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「松山や秋より高き天守閣」 ― 松山城は素晴らしい(私はお城評論家になることを決意したのであった)[日常]
(2009-03-01 13:49:38) by 芦田 宏直


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先週は24日(火曜日)が専修学校フォーラム(http://www.invite.gr.jp/news/2008/forum2009.htm)一日目で発表+パネルディスカッション参加、2日目(25日)が4年制IT人材育成カリキュラム発表、26日が松山(愛媛県)の大学でFD研修、27日が同じく松山の専門学校で広報・募集研修、土曜日の夕方羽田着という強行スケジュール。火曜日から金曜日まで連続で研修講師。くたくたの一週間だった(今月3月はこの三倍ほど忙しくなる)。土曜日にだけはせっかく松山まで来ているのだからと、松山城道後温泉に立ち寄り写真に収めてきた。

お城なんて、中学校の修学旅行の時の大阪城以来。何とも思わなかったが、今回、この年になってと言うか、初めてお城の面白さを知った。何度も声を上げたくらいだ。

お城は、敵の侵入を防ぐために、折りたたむように進路が形成されている。何度も方向を転換させる度に位置感覚も方向感覚も失わさせる。それもあって曲がる度に造形が大きく変わる。

進む度に、曲がる度に眼前の風景ががらりと変わる。これが面白い。何度も楽しめる。曲がる度に「なんだぁ、これは」と大きく声を上がるばかり。これは一日中いても飽きない。それに天守閣に上がると松山市内が瀬戸内海もふくめて一望できる。お城は楽しい。

私は昨年秋電動自転車を買って公園評論家になってしまったが(http://www.ashida.info/blog/realstream/)、今度からはお城評論家になろう、と決意した瞬間だった。城内というのは保守的な閉じた空間だと思い込んでいたが、こんなに起伏に富んだ空間はない。一つ一つの曲がり角に高低を含んだ趣がある。

松山城の天守閣は160メートル以上の高さになる。これは数値だけではわからない。東京のような高層ビルに囲まれた生活からすれば、どうという高さでもない。しかし、高さは数値ではない。

「松山や秋より高き天守閣」というのが正岡子規の句だというのは、国語教科書的な知識としては知っていたが、この句の意味は現地に来ないとわからない。

秋の澄み切った、突き抜けるような空の高さよりも高い、という感慨は、ここに来ないとわからない。そう思ったとき子規の句のぞっとするような鋭さが私の全身を襲った。この句の意味は吉本的=「自己表出」的に言って「私にだけしかわからない」(http://www.ashida.info/blog/2009/01/nhketv.html)。

下記の写真にその感覚を残そうとしたが、たぶん私の感激の10分の1も伝わらないだろう。コンパクトデジカメでは伝わらない。

今月からは月に2回は松山を訪問することになるから、今度は絶対に一眼レフカメラをもってきて一日中撮りまくってやろう、と固く決意するのであった。みなさんも是非松山城に訪れてみて下さい。東京から2時間たらずで訪問できます。

<画像:DSCF0040.JPG>
松山城は、小高い山の上にある(標高132メートル)。天守閣は132メートルからさらに30メートル高いところにある。ビルがない江戸時代には、まさに圧倒的なランドマークタワーだったのだろう。天守閣へ行くには、ロープウエイかこのようにリフトを使う。行き=登りは寒かったのでロープウエイを使った(http://www.city.matsuyama.ehime.jp/matsuyamajo/1176443_1025.html)。もちろん歩いてもあがれるが30分はかかる。

<画像:DSCF0041.JPG>
ロープウエイを降りると、こういった公園っぽい広がりがある。すぐには天守閣など見えない。お城の全景が見えないくらいに広い。というか、このお城は単に高さだけではなく、横にも広い。それも特長だ。お城に登ってきても天守閣の遠景と高さを堪能できる。楽しい。

<画像:DSCF0042.JPG>

<画像:DSCF0043.JPG>

<画像:DSCF0044.JPG>

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