【真夜中の大かま騒ぎSP】は今年もサイコーだった。 2005年07月25日
昨日の『FNSオールスターズあっつい25時間テレビ』(http://www.fujitv.co.jp/index.html)見ましたか?
昨年も楽しいフジテレビだったが(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=323)、今年も楽しかった。特に昨年の【真夜中の大かま騒ぎSP】がサイコーに盛り上がったため、今年も期待していた。
今年は、【かま騒ぎ】の前のさんまと中居君との【さんま・中居の今夜も眠れない】に、島田紳助が参加して、かま騒ぎ前にも大いに盛り上がった。【かま騒ぎ】の若手たちは、その盛り上がりを大いに気にしていたが(自分たちの芸が食われる、と思いながら)。
紳助とさんまの掛け合いは、もうすでに完成しており充分に見応えのあるものだった。さんまも紳助も引いたり、押したりの芸が、若いときからのつきあいによって出来上がっており、他の誰との掛け合いよりも“間”があっていた。いつもは(攻撃的に)しゃべりすぎる紳助、さんまもこのときばかりは、お互いの間を十二分に心得ていた。
若い世代の(=【かま騒ぎ】の)芸人たちは、この紳助とさんまのトークに感激していたようだが、私にはそうは見えなかった。要するに紳助が自分の(過去の)芸の財産を食いつぶしているだけなのだ。日本テレビの『松紳』(http://ntv.naver.co.jp/go.php?url=http%3A%2F%2Fwww.ntv.co.jp%2Fmatu-sin%2Findex.html)を構成したとき、紳助はもう終わっていた。ダウンタウンの松本が、こんな(古い笑いの)紳助とどうやって話しを合わせればいいのか、と躊躇するさまをその『松紳』で見るたびに、残酷な感じを禁じ得なかった。要するに紳助は、松本を『松紳』でリードするそのたびに、逆に若い世代の松本に媚びていただけのことなのだ。その松本が【かま騒ぎ】の第4世代、第5世代の若手芸人から遅れ始めていることを考えれば、もはや紳助の笑いの質は完全に終わっている。
そんな紳助が、同世代のさんまとのトークで水を得たように話し続ける様は、私には、終わりを再度印象づけたようにしか見えなかった。さんまには、紳助の笑い(の質)にも、第4世代、第5世代の若手芸人の質にも合わせられる“余裕”があるが、紳助にはその度量がない。さんまの“余裕”というのは大家(たいか)のそれではなくて、常に“現役である”ことの余裕だ。【真夜中の大かま騒ぎSP】でも、本気で若手と戦い続けているのが頼もしい。
今年の【真夜中の大かま騒ぎSP】で一番失望したのは、カンニングの竹山(http://www.sunmusic.org/get/profile/profile_Kanning.html)。女性関係を突っ込まれて、むしろその様を“説明”しはじめた。もっとロンドンブーツの惇(http://www.tv-asahi.co.jp/londonboots/)や雨上がり決死隊の宮迫(http://www.interq.or.jp/world/ks717ks/ame_top.htm)のように命がけで“否定”しなければならないところを、真顔で“説明”しはじめたため、白けてしまった。竹山は、これでもう終わりだ。
今年は二年目だったので、昨年ほどの衝撃はなかったが、でもやはり最後まで面白かった。朝の5:00近くになって出てきた村上真理子嬢(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E7%9C%9F%E7%90%86%E5%AD%90)もなかなかのものだった。こういった、笑いと美しい女性との“配合”は、昔からフジテレビのお家芸だ。2時間もの間、何の役回りもなかった、よゐこの濱口(http://www.interq.or.jp/world/ks717ks/yoiko_top.htm)も、この村上真理子によって蘇っていた。
今回は、ココリコの遠藤と田中(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%82%B3)は、【真夜中の大かま騒ぎSP】からは外されて、総合司会の鶴瓶を追い回す役回り。最後まで損な役回りだったが、最後の最後(日曜日の夜9:00前)で鶴瓶の、みんなを泣かせるトークをけ散らかした突っ込みは見事なものだった。25時間鶴瓶と付き合った面目躍如ということろか。芸人は、ちょっとした時間で生涯をかけて蘇るときがある。紳助のすさまじいトークがひたすら自死に向かうのと比べて、ココリコの遠藤と田中は、さわやかだった。
フジテレビの25時間ものは、昨年からの【真夜中の大かま騒ぎSP】で本当に蘇った。昨年7月25日の【大かま騒ぎSP】も何度も見返してそのたびに腹を抱えて手をたたきながら笑わせてもらっていた。今年も期待通り楽しかった。来年も楽しみにしている。この番組だけは、私の唯一のライブラリーになっている。
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今年(2006)の26時間は、全然面白くない!
「大かま騒ぎ」が無いとは!!!
ホームページに寄せられるメッセージも
「中居ちゃん!中居ちゃん」というジャリ
ばかり。バラエティのフジは死んだ…。
私も今年の「カマ騒ぎ」を期待して遅くまで起きていましたが、本当に残念でした。
おそらく、今年はナイナイの岡村達のプロデューサーから、「笑っていいとも」のプロデューサーに変わったために、そうなったのでしょう。
“視聴率競争の民放”と言いながら、結局自局内の番組対抗的な(プロデユーサーの)縄張り争いに終わったのが残念です。
あんな革命的なお笑い番組はこれからもほとんど不可能なのに、残念でした。
私にとってはこの連休の最大の楽しみにだったのに、本当に残念でした。
ただし、1:30すぎに始まったさんまと中居くんとのかけあいの中でサイコーに“質の高い”笑いが一つありました。
今年の26時間テレビのテーマは「クイズ」ですが、「クイズは私は気嫌いだ」とさんまが言います。「人生そのものがクイズじゃないか」と。「何で?」(中居)
「だって、自宅のマンションで、長い髪が床に落ちていて、『これってなーに?』と聞かれて何て答えんの?」(さんま)
『ファイナルアンサー』なんて言っている場合じゃないでしょう(さんま)
このやりとりは、ここ数年のさんまのしゃべりの中でサイコーのものでした。絶妙でした。