モバイル『芦田の毎日』

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iPhone について(序論-その1) ― Googleの対抗軸は iPhone と 私は言いたい(指タッチオペレーションは「世界」を救う) ※5つのYouTube動画付き[iPhone 3G]
(2008-09-15 03:04:12) by 芦田 宏直


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iPhone 3G (http://www.apple.com/jp/iphone/)を遅まきながら買って四日経った。

最初、変換操作(文字入力)がもたついてもたついて、通常の日本製品の仕上がりレベルでは返品が相次ぐくらいなものだ。「故障」としか思えない。ブラウザも何度もダウンするし、丁寧に文字入力して、さて最後にエンター(確認)という段で突然画面が消えるというのもこの数日間で20回はあった。フリーズはこの4日間で5回ぐらい。

要するに、「あのアップル社の iPhone 3G 」という(変な)伝説=ブランドがなければ、この商品は欠陥品でしかない。

幸い私が iPhone 3G を買った翌日バージョンが2.1に更新されて、体感的にはっきりわかるほどにカナ漢字変換のもたつきは改善されている。私はフルキーボード入力を愛用しているが、アルファベット入力と数値入力の切替だけでも5秒ほど待たされていた。今回の2.1バージョンでそれが1秒以内で切り替わるようになった。電池の持ちも良くなったように思う。

しかし、この2.1バージョンまでの初期ユーザーはよくも我慢していたものだ。信仰=ブランドというのは恐ろしいものだ。

とはいえ、この iPhone 3G をそれでも捨てなかったユーザーの気持ちはわからないわけではない。

まず、この iPhone 3G の最大の意義は、なんといっても「マルチタッチ」と通常言われている「タッチ」オペレーション。

画面の上で、親指と人差し指でものをつまむようにおいて、そのままスライドさせて二つの指を画面をなぞるようにして離す(広げる)とネットブラウジングしているサイトの画面が拡大される。逆に二つの指を広げた状態で、今度は逆に指先をくっつけるようにすぼめるとその画面は縮小する。

これをアップルでは、「ピンチアウト(=ピンチオープン)」(画面の拡大操作)、「ピンチイン(ピンチクローズ)」(画面の縮小操作)と呼んでいる。

これは何を意味するか。

私のPDA(=電子手帳)歴はほぼ20年。最後のザウルス、SL-C3200(http://ezaurus.com/lineup/slc3200/)も未だにもっているし、最強のWindowsMobile機EM・ONE(http://emobile.jp/products/sh/s01sh/)も持っているが、これらのモバイル機をすぐにも投げ捨てたくなるのは、結局は4インチ足らずの画面でネットブラウジングはできないというあきらめだった。

なぜか? 

従来のモバイル機は(最近の携帯電話も)解像度競争に明け暮れており、その限界に挑戦してきた。最後のザウルスは3.7インチで640×480 ドット、EM・ONEは4.1インチで800×480 ドット。MS-DOS機時代の本格的なパソコンに勝るとも劣らない解像度を実現している。私はEM・ONEでRealVGAにまで改造したこともあった(ところで iPhone 3G の解像度は480×320。最近の高解像度競争に比べてはるかに後退した印象だが、そんなことはどうでもよいことが後でわかる)。

しかし4インチ前後のモニタで解像度を上げるとまず文字が読めない。文字を大きくすると(当たり前のことだが)表示画面が小さくなる。サイトの特長毎に画面設定(文字の大きさの設定、画面表示の設定)や解像度設定を変えないと使えない情況にあった。

なぜ文字の大きさと表示画面の大きさ(解像度の大きさ)は気になるのか。それは単に文字を読めるかどうかの問題ではない。

文字を大きくすると一行あたりの文字数が少なくなり、表示画面以外の領域が大きくなる。そうなると画面自体を(その外の表示領域へと)動かす回数が多くなる。スタイラスペンやカーソル移動キーを頻繁に使うことになる。これほど鬱陶しいことはない。

「ピンチアウト(=ピンチオープン)」「ピンチイン(ピンチクローズ)」は、画面の全体像をつかむ行為と読む行為とを直観的な(=アナログ的な)指の操作で両立させる。「設定」(文字の大きさ、画面のサイズ)という、対象へのアプローチとは切り離された操作を経ることなしに、サイト毎の特性に応じて自由にアプローチできる。

画面の移動は画面を指で押さえながら左右上下に動かせばそのまま動く。これを「ドラッグ」と言う。ページ送り的に速く動かしたいときは、動かしたい方向にはじくように画面から指を離すと一気に画面が飛ぶ。これを「フリック」と言う。

これらの「ピンチアウト(=ピンチオープン)」「ピンチイン(ピンチクローズ)」「ドラッグ」「フリック」の四つの操作が、 iPhone オペレ−ティングの際だった「特長」。

※言葉ではさすがに何をいっているのかわからないだろうから、以下のYouTube画像を見て欲しい。


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