4年ぶりにノートパソコンを買った(予約した)。VAIOのType T。ノートパソコンを買うのは、2005年のレッツノートR3以来だ。
R3は今でも充分に動くが、最近の飛行機やホテル利用の頻度が上がってくるとA5サイズパソコンはさすがに辛い。4月以降は出張頻度がもっと上がってくるから、もはやR3では限界。
かといって、最近の10万円以下のネットパソコン(http://www.watch.impress.co.jp/headline/extra/2008/netbook-umpc/)では非力すぎる。解像度も1024×600ではつらいし、1GBどまりのメモリもつらい。
ネットパソコンを買うくらいなら、今のレッツノートR3の方がはるかにまし、そんな感じでいた。
そこで出てきたのが、SONYのType P(http://www.vaio.sony.co.jp/Products/P1/)。これはネットPCよりは、大きさ(カタチ)と軽さが魅力的だが、非力さでは余り変わらない。何よりも許せないのが、外部モニタとの接続端子が本体に内蔵されていないことだ。パワポのプレゼンのために持ち歩くような私の利用法では、最悪の仕様だ。
かといってType Pの大きさは、完全にモバイルと言うわけにもいかない。この大きさのものを持ち歩くのなら、レッツノートR3の方がはるかに持ち歩きやすい。
R3は横の長さがType Pよりも2センチも短い。R3は22.5センチ、Type Pは24.5センチ。この2センチの違いは大きい。R3はどんなカバンにでも縦に入るが、Type Pを縦に入れるのは勇気がいる。結局Type Pはデザインの小ささであって、本来の持ち歩きのための小ささではない。
たしかに、2センチ伸びた分のキー入力の快適さは大きいが、それにしては(つまり入力を本格化した割には)、モニタが小さすぎる(解像度は高いが)。Type Pはあらゆる面で「帯に短し、たすきに長し」というパソコンなのだ。
レッツノートのRシリーズが現在のところ唯一のモバイルパソコンだと思う。私は散髪屋(http://www.ashida.info/blog/2005/11/post_21.html)に行くにも持ち歩いている(苦笑)。富士通のLOOX U(http://www.fmworld.net/fmv/pcpm0812/biblo_loox/lu/index.html?fmwfrom=fmv_serieslist)も魅力的だが、TYPE Pと同様、外部モニタ端子は内蔵ではない(ここはモバイルパソコンの鬼門のようだ)。また標準バッテリーでは理論値5時間しか持たないし、その割にはCPUが非力すぎる。最近のネットPC、SONYのTypeP、富士通のLOOX Uなどと比べても、私のレッツノートR3は見劣りがしないものだと思っている。
しかし、残念ながら長時間使う気は起こらない。飛行機の中や新幹線の中ではまだ使う気が起こるが、出張先のホテルということになると辛い。本格的な仕事をやる気が起こらない。つまり移動時はなんとかなるが、移動先では使う気が起こらない。
飛行機の中や新幹線の中+ホテルの中を充たすことになると最適パソコンは、現在のところVAIOのType Tしかない。それが私の結論。
最後まで悩んだのは、同じくVAIOのType Z(http://www.vaio.sony.co.jp/Products/Z2/)だが、さすがに横幅30センチを越えるパソコンを持ち歩く気は起こらなかった。
ただし質感は、デザイン性に優れていると言われているType Tのさらに上を行く。キーボード周りと蓋の上質感は一度見ると忘れられない。グラフィックボードもいいものが積まれているし、解像度も1600×900を選ぶことが出来る。CPUのクロック数も2 GHzを優に超える。電池の持ちもこの性能の割に9時間(理論値)も持つ。R3と変わらない。
しかしいかんせん大きい、重い。1キロを超えての100グラムの違いは持ち歩きにとっては致命的。Zは1.45キロ、Tは1.14キロだ。Type Tは、レッツノートRシリーズとほとんど重さは変わらない。その上、電池の持ちは、R3の9時間(理論値)をはるかに凌いで11時間(理論値)もつ。標準バッテリーで11時間、長時間バッテリーで17時間もつ。なかなかのものだ。
Type TとR3とでは重さはほとんど変わらないが、横の大きさがType Tの方が約5センチ大きい。それ以外は薄さもR3よりTの方がはるかに薄いし、奥行き(高さ)もほとんど変わらない。TypeTは、A4サイズのキーボードサイズをほぼA5サイズの重さと大きさに収めているというのが特長なのだ。