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第2版「これからの専門学校を考える」(第三回補講)― 大学全入は専門学校にとってどんな事態なのか?[講演関連]
(2008-12-01 05:08:03) by 芦田 宏直


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今回の補講は第三回目になります。

第一回補講(http://www.ashida.info/blog/2008/11/post_307.html#more)は、専門学校の「マナー教育」をどう考えればよいのか?(なぜ、早稲田や慶応の学生は「マナー教育」を免れるのか?) 2008年11月22日

第二回補講(http://www.ashida.info/blog/2008/11/post_308.html#more)は、専門学校の資格主義、実習主義、担任主義、教員組織の問題について 2008年11月25日

今回は大学全入時代というのは本当に専門学校の脅威なのかどうなのか、という議論についてのものです。対大学戦略の問題は集中的には今回の研修の第三回課題(1月21日22日)ですが議論を深く掘り下げるためにもここで予備的な議論をしておきたいと思います。

第一回目の研修(11月19日20日)で以下のような質問・疑問が受講者から投げかけられました。

●「対大学問題&これからの専門学校」
※対大学を考えた場合、制度的にも社会認知的にも勝てないような気がするのですが、どうなのか(Nさん、T専門学校)
※「一条校化」という話題がありましたが、実現しても運用し続けることが難しいのではないか感じました(Nさん、N専門学校)
※専門学校の一条校化をどう考えていますか(Aさん、H専門学校)
※大学全入は本当か。むしろ経済格差が埋まらない限り50%大きく超えていくということはないのではないか。県民所得と大学進学率とは相関している。全入傾向が本当なら大学卒業後(中退後)本学に入学する人が全入学者の30%前後を占めているという現象を説明できない(Kさん、N専門学校)
※「脱資格」という表現がありましたが、これからの専門学校の目指す方向性?(Nさん、K専門学校)。
※芦田先生の理想的「専門学校」のイメージがわからない。一条校化、大学化? (Yさん、T専門学校)
※専門学校の役割は、私たちが考えているところよりもずっと低いのではないか? そこが逆に生き残る「隙間」かもしれないという(前向きに考えたいとは思いながらも)ふと思う(Yさん、Y学園)
※大学の専門学校化に対抗するには、専門学校を大学化するということでしょうか。(Tさん、H専門学校)

●吉本圭一(九州大学)の「専門学校」認識について
※吉本氏の中退率の原因について「葛藤可能性」があるという見解に疑問を感じる。分野によって受け入れ側の要望(求める)人材があり、その特性にあった教育をしていくのは当然と言える。しつけ教育もマナー教育も職業教育の中には必要であると思う。大学の中退率も年々増加しているように思うので、大学の中退率も明示していただきたい。(Wさん、K専門学校)
※先生(芦田)ご自身は、この吉本報告=見解についてどのような見解をお持ちですか。データが1999年と古い、中退率の高い理由についても根拠不明、指導の熱心さは学生数、時間数ではかれるのかなど(Kさん、K専門学校)


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