この商品は“買い"だ ― SONYのMDR-EX90SL(写真付き) 2006年04月30日
これは、お得な買い物だと思う。
久しぶりにSONYの製品を買った。MDR-EX90SLだ(SONY 密閉型インナーイヤーレシーバー 「N・U・D・E EX」 MDR-EX90SL)。私の場合は、iPodに付けて使うが、いわゆるイヤーレシーバーである。
イヤーレシーバーは、何と言ってもSHUREのE5C-Jが伝説的だが(http://www.sanden-shoji.co.jp/headphone/shure/shure_e5c.html)、これは5万円近くする。さすがにiPod本体よりも高いレシーバーを買うのには勇気がいる。
私の場合、電車に乗るのは家内の入院中の病院へ行くときくらいだから(しかもその場合でも2回に一回くらいの電車利用だから)、年に5回くらいのこと。毎日使うのならSHUREのE5C-Jを買うのも(少しは)意味があるが、さすがに年5回では意味がない。
それに私はSHUREのE5C-Jの音を実際に聞いたことがない。音の製品だけは視聴なしには絶対に買ってはいけない。価格が高いと思うものは特にそうだ。私はいつも思うが、クルマを買うときにも試乗もしないで買う人がいるが、スペックだけでは語れないものが音響機器とクルマ(少なくとも私の経験ではそうだ)。
ところが、SHUREのE5C-Jはそんじょそこらの店では置いていないから(置いてあっても視聴ができない!)、余計に触手を伸ばせない。
そう思っていたらSONYのQUALIAシリーズのイヤーレシーバーが発売された(http://www.sony.jp/products/Consumer/QUALIA/jp/products/receiver/index.html)。これも21000円したが、SHUREのE5C-Jのことを考えれば、半額以下。
この値段を、安い!、と思えるのはSHUREのE5C-Jを前々から欲しかった者だけだ(ろう)が、これを一度銀座のSONY PLAZAで視聴したときには、これで充分じゃないかと思っていた。
ところがこのQUALIAレシーバー(MDR-EXQ1)は、手作りの超嗜好品であるために生産数が少なく、いつも品切れ。買えない! そうこうするうちにSONYの不調の代名詞にもなってしまって生産中止になってしまった。
そこで満を持して出てきたのが、このMDR-EX90SL。評判の高いMDR-CD900ST(http://www.sonymusicshop.jp/cd900st/index.html)の技術を盛り込んだというから、それだけでも立派。それにQUALIAレシーバー(MDR-EXQ1)の手作り一品主義も引き継いでいる。
しかも値段がQUALIA MDR-EXQ1の21000円に比べて、12390円と値段も半額。買うしかない。
5月10日発売だが、先週手に入れて、今日家内の病院へ看病に行くときに初めて“長時間”使用をした(といっても往復1時間くらい)。これくらいの楽しいことがないとなかなか病院へ行く気がしないが、やはりこれがなかなかのもの。京王線の電車の中でニヤニヤしている私を変態だと思った娘もいたかもしれない。
自宅で聞き比べたときにも高域の伸びは誰が(音楽音痴が)聞いても明らかだったが、今日外で聞いたときにも普段聞こえたこともない音が出ている! 思わずニヤニヤしてしまうのだ。ワイヤーコードがもう少し太ければもっといい音がしたかもしれない。
ちなみに音質にまったくこだわらない私のバカ息子に「これで聞いてみろよ」と1分だけ貸した。「どうだった?」と聞いたら「違うね」と即答。息子のバカ耳でも「違いがわかる」のだから、大したものだ。
低音は期待したほどではないが、この高域を聞けるだけでも“ありがたい”と思うべきだ。
なんと言っても直径13.5mmドライバーユニットが効いているし(こんなにでかいドライバーユニットは存在しない!)、コストのかかった削り出しアルミニウム筐体の剛性も高音の“抜け”に貢献している。
考えてみれば、最近は家庭で音楽を聴くことなどほとんどなくなってきている。家具並みの大きなスピーカーでいい音を聞こうと思えば、何十万、何百万とお金をかけなければ(絶対に)良い音は聞けないが、iPodの“スピーカー"とも言えるイヤーレシーバーなら、1万円前後で大概の人が聞いている2000円前後のイヤーレシーバーの何倍もいい音が聞ける。たぶん値段の高い分そのままにいい音が聞ける。大概の大型スピーカーは倍の値段を出して買っても10%くらいしか音は良くならないが(その10%が決定的なのだが)、それに比べればこんなに投資効率のいい音響機器はない。
開発設計者の一人である松尾伴大(まつおともひろ)は、「まず聴いてみてください。『音のいいヘッドホンはどれ?』って聞かれたときに、世界中の人に『これです』と言っていただけるヘッドホンを目指しましたし、実際にそうなったと思っています」と言っている(http://www.sony.jp/topics/headphone/mdr-ex90sl/kaihatsu.html)。あながちウソでもない。このゴールデンウイークは、銀座(http://www.sony.jp/showroom/index2.html)か、お台場(http://www.jp.sonystyle.com/Mediage/AccessGuide.html)のSONYショールーム(http://www.jp.sonystyle.com/Mediage/Calendar/176/index.html)で、この音を確かめてください。
今日の私は、東京でもほとんど持ち主がいないMDR-EX90SLを耳に付けて自慢でした。アルミの削り出しの突起(SONYと書いたアルミキャップ)がまた格好いいのです(http://www.sony.jp/products/headphone/mdr-ex90sl/tech.html)。こんなに家内の病院通いが楽しく思えたことはありません。何回でも病院通いができる!
これが自慢の削り出しアルミキャップ(私自身の撮り下ろし画像)。耳から、恥ずかしくない程度に突起しているのがなかなかのもの。
おかげで、帰りの新宿三丁目で桂花ラーメン(http://keika-raumen.co.jp/map/kanarea.html)を食べ、伊勢丹にも寄り道をしてしまったくらいだ。ただし今日の伊勢丹はゴールデンウイーク初日とあって、超満員。超満員のデパートなんて、がら空きの海岸と同じくらいに意味がない。こんなに人の多いデパートで買い物をして何が楽しいのか。
iPodに
高音質モードで記録した音楽を
MDR-EX90SLで聞きながら
公園の新緑を楽しむ。
これが今日の最高の楽しみ方。どうでしょうか。
ちなみにその時聞こえてきたのが、竹内まりあの『シングル・アゲイン』(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/detail/-/music/B0000074BI/samples/ref=ed_sa_dp_1_1/249-0681933-8472356)。
この歌は最近入学式の式辞(http://www.ashida.info/blog/2006/04/post_141.html#more)を書き下ろすときにリピートをかけて100回以上聞き続けた曲だが、これがまた切ない歌なのだ。そんなこんなのゴールデンウイーク初日でした。
※MDR-EX90SLの報道資料(http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200604/06-0403/)
※ちなみに、『シングルアゲイン』を今すぐに聞きたい人は、iPodのMUSIC STOREでは中森明菜のカバーバージョンしかありません(http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?playlistId=74490499&s=143462&i=74490555)。ただしこれは最低の歌唱です。中森明菜も決して下手な歌手ではありませんが、何とはなしに歌っている竹内まりあの底知れぬ歌唱の実力を実感させてしまいます。でもすぐに聞きたい人は聞いてみてください(いい歌ですよ)。たったの200円です。
(Version 3.1)
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この記事を読んだら無性に欲しくなり、ヤフーや価格コムで調べて購入すべくあちこちに電話しました。会社のデスクではさすがにかけられないので、公衆電話をさがして電話をしたくらいです。
ところがどこでも次のような会話の繰り返し。
「MDR-EX90SLが欲しいんですが・・・」(私)
「まだ発売されていません。5月10日発売です!」(店員)
「いや、実際に持っている人がいるんですが・・・」(私)
「そんなことありえません。何かの間違いでは?」(店員)
「自分のブログに写真を撮ってのせている人が実際にいるんですけど」(私)
「ありえないですね」(店員)
「本当にいるんだって…」(私)
よほど、この“芦田の毎日”を教えてやろうかと思いましたが、あきらめました。悔しい…。
5月10日まで待ちますが、でも芦田さんはどうやって手に入れたのでしょうか。不思議な気持ちになりました。
本日、大阪梅田ヨドバシで購入しました。
先生からのリンクをプリントアウトして見せたところ、店員さんが奥から出してきてくれました。
ビートルズのリマスターされていない盤(ラバーソウルなど)の音を聞いてびっくり!
「1」の音は言うまでもないです。
これで連休楽しく過ごせそうです。本当にありがとうございました!
「南海タイガース」様
そうですか。大阪ではありましたか。
たぶん大阪では、こんなチマチマした(おたくっぽい)道具は受けないのかもしれません。
東京で今この商品を手に入れるのは、上記「私も欲しい!」さんが苦労しているように至難の業です。
大切にして使ってください。