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2 6/8(土)
22:52:35
 カーナビを(また)変えた。  メール転送 芦田宏直  9521 

 
カーナビを変えました。昨年、12月にクルマを変えましたが、そのときに付け替えたのが、PANASONICのVN-DV7700W (http://www.mei.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn010404-1/jn010404-1-3.jpg)。本当は、パイオニア(カロッツェリア)のAVC-XH09Vが欲しかったのだが、モニタの枠がシルバーだった(クルマのダッシュが黒色なので合わない)のでやむなくモニタ枠が黒いPANASONICのVN-DV7700Wにしてしまった。PANASONIC選択にもし積極的理由があるとすれば、VGA画像で他のメーカーのモニタとは一線を画した美しさだったこと。昭文社版抜け道マップが地図上に現れることだった。しかし使い始めた瞬間、このナビはダメだと思った。地図画面が場面場面で消えること(致命的!)。測位性能がよくないこと。走ったルートの軌跡が、遠近法画面のときには(平面画面の時にしか)表記されないこと。再ルート検索がまだまだ遅いこと。音声認識の精度が低いこと。携帯電話の番号メモリを利用した電話操作ができないことなどであった。PANASONICの前が、パイオニア(カロッツェリア)だったから、の VN-DV7700Wのこれらの私の印象はそれとの比較になるが、どれもこれも前世代のパイオニア(カロッツェリア)製に負けていた。

 モニタ枠の色(ごとき)で、NAVIを撰んだことをずーっと悔やんでいたのだが、しかし不幸中の幸いということもある。一緒にセットで買ったPANASONIC 製のETC (http://www.denso.co.jp/ETC/system/index.html)がうまく働かない。@東京料金所の入り口・出口、A第三京浜の上野毛料金所の出口・入り口、B小田原厚木料金所の入り口・出口でトールゲートが開かない。はっきり言ってETCゲートでバーがあがらない(開かない)ことほど怖いものはない。怖いどころか、恥ずかしい。特に東京料金所なんて巨大なゲートで開くはずのゲートが閉まったまま、クルマを降りて係員を呼びにいく様は、笑いもの。実際何度か笑われたことがある。それに危険この上ない。同じくETCを利用する後ろのクルマが続いて飛び込んでくるからだ。衝突事故もいくつか報告されている。

 そこで、4月上旬PANASONICのお客様相談センターに電話をした。この箇所での不調はすでに報告されていたらしい。「申し訳ありませんが、お取り付けされた販売店にNAVI本体とETC受信機をセットで修理させていただきますので、取り外していただけますか」とのことだった。“愛車”をふたたび終日預ける(取り外しに半日、取り付けに半日)のは、私には耐え難いことだった。“愛車”が傷つくのは、走っているとき以上に、洗車で他人に預けるとき、NAVIやカーオーディオの取り付けで他人に預けるときである。だから、私には、このPANASONICの処置が許せなかった。「外さずに直す方法はないのですか?」「ありません。一度、全部をお預かりすることになります」。「困ったな。それでは、返品扱いしてもらえますか」と私は切り返した。一瞬、担当者は沈黙。「どうしても、ということならやむを得ません。購入先の販売店で、お申し付け下さい」ということになった(さすが松下電器、顧客対応では天下一品だ)。複雑な気持ちだったが、不幸中の幸い、でもあった。これで、パイオニア(カロッツェリア)に変えることができる(結果的に言うと交換差額は40700円だった)。

 パイオニア(カロッツェリア)のNAVIの特徴は、なんといってもメディアにハードディスクを使っているということだ。昨年5月に発表されて大反響を呼んだ(http://k-tai.impress.co.jp/column/stapa/2001/08/06/)。何といっても処理速度が、DVDよりはるかに速い(転送スピードで約4倍、最大シーク時間で約40倍の速さ)。行き先の検索(鹿児島駅〜札幌駅)も1秒以内で達成。再ルートも1秒以下だ。それに加えて、もっとも関心があったのは、「ミュージックサーバー」機能。ハードディスクになったため、音楽CDを本体に差し込むと自動的にMP3ファイル(http://www.musicne.to/)にしてハードディスク上に記録してくれる。次からは、CDなしで再生可能。10GBの拡張ハードディスクを増設すると170枚以上(!)のCDを演奏できる状態になる。しかもMP3ファイル化するときに自動的に曲名、歌手名なども記録してくれるから便利この上ない。

 短期間の間に、PANASONICからパイオニア(カロッツェリア)のNAVIへの、この転向。クルマを終日預けることの“慰謝料”と思えば、当然のことだろう。そうこうするうちに、5月、6月は、新製品NAVIの発表の季節。“交換”は少し待て、と思っていたら、案の定、5月下旬にパイオニア(カロッツェリア)のNAVIの新製品が発表された(http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020508/pioneer2.htm)。

 パイオニアのHDDナビの第二弾。特徴は測位性能がさらに進化したこと(同じ道の走行車線、追い越し車線の差異まで指示するという凝ったもの)とミュージックサーバーでの音声入力による曲の呼び出しが可能になったことだ。たとえば、上妻宏光の「游(ゆう)」(http://homepage2.nifty.com/ashida_h/ashimai03.htm#632)も何の操作もせずに「ユウ」と車内で声を上げるだけで演奏が始まる。ドライバーにとっては便利この上ない。

 しかしこの新製品で私が一番うれしかったのは、モニタの枠がシルバーからダークシルバーに変わったことだ。黒革のダッシュでもそれほどおかしくはなくなった。最初から、この色であれば、PANASONICの迂回はなかったのだから、少し遅すぎた色の変更だった。

 さて、今日の朝、世田谷オートテック店(http://www.autotech.co.jp/gaiyou/tenpo003.html)に朝10時に持ち込み、夕方の4:00まで、かなり時間がかかったが、AVIC-XH99を取り付け、ETCを取り替えた。
 
とにもかくにも、私にとってはミュージックサーバーの構築に関心があった。真っ先に入れたのは、(何の根拠もなかったが)、ユーミンのDELIGHT SLIGHT LIGHT KISS(1989)。

このアルバムは後期ユーミン(前期が「荒井」由美時代とすると)のアルバムの中では出色の出来。通常のCDプレイヤーのようにCDトレイに入れてみると道案内している画面の右上に小さくCDアイコンが登場しREC中を表示する。変化はそれだけ(通常のNAVI画面が何事もないかのように道案内を続けている)。あとは、FM波で飛ばして、既成のオーディオシステムの中で「どうして、どうして、僕たちは出逢ってしまったのだろう」と『リフレインが叫んでいる』の冒頭のフレーズが流れてきた。しかも一気にデータを読み込んでアルバム名から曲名、時間などを表示できる状態になっている(15万タイトルのデータベースがHDD上にすでに記録されておりそれを読み込んでいるらしい。最新曲データは携帯電話+インターネットを通じて読み込むことができる)。この利点がこれまでのカーオーディオになかったものだ。調子に乗って、約20年前の松原みきの「PARADISE BEACH」(「真夜中のドア」が入っているアルバム)を入れてみたが、これはさすがに「15万曲」の外だった。曲名のすべてを手打ちで入れるのに30分以上かかってしまった。

このミュージックサーバーの最大の欠陥は、実際、このNAVI機で再生しなければ、HDDに記録できないことだ(そのため、これからこのパイオニア製NAVIを買う人は、必ず運転席の下にNAVI本体を設置すること。従来のようにトランクに設置するとCDを頻繁に取り替えることができない)。家庭のパソコンで記録したMP3ファイルを落とし込むことができない。だからCD170枚をサーバー化しようと思うと130時間以上は走り続けなければならない。これが大変。テラハウスと自宅との行き帰りで2枚。一ヶ月かけても40枚しか入らない。そのうえ、落とした曲の全部が聴きたいわけでもないから、その編集にも時間がかかる。ああ、いったい、この10GBを超えるミュージックサーバーが完成するのはいつのことか。それもあって、今日は、家内の夕方の買い物に(何とクルマで)つき合ってしまった。芦花公園の『サミット』の駐車場に(車内に)私は残ったまま、ミュージックサーバーの構築に専念。このような“大衆的な”駐車場でも車内にいれば、怖くはない(クルマを傷つけられる心配がない)。今なら、どこにでもつきあえる。今夜、明日の日曜も走り続けて、一刻もはやくミュージックサーバーを完成させなければならない。


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