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1101 10/5(水)
23:30:22
 究極のHDDレコーダー出現 ― SONYのVGX-XV80S  メール転送 芦田宏直  5193 

 
すごいハードディスクレコーダーが出た。SONYのVGX-XV80S(http://www.vaio.sony.co.jp/Products/VGX-XV80S/)。なんとハードディスク容量が2テラバイト(=2000GB!)。しかも内蔵チューナー(アナログ地上波)が8つも搭載されている。要するに地上波8チャンネルが同時に録画できる。

これがどういうことかと言えば、NHK、NHK教育、日テレ、TBS、フジ、テレ朝、テレビ東京の全チャンネル(まだ1チャンネル余分に録画できるが)の番組を3週間ぶっ通しで録画できるということだ。取り逃しがない、と普通に言うのも恥ずかしいくらいな“パワー”だ。まるで今回の総選挙の自民党圧勝のような勝ちっぷりのハードディスクレコーダーがこのVGX-XV80S。

8チャンネル同時録画なんて、私の場合、年末年始か、国政選挙報道のときにしかあり得ない出来事だが、しかしテレビ録画の究極の野望ではある。アナログ地上波はあと6年間で終焉するが(2011年7月24日)、半世紀以上続いた地上波テレビ放送のすべてを征服する(=すべてをサーバー化する)機械がこのVGX-XV80S。買うしかない。

もう一度復習しておこう。世の中には、たくさんのDVD+HDDレコーダーが登場してきているが、私がこのDVD+HDDレコーダーを買うときに指摘したのは次の2点(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=363)。

1)ダブルチューナー付き(2番組同時録画可能機)を買うこと。どんなときにも撮りたい番組が重なるときはある。たとえば、日曜日の「サンデージャポン」(TBS)と「サンデープロジェクト」(テレ朝)など。

2)自動録画機能のあるものを買うこと。この点に関しては、先の私の記事に書いたように以下のような理由(@〜E)がある。

@予約録画するだけなら(決まった番組だけを録画するなら)、DVD&HDDレコーダーを買う意味はない。

Aほとんどの人は、予約録画する暇自体がないので(いちいち新聞のテレビ欄やEPG http://e-words.jp/w/EPG.htmlで検索などしている暇はないので)、肝心の見たい番組を見逃してしまう可能性が高い。

Bだから、キーワードを指定してそれにかかわる番組を自動的に録画してくれる機能を持っているものを買う以外にはない(代表的なものにはSONYとPIONEERがある)。たとえば、「国会」とか「政治」というキーワードをあらかじめ指定しておくと、いつ行われるのかついつい忘れがちになる「予算委員会」、「党首討論」などの番組を自動的に録画してくれている。これがないと何百時間もの記録容量を有するレコーダーを持つ意味はない。

Cそもそも、毎週の定時番組を決まって録画するのなら、今のVHSテープ1本でも8時間は録画できる。D-VHS(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=295.291.4)なら1本で24時間も記録できる。これを使って、定時の繰り返し録画設定しておけばいいだけだ。

DDVD&HDDレコーダーを買う場合に、80GB、150GB、250GB、350GB、400GBなどとHDDの記憶容量でよく迷う人がいるが(価格がこの容量差で変動するから余計にそうだ)、自動録画機能がないのなら、自分が週にどれほどの定時録画をするかで決めればよいだけだ。たとえば、週単位で放映される1時間番組を10本〜20本くらい見るだけなら80GBで充分だ。残っているHDDの記憶残量はほとんど意味のない残量になる。私の場合、週に約28本くらいの定時番組を録画しているが(毎週の上書き録画)、その場合は150GBもあれば充分(ただし自動録画機能を付加するとこれでは全く足らない)。

E記憶容量が「多い方がいい」というのは、キーワード指定した番組がいつどこでどれくらいの時間放映されるかどうかわからないからこそのことである。たとえば、「NHKスペシャル」とキーワード指定した場合、「NHKスペシャル」は(再放送も含めて)いつやっているのかわからないし、一回の放映時間もまちまち。「映画」とキーワード指定した場合も同様のことが起こる。そうなると、一日、2日で20GB、30GBを一気に使用してしまう可能性もある。逆に言えば、自動録画機能のないDVD&HDDレコーダーで、400GBもの大容量HDDを備える意味はほとんどない。「大きいに越したことはない」という容量バブル主義にすぎない。

 この最後の理由が大切。HDDレコーダーは、もはや記録したい番組を記録するのではなくて、見ようと思えば見たい番組だけが(結果として)記録されている(無意識を自動検索する)機械となったのである。パナソニックのDIGA(http://panasonic.jp/dvd/)がダメなのは、自動記録機能がないためだ。

したがって自動記録のためにこそ、複数チューナーは必然であり、大記録容量もまた必然なのである。そうやって出現した機械がSONYのVGX-XV80Sだ。

SONYの自動記録は、どんどん記録していって、どの容量のHDDでも勝手にまず満杯にする。そしてかってにほぼ古いものから自動的に消去していく(消去したくないものはロックもかけられる)。だから「容量が一杯で、記録できません。不要なものを削除してから再設定してください」という表示は出ない。

自動録画機能や自動消去機能のないHDD録画機を買った人は、すぐにでも経験することだが、消去の手間がかかるということだ。自動録画機能や自動消去機能のないHDD録画機におけるHDD容量とは、単に消去の手間を省くためのものでしかない。

HDD容量とは、自由な録画や自由な再生のためのものでなくてはならない。HDDの容量(+チューナーの数)が多ければ多いほど、自由な録画や長いスパンの再生選択(自由な時間に自由に見ること)が可能になる。その意味でHDDの容量はフルに活用されるわけだ。2テラバイトという大容量は、たくさんの番組を記録できるというよりは、たくさんの時間を選択できること(=自由な再生)に向けられている。多チャンネルチューナーと大容量主義は、空間的な量に向けられてるのではなく、時間の支配に向けられているのである。

願うべきは、デジタルBSチューナーを1機くらいは搭載してほしかったが、HV(ハイビジョン)記録はまた質の違う次元だったのだろう。私が生まれた年と前後してアナログテレビ放送は開始され(昭和28年に開始されたが、私は29年生まれ、テレビが自宅に入ったのは31年)、私が結婚したのと前後してビデオレコーダーが出現。そしてSONYのVGX-XV80Sが、この両者を終焉させる。それと同時にこの機械も自己終焉だ(5年後には8個のアナログチューナーは全く意味をもたなくなる)。その意味でも、VGX-XV80Sは歴史的な機械だと言える。


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