仕事だった。
来週、19日には、(かつての)わが校の卒業式が中野ゼロホールで行われるが、私はその日には東京にいない。本当はホールの最後部で(私の息のかかった)学生達をこっそりと送り出してやろうと思っていたが、とても残念。
その代わりと言っては変だが、私がまるで鶴が自らの羽をむしり取るかのように紡ぎ出した式辞のアクセス数ベストスリーをここに転載しておきましょう。学生諸君、卒業おめでとう。最後の半年は付き合えなかったけれども、あなた達は、日本一、世界一の専門学校で学べたはずです。これからもそのことに誇りを持って、職業人として大成してください。
私はあなた達と過ごした年月を決して忘れません。あなた方が学校で学んだことに負けないくらいに私もまた東京工科専門学校(=伝統ある小山学園)で様々なことを学んできました。
私たちの学校ほど学生を大切にした学校はありません。その私のスローガンは「学生を変えるにはまずもって教員自身が変われ」というものでした。教員が勉強しないでどうして学生が勉強するというのでしょうか。そう考えなくてはいけないのは、今度は社会に出るあなた達自身です。ぜひ頑張ってもらいたい。
再度、あなたたちのために式辞を書き下ろしても良かったのですが、それも変だし、これまでのあなた達の先輩が最後の舞台で、最後の授業として聞き収めた私の卒業式式辞をここに捧げます。
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●2005年度卒業式式辞 ― イノセントであってはならない
2006年03月16日 | この記事の訪問者数 ( 2776 )
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