モバイル『芦田の毎日』

mobile ver1.0

iPhone 3G を買わない方がいい人 ― iPhone 3G 現在の四つの弱点[iPhone 3G]
(2008-09-27 21:02:42) by 芦田 宏直


< ページ移動: 1 2 >

これまで iPhone 3G のいいことばかりを書いてきたが(http://www.ashida.info/blog/iphone_3g/)、今回は良くない面にも触れておこう。 iPhone 3G を買わない方がいい人は、以下のような人だ。

1)主に入力を中心とした使い方をする人は、買わない方がいい。1日に何回もダウンする iPhone 3G の場合、最後の一文字で入力終了、という段階で何回もダウンする。これが iPhone 3G ではなくて、日本製品だったら投げ捨てたくなるような場面だ。Version 2.1になってもこの傾向は大きくは改善されていない。未だにメモリー処理(かOS)がおかしい。

本気で文字入力したいときは、一度シャットダウンして再起動。それくらいの覚悟をしないと入力作業は完遂しない。たぶんグローバルスタンダードの iPhone 3G は「カナ漢字変換」するパワーまでは考えられていないのだ。

iPhone 3G は(現在の完成度では)あくまでも出来上がったネットコンテンツを「見る」「読む」ためのものでしかない。「見る」「読む」ものとしては十二分に実用的(それでもたまに落ちるときがあるが)。


2)自宅に無線LAN環境のない人(あるいは長居をする社内に無線LANスポットがない人)は、買わない方がいい。 iPhone 3G は、iTunesのコンテンツ(音楽、ビデオ、Podcastなど)とアプリデータ以外は基本的に自機内にデータを貯めるようには作られていない。毎回、メールデータでさえネットに読みに行くようになっている。これはこれで立派な考え方だが、毎々、3G回線を使ってデータの読み書きをやるのは無謀としか言いようがない。

5980円(パケット定額の上限金額)なんてどうということもない、というのなら話は別だが(パケットだけで5980円ということはいくら節約しても月10000円以上の携帯コストを覚悟する必要がある。個人利用で月額1万円を超える金額を携帯電話に使っている人は不良でしかない)。

仮に、5980円を「どうということもない」としても、「3G」スピードでは、毎回毎回ネットを読みに行く iPhone 3G は、やはり遅い。Wi-Fiスピードでやっとなんとか実用的、という感じだろう。 iPhone 3G では「3G」利用は緊急避難的という意味合いしかない。


3)電池の持ちが気になる人は、買わない方がいい。日本の携帯電話でも一回の充電では持たないような人は、買わない方がいい。その感覚で言うと iPhone 3G は午前中で電池がなくなる。

iPhone 3G は1日の内、非デスク系の外出がほとんど、という人には向かない。これは iPhone 3G の機械的な性能の可否と言うよりは、いつもネットにアクセスすることが前提というデータの使い方にある。一日中、街中で出歩くときには、SANYOのeneloop(http://www.amazon.co.jp/SANYO-USB%E5%87%BA%E5%8A%9B%E4%BB%98%E3%81%8D%E3%83%AA%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC-%E5%B0%82%E7%94%A8%E9%AB%98%E5%AE%B9%E9%87%8F%E3%83%AA%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E9%9B%BB%E6%B1%A0%E4%BD%BF%E7%94%A8-KBC-L2S/dp/B0010TA3M0/ref=pd_rhf_p_t_3)か、iClooly Power Station(http://www.rockridgesound.co.jp/products/iclooly/powerstation.html)は必需品だ。

私の場合は、まだ一度も帰宅までに電池が切れたことはないが、外出時無線LANスポットが見つかった場合などは、たぶん電池が足りなくなるだろうなぁ、という予感はある。何度も言うが、これは iPhone 3G の性能というよりはフルサイトブラウジングの快適さと引き替えのものだ。 


< ページ移動: 1 2 >


コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る