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 番号 日付  題名 投稿者 返信元  読出数
168 6/25(水)
22:34:28
 上司が白血病になりました(田中)。  メール転送 芦田宏直  No.154  3620 

 
また「田中さん」から返信が来ました。ご紹介します。

芦田宏直様

 5月末に職場の上司(実質上の関学出版会の事務局責任者・48才)が「急性骨髄性白血病(ALM)」というやっかいな病気で入院してしまいました。このところ体調がすぐれず休んでいたのですが病院に担ぎ込まれた時には覚悟するように言われたそうです。この状態ではすぐに心筋梗塞か脳出血になる危険性も非常に高いからだそうです。普段から病院には行かなかった人間(かつて「医者」を信用していませんでした)なので本当に危ない状態だったと思いますが。

 私はその上司と二人で主に出版会の業務を分担していました。今月には年に一度の理事会・評議員会もあり、その準備もふくめていろいろ大変でしたがなんとか先日終えることができました。幸いその上司も今は容態が落ち着いていますが「寛解導入」の治療のためか、抗がん剤の副作用もそうとうきつく、入院してから2週間後に行った時にはすっかり毛が抜けてしまい、眉毛もないので誰だかわからない(その筋の人に見えて声をかけられた時にはびびった)ほどでした。ただ彼は冷静に事態を受け入れているようです。病院嫌いだったはずが「ここのスタッフはみんな優しい人ばかりだ」。と感激していました。以前より治療法が進んでいるとはいえ、けっして油断できない病気ですがなんとか完治してくれるよう願っています。もっともこの病気は5年間再発しないことが完治の条件なので相当な闘病生活になると思います。

 ただ現在の彼の前向きな姿勢をみていると(復帰の意欲をなくしてはいませんので)こちらが元気づけられています。

今年は先生に「再会」することができたり、上司が事故に会ったような病気になったりと忘れられない年になりそうです。

 そんな近況でしたので久しぶりに162番「病状報告(18)」http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=162.124.21がアップされたのを読んだ時、その文章が自分の中に「ことん」と落ちたような気がしました。(なにかシンクロしたものを感じたというか・・・)

 (彼は現在自分の病名(ALM)をオープンにしていますので先生にお知らせしました。また白血病の治療プログラム経過については医者から説明を聞いたのではなく本人とご家族から聞いた話とインターネットで調べた情報をもとに類推しています)

追伸 
 
ながいこと書籍販売を生業としてきましたので166番(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=166)での先生の書斎の写真は大変興味深く拝見させていただきました。ただ本の背文字が読めないのが非常に残念です。職業がら人の本棚を見るのが趣味になっておりますので…
 それではまた。



※田中さん、あの書斎は、あくまでも10年以上前の私の書斎です。もはや背文字をまでを映してお見せする状態ではありません。立花隆(http://www.ashida.info/trees/trees.cgi?log=&search=%97%a7%89%d4%97%b2&mode=and&v=361&e=msg&lp=361&st=0)のような馬鹿なまねをする気もありません(http://www.ttbooks.com/sp/special.htm)。書斎というのは、下着みたいなものですから、なかなか見せづらいものです。私も10年前だからこそお見せしたとも言えます。というより、新ザウルスのデータ整理のためにいじっていて、思わず出てきたのがあの写真だったのでなつかしくなって書いたのが165番の記事(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=165)だったのです。

※あなたの上司の「復帰」をお祈りします。私はガンについては、近藤誠派ですが(http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3aefc10412c880103cc4?aid=&bibid=01330352&volno=0000)、「急性骨髄性白血病(ALM)」の治療についての昨今の事情に詳しくはありません。父を同じ病名で失っていますが、最近はどうなんでしょうか。あなたが本当にその「上司」のことを心配しているのなら、その生死(の変化)を気遣わずに、その「上司」ならこんなときどんな仕事の仕方をするだろう、どんな評価や決断を行うだろう、と考えて仕事をするべきです。部下とはもともと上司を“殺す”ために存在しているものなのですから。上司もまた自分が居なくなっても、居るように動く組織を形成するために働いているのですから。
                               


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