長〜い、人生の夏休み状態に入っている私は、最近、電子辞書に凝っている。久しぶりに海外文献を読みまくってやれ、と思い始めたからだ。
4年前「電子辞書は買わない方がいい」(http://www.ashida.info/blog/2004/08/hamaenco_4_73.html)という記事を書いて以来、私の電子辞書の認識はそのまま停滞していた。
当時はSONYのCLIE、PEG-TJ37(http://www.sony.jp/products/Consumer/PEG/PEG-TJ37/index.html)に、マイペディア(百科事典)/日立システムアンドサービス、CD-ROM版ジーニアス英和〔第3版〕・和英辞典 / 大修館書店、EPWING版 クラウン独和辞典 CD-ROM / 三省堂、 EPWING版クラウン仏和辞典 CD-ROM / 三省堂、それと学研辞スパ、『広辞苑』、『現代用語の基礎知識』を入れて使っていた。
幅75×高さ113×厚さ13.2mm、重さ145g の私のCLIE(PEG-TJ37)は最小、最軽量、最強の電子辞書だった。
その時私が既存の電子辞書にもっていた最大の不満は、英和、独話、仏和を一つの電子辞書で済ませることができないということだった。海外文献という意味では、英語はもちろんだが、ドイツ語、フランス語くらいは一冊の電子辞書で済ましたい。そう思うのは私だけではあるまい。
その当時もカードタイプで後から拡張できるものはあったが、それでも独話、仏和とそれぞれ別々に(その都度)差し替えなければならなかった。今でもシャープの電子辞書はそうだ。
しかし最近の電子辞書は、辞書の追加がスムーズにできる。私が最近買ったのはCASIOのXD-GP6900(http://casio.jp/exword/products/XD-GP6900/)は、基本的には日本語、英語、百科事典類、日本史・世界史を中心とした辞書だが(それでも100コンテンツもある)、最大2GBのマイクロSDカードに辞書を追加できる。
<画像:GP6900.jpg>
はじめて買った電子辞書。CASIOのXD-GP6900。なかなかのものだ。
秀逸なのは、単に追加できるだけではなく追加した辞書にも串刺し検索(辞書を横断した検索)ができるということだ。
元から入っている辞書にも、このXD-GP6900には際だった特色がある。あのバカでも入れたがる『広辞苑』第六版は入っておらず、ついに小学館の国語大辞典=『精選版 日本国語大辞典』が電子辞書化されたということだ。私はこの小学館の国語大辞典の初版全20巻の1972年の初版時以来からの愛用者だった。
2001年に第2版全13巻本が出ており、今ではそれを自宅で愛用しているが、この13巻本でさえ1冊14000円もする。
今回の『精選版 日本国語大辞典全3巻』(http://www.nikkoku.net/introduction/seisen/index.html)はそれを文字通り精選したもの。今から2年前に出たが、事例用例の充実は『広辞苑』をはるかに凌いでいる(『広辞苑』第六版は24万項目、『精選版 日本国語大辞典』は30万項目、30万用例)。