モバイル『芦田の毎日』

mobile ver1.0

「これからの専門学校を考える」全3回研修・第一回受講者アンケート(10枚の写真付き)[講演関連]
(2008-11-21 01:36:41) by 芦田 宏直


< ページ移動: 1 2 3 4 >

昨日無事「これからの専門学校を考える」研修会を終えました。活発な議論が交わされ、有意義なものになったと思います(私が言うのも何ですが)。

一日目の研修が終わったのが夜の9:30過ぎ。5時間以上連続の私の講義が続いたあと、2時間のグループディスカッション。みなさんも長丁場を良く付いてきてくれました(感謝)。

グループディスカッションのまとめや「疑問点」アンケートの内容(手書き)をすべてワードで打ち直して、2日目あさ9:00からの補講(3時間)に使おうと思っていたので、すぐにホテル(仕事場として取っておいてもらった)に戻って、アンケートの打ち直し。

これが30人以上のボリュームでかつみなさん結構書かれているので大変でした。気付いたら朝の4:00になってしまい。9:00からの再講義にはほとんど時間がなかった。たぶん昨日朝の回答補講はパンダのように目に隈ができていたと思う。が、楽しい2日間だった。

目に隈ができながらも、やりがいがあったと思ったのは、最終講義の12:30くらい(後半の2日目も結局9:00から始めて12:20くらいまで休憩一切なしの連続講義になってしまった)に終わったのだが、事務局の藤村さんが「今回は長い時間ありがとうございました」と締めたところで、2、3秒して(この間が何とも微妙な間だった・笑)、拍手が、しかも力強い拍手が受講者全員から起こったことだった。

結構きつい議論をやっていたにもかかわらず、拍手を頂いて、私は何とも言えずに無視してしまった。こんなことは長い間いろいろなところで講師を務めてきたが初めてのことだったから、何と言って良いやら。私の講演は大概が理詰めの話しになるので、滅多に拍手などない。照れるしかなかった。今となっては情けない。「ありがとうございます」くらいでいいではないか(この場を借りて御挨拶)。この受講者たちと後、2回やるのが楽しみだ。ぜひ上手に学校改革をやり遂げて欲しい。私も本気でアシストする気です。

アンケートは 1)共有できる課題があるところはどこか 2)疑問に思うところはどこか 3)新たに学べたところはどこかの3部構成になっている。今回は1)と3)の掲載にとどめます。2)の部分は、私の回答(これから急いで書きます)を含めて来週前半にここで質問+私の回答という形で発表します。良い質問がたくさん出ました。お楽しみに。

●今回の研修で問題意識を共有できると思った点

「専門学校の公共性課題」という教務経営課題における教員の質的階層化は当校でも導入したい内容です。これからの学校経営では必要不可欠なシステムだと実感している。
(Wさん:K専門学校)

「専門学校の教育評価の公共性問題(履修評価)」の観点。試験の合否、ものさしは教科担当任せであり、教育目標(授業目的、学生の仕上がり像)が曖昧、他者(第三者)から実態がつかみづらい
(Nさん:T専門学校)

専門学校教育の公共性の問題として、専門学校の外部評価は「学校基本調査」くらいで、外部の人が専門学校を評価しようとしてもほとんど資料が存在していない。専門学校の内部で自らの教育の中身を的確に指標化するよう努めなくてはならない時代になっている。
また大学落ちこぼれの「受け皿」教育とならないためにも、就職成果も就職率だけを競うのではなく、就職企業の評価(自分たちが企業から評価されるだけではなく、専門学校自身も企業評価を行う)に基づいた就職目標をかかげ、就職先の「質」の改善を目指す必要がある。「それなり就職」をやってはいけない。
(Yさん:K専門学校)

資格認定校教育の問題点
「技能教育」の問題点(技術教育と区別された)
実習設備は「教材」と呼んではいけない。
追再試を有料化している学校の問題点(「わからないこと」を学生のせいにしかしない体質)
「教員」体制を質的に階層化しないと今後の専門学校は人件費問題で躓く。
(Aさん:Y学園)

<画像:IMG_0711.JPG>

教員としての資質も力量も各人様々なので、教務、教員、実習教員という階層化は、教員自身の意識付けにもなるし面白いと思った。
(Nさん:T専門学校)

「カリキュラム」を作る上での物差しや組み立て方に対する考え方。
(Iさん、K専門学校)

専門学校教員資格の「公共性」向上
中等教育以後の学校としての「公共性」が専門学校には決定的に欠けている。
教育目標の設定の仕方(就職目標と教育目標をリンクさせ整合性を取ること)
(Nさん、K専門学校)

専門学校の資格教育と実習教育は息の長い人材能力の形成を阻害していること。その原因について。
(Kさん、K専門学校)

しっかりとしたカリキュラムが書ける人材、組織を作ること
実習内容の評価をしっかりすること

< ページ移動: 1 2 3 4 >


コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る