モバイル『芦田の毎日』

mobile ver1.0

こんなメールが来ました ― 病院は患者を治すところではなく、殺すところ?[家内の症状報告]
(2008-11-01 23:30:34) by 芦田 宏直


< ページ移動: 1 2 3 >

こんなメールが、朝、自転車で走り回る直前に来ました。これは悲惨です。病院は患者を治すところではなく、殺すところ?でしょうか。この方も諦めるのが早すぎる。一刻でも早く、専門医(本当の)のいる病院に変わった方がいい。私の家内もメールを読んで「大変」と騒いでいましたが、「あなたも他人の心配している場合じゃないでしょ(苦笑)」、と言ったら静かになっていましたが。以下、超悲惨なメールをご本人の了解を得て謹んで紹介させて頂きます(固有名詞はすべて修正しています)

※私の知る限り、このメールの内容は、よくある話しです。

芦田先生

職場のPCからですのでフリーメールで失礼致します。
拙い文章のうえに長文ですので、お暇な時にでも読んで頂けましたら幸いです。

先日は大変丁寧なお返事(http://www.ashida.info/blog/2008/10/ms_1.html#c13809)を頂き本当に嬉しく感激しております。

奥様の病状報告を興味深く読ませて頂いております。
仕事の合間に読んでおりますのでまだ全部は読めておりませんが、前向きに病気と付き合っていらっしゃる奥様は本当に素敵です。

家事に奮闘する芦田先生の様子も面白く(不謹慎ですね、すみません)読ませて頂きました(http://www.ashida.info/blog/2007/12/post_253.html)。掃除機メーカーの開発者に対する怒りの件は仕事中にも関わらず笑ってしまいました。

私の場合は主人がMSですので家事に支障はありませんが、主人も「スーパーでレジ袋に入れるなんて男のする事じゃない」「洗濯を取り込む姿を近所に見られるのは男の恥」という考え方の人で、もし主人が先生の立場だったら、やっぱりレジの女子高生と対決するのかなあ?と想像してみたり、楽しく読ませて頂きました(http://www.ashida.info/blog/2008/03/post_272.html   http://www.ashida.info/blog/2003/07/hamaenco_3_70.html)。

私の家族を紹介させて下さい。(先生には興味のない話でしょうが・・・^^;)

私・・・44才 フルタイムで働く派遣社員。家電店で勤務。更年期で体調が悪いけれどそれどころじゃありません(笑)

主人・・・37才 無職。1年前にMSを発症。一人っ子で甘やかされた超ワガママ夫。今のワガママ暴君ぶりは性格なのか病気のためなのか不明^^;

長女・・・18才 いじめによる不登校で高校に進学せず家の事を手伝ってもらってます。

次女・・・17才 喘息とアトピーがひどく高校に進学できず主人の病院の付添い、トイレやシャワーの介添えをしています。思春期特有のうつ様症状で主人と布団を並べて療養中。

主人の発症は顔半分の痺れと頭痛から始まりました(後から考えると感覚異常も始まっていたのですが)。

最初は「顔面神経麻痺」くらいのつもりで受診して、耳鼻科から脳神経外科に回されました。

CTとMRI検査の結果、「脳腫瘍か脱髄性疾患の疑いです。もしこれが腫瘍なら手術するのが難しい場所にあります。脱髄性疾患の可能性の方が高いので、検査をしますから今すぐ入院して下さい」とはっきり言われました。迷ってる主人に「このまま帰って死んでも知らん。」と言われ入院を決めました。

パニックになった頭の中では“昔のTVドラマのように家族にこっそりなんて事はなく、本人と家族の前で「腫瘍」って言うんだなあ・・・”なんて事を考えておりました。

耳鼻科で「顔面神経麻痺だったら麻生太郎みたいになるんですか?」なんて余裕で質問していた主人は「脳腫瘍」の一言でかなり落ち込み、おとなしく(?)入院しました。

病院嫌い!注射怖い!の主人が毎日の点滴、髄液検査、MRI、RIにすっかり参ってました。

髄液検査結果が届く前に、脳腫瘍ではないとの判断でステロイドの点滴が始まりました。脳と脊髄に病巣があり、結局「多発性硬化症」の診断が下されましたが、ステロイド点滴処置が早かったおかげでとても元気に退院しました。ステロイドのおかげか持病の喘息も治ってしまったほどです。

「専門外」で難しい病気だからということで最初の主治医から大学病院の「偉い」教授を紹介されました。

主人も私もこの主治医のはっきり言う性格が好きで、とても信頼しておりましたので、今後この先生に診て頂けないことがとても辛かったです。

< ページ移動: 1 2 3 >


コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る