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1108 10/31(月)
00:21:49
 忙しいのに、iPod の新製品が発売された。  メール転送 芦田宏直  3327 

 
建築教育連絡協議会の10周年記念式典の講演(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=1106)も無事終わり、この式典の講演感想をまとめている最中だが、(リクルートの「IT業界研究会」の感想http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=1105とおなじように)また膨大なものになりそうで、その上、そのリクルートの「IT業界研究会」の感想についてもただいま増補版(あれでもまだ書き足らないところがある!)を書いている最中。二つの記事をかかえて右往左往。忙しい一週間だった。なんとか今週中には二つともUPする予定。乞うご期待。

その二つの記事をかかえている内に、iPodの60GB版の新製品登場。しかも最大の問題だった電池の持ちが20時間にUP。大きさも第三世代iPodの20GBよりも小さい。いよいよ、SONYの敗北(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=1102)がこの分野でも濃厚になってきた。

私はiPod shuffle にもiPod miniにもiPod nanoにも関心がわかなかった(http://www004.upp.so-net.ne.jp/moroqweb/ipod/history/history.htm)。私のiPod最新版は第三世代20GB(2003年4月)。

この第三世代以来、iPodは進歩していなかった。特に電池の持ちと大容量化が問題だった。40GBは、第三世代から存在したが、重量とサイズが厳しかった。電池の持ちは8時間、改良されても10時間前後。

したがって、第三世代以後はサイズを小さくして同時にHDD容量も小さくなる、つまりサイズを小さくしたことにはなっていない。小さくするというのは、機能はそのままでなくてはならない。小さくした分機能も縮小したというのでは、進歩ではない。

そこでやっと第5世代iPod。HDD容量も60GB。サイズは第三世代20GBよりも小さい(わずかに薄い)。思わず買ってしまった。

HDD容量というのは、以前から言っているとおり(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=305)、大きいに超したことはない。それは聴きたい曲やアルバムの数の問題ではなく、いかに高音質で音楽を楽しむかに関わっている。MP3のエンコーディングの一般的な圧縮率は128bps。その上の圧縮率は(iPodの場合)160bps。「高音質」は190bpsとなっている。190bpsで“録音”することになると、平均的な収録よりも50%以上HDDを余分に消費することになる。(註:圧縮率というのは、いわば、音の間引き率ということです。圧縮率が190bpsよりも128bpsの方が圧縮率が高い、だから小さな容量でもたくさんの曲が入る。でもその分、音の情報の間引き率も高いため、音の密度は低くなり、音質は落ちる、ということです)

今後、HDD容量はどんどん増えていくだろうから、最初に貧乏性から経済的な128bpsでエンコーディングすると、後で後悔することになる。

私の第三世代iPodの場合、20GBで3500曲入れてもう満杯。すでに新しい曲は収録できない状態になっていた。それでも128bpsで収録した曲が70%くらい。

60GB版が手にはいると何が起こるか。そうなると、128bpsの曲を全部190bps以上で取り直したくなる。毎日アルバムを取り出して、128bpsでインポートした400枚前後のアルバムをもう一度エンコーディングする日々が続いている。

こんなことをしなくてもよいためにこそ、HDD大容量化は重要。これからHDDプレイヤー(iPod)を買う人は、エンコーディングレートを190bps以上で行ってください。そうでないと、新しい大容量iPodがでるたびに、エンコーディングをやり直し続けねばならないことになります。私の場合はたまたま難病の家内(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=124)がいて、彼女にはまさにうってつけの仕事になっていますが、普通の人にはこんな億劫な仕事はありません。

●iTune6.0のエンコーディングレートの設定は以下の通り(デフォルト値は128bpsになっている)。
「編集」→「設定」→「詳細」→「インポート」→「設定」(ここで高音質を選ぶ)


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