以前の記事でお知らせした(http://www.ashida.info/blog/2009/02/4.html#more)「オブジェクト指向プログラマー育成のための4年制カリキュラム説明会」(http://www.invite.gr.jp/news/2008/20090203object_oriented.html)の日程が決まりました。
全部でA4版800ページに及ぶカリキュラム開発です。各科目の位置づけによる科目設計のみならず、全ての科目のシラバス、シラバスに留まらず、すべてのコマ毎(90分単位)のシラバス=コマシラバスを開発しました。単なるプログラミングの実装技術から(1年生)、実装パターン(2年生)、設計(3年生)、分析(4年生)へと専門技術上のキャリアパスをすべて体系的に網羅しています。「基本情報」的なノイズやインターンシップなどでふやけたような科目群は一切意識的に排除しました(苦笑)。
専門学校の3年制、4年制はとたんに技術教育をあきらめて、インターンシップや経営系の科目を入れ始めます。あげくのはてにコミュニケーション教育までやり始めます。これは大学の「キャンパス教育」の徒花のようなものです。理由は、3年制、4年制にまで技術力を積み上げるだけの専門的な教員がいないからです。
2年制ですら、「C言語」をやり、「JAVA」をやり、「PHP」をやり、「ネットワーク」や、「コンピュータの仕組み」をやり、「オラクル」をやり、あげくのはてに「シスアド」試験を受けさせたりしています。表向きは「何でもやっておいた方がいいよ」という学生サービスのような体裁を取っていますが、実体はカリキュラム開発が出来ない、高度技術を教えられる教員がいなだけのことです。卒業して半年あまりですべて摩滅してしまうような「技能」教育に留まっているわけです。これではITキャリア教育になりません。教員自身が一夜漬けで教え続けているわけですから。
今回のカリキュラムは、おそらく大卒30〜35歳くらいの経験豊富なエンジニア(SE一歩手前)を相手にした中途採用試験くらいなら、このカリキュラムの学生の方がはるかに良い点数を取るように作り上げました。実際仕事現場での伸びもはるかに高いでしょう。一流大学の工学系大学院を出るよりは(大学もまた「あれもこれも」のつまみぐい教育だからです)、この4年制カリキュラムの方がはるかに優れた人材を輩出できるはずです。
大学では専門教員が「多すぎる」、専門学校では専門教員が「少なすぎる」。だから、大学でも専門学校でも「高度人材」育成カリキュラムができない。
今回のカリキュラム開発は、その点を補った少なくとも日本ではじめてのプログラマーキャリア教育カリキュラムです。ぜひご参加下さい。無料で、誰でも参加できます。
※コマシラバスの精度を末尾に参考に上げておきます。
●日 程 平成21年2月20日(金) 14:00〜17:00 (受付開始 13:30)
●会 場 東京・市ヶ谷/アルカディア市ヶ谷(私学会館)
〒102-0073 千代田区九段北4-2-25 (JR・地下鉄「市ヶ谷駅」より2分)
TEL 03-3261-9921
●対象者 専門学校教育担当者、その他、ご興味のある方であれば、どなたでもご参加いただけます。
●定 員 30名(定員となりしだい、締め切らせていただきます。)
●参加費 無料 (事前登録制)
●申込方法 参加申込書に必要事項をご記入の上、事務局(03-5332-5083)までFAXまたはメール添付にてお申し込みください。
→申込書 http://www.invite.gr.jp/inquiry/mailtoinfo.html
「説明=ご連絡いただく内容」の欄に「参加申し込みます」とご記入下さい。
●申し込み締め切り 平成21年2月17日(火) ※ 運営の都合上、定員になり次第申込を締め切ります。
お待ちしています。
※XML概論(講義95%、実習5%) 全8コマ(履修判定試験を含む)のシラバス+コマシラバスサンプル
【シラバス】