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 ATH-W1000を買った翌日にSENNHEISERのIE8を買ってしまった ― この気持ちは出張族でもわからないか(苦笑) 2009年10月22日

今日は実は大変なことがあった。

NEWIE8.JPG※これが今日の話題の知る人ぞ知るSENNHEISER(ゼンハイザーと読む) のIE8。大阪梅田ヨドバシカメラ前新阪急ホテルの一室にて撮影。

必死になって出張前日に手に入れたオーディオテクニカの定評あるヘッドフォンATH-W1000(http://www.h-kingdom.org/w1000.htm)。

今となっては、出張の移動時間くらいが音楽をゆっくりと聴ける時間。インナー型のイヤフォンでは物足りない。

ただし私はイヤフォンでは、あの(今では手に入らない)SONYの名機MDR-EX90SL(http://www.ashida.info/blog/2006/06/sonymdrex90sl.html)を出た当時から愛用しており、今もこの90SLを愛用している。かれこれ3年に以上経っている。その間、EX500SL(http://www.ecat.sony.co.jp/avacc/headphone/acc/index.cfm?PD=32241)が実質EX90SLの後継機として発売されたが、EX90SLのみずみずしい中高域の音は出せないでいる。

しかし、なぜか魔が差したようにオーバーヘッドフォンでもう少しゆったりと音楽が聴きたい、特に移動中のリムジンや飛行機の中を自宅のオーディオ環境に少しでも近い状態を作り出せないか、と思い始めた。

そこで最近はやりのノイズキャンセリング機能付きのPioneer SE-NC70S(http://www3.pioneer.co.jp/product/product_info.php?product_no=00003390&cate_cd=135&option_no=0)を発売日に手に入れたが、この40年ぶりに買ったオーバーヘッドフォッンが最悪。

EX90SLの音に全く及ばない。最新型でも1万円以下では音が出ないのだ。こもるし、情報量が全く足りない。EX90SLで出ている微少音が聞こえない。「ノイズをキャンセルすると音が無くなってしまった」というか「ノイズを消してまで聞かせる音が無い」というか。情けないことだ。

そこで40年ぶりに調べ始めたら、オーディオテクニカが私好みかな、と当たりを付けた。

結局ATH-W1000に落ち着いたが、ATH-W1000は、ATH-A900、ATH-ESW9に比べて遙かに自然な音がする。昨日自宅に着いてから、音を鳴らし続け30時間はエージングを済ませて今日の出張に挑んだ。リムジンバス(新宿→羽田)、羽田→伊丹で使ってみた。

ところが、これが災難。まず今日は季節外れのように暑かった。リムジンで使うだけでもイヤーパッドの外周に汗が付く。いやな感じだ。それにやはり音が耳の外で鳴っている分、音漏れを避けることができない。小さな音で聞くと、自分自身が聞こえなくなる。

EX90SLよりも解像度も情報量もレンジも遙かに上回っているが、ボリュームを小さくしてしまってはいいところがまったくない。自宅の静かな場所では、小さな音も充分堪能できるが、リムジンバスの中では全くだめ。

しかも音源がiPhone 3GSの貧弱なイヤフォンアウトであるために、ますます小さな音が苦手。飛行機の(騒音の)中ではもっとひどいことになる。

これを解消しようとすると,ボリュームを上げるしかないが、今度は音漏れが気になる。結局、「やっぱりEX90SLはいいなぁ」ということになった。

その上、オーバーヘッドフォンだと、車中、機中でうとうとするときに、顔をささえる手を頬や耳近くの部分に置けなくなる。自慢の北海道アサダ桜のハウジングが大きすぎて邪魔になるのだ(苦笑)。

W1000(1).JPG
※これが自宅に届いたW1000。

W1000(2).JPG
※頭のささえがウイング状に左右に分散しているため、重みを感じない。

W1000(3).JPG
※北海道アサダ桜の削りだし材を使用。音がなるほど上品な感じだ。

結局、飛行機の中ではまともな音が聞けずじまい。アテンダントに、「この人なんなの?」と思われたに違いない。10分おきにW1000とEX90SLを付け替えていたからだ(苦笑)。

少しくらい音が悪くても音量を気にせずに聴けるということは、出先の車中、機中ではそれ自体「音の良さ」の条件になる。

それにインナーフォンはそれ自体一種ノイズキャンセル機能にも兼ねている。耳をふさぐからだ。オーバーヘッド型だと密閉型であっても外部の音(たとえばジェットエンジンの音)がたくさん入ってくる。二重三重にボリュームを上げなくては「良い音」が聴けない。でも上げた分、音が漏れやすくなる。W1000のような管弦楽器が得意なヘッドフォンで森高千里の「雨」が外に漏れるのはおかしいでしょ(苦笑)。アテンダントになんて思われるか,考えただけでもぞっとする。

そこで私のW1000計画は藻屑の泡と消えたが、しかしいい音で聞きたいという欲望は消えない。しかも宿泊先は大阪梅田ヨドバシカメラの真ん前、新阪急ホテル。触手が動かないはずがない。

3年前のSONY EX90SLを超えるインナーフォンは存在するのか?

そう思いながら、仕事後、ヨドバシカメラに一目さんに突入した。新宿ヨドバシカメラよりも遙かに品揃えがある。しかも「接客対応日本一」ともある(苦笑)。

音響系の機器、特にインナーフォンやヘッドフォン選びは、実際に耳に付けて聴かないとスペックからではっまったく判断できない。

「店でヘッドフォンに一番詳しい人を出して」とカウンターの受付にまず頼んだ。

5分くらい待ったが、出てきた店員。「解像度と情報量で、誰にも負けないインナーフォンはどれ?」

「ER-4Pですかね」(店員)。

「あなた結構,知ってるねぇ」(私)

ER-4Pは私も(以前から)注目していた。

その店員がER-4Pを勧めた時点で私はその店員を信じることにした(苦笑)。さすがに「接客対応日本一」の梅田ヨドバシカメラ。

ER-4P=解像度派の雄で名高いETYMOTIC RESEARCH ( エティモティックリサーチ ) / ER-4P (http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=1162^ER4P^^)。

ER-4P初めての試聴。

噂の実力機だが、SONY EX90SLで三年間鍛えられた耳では、ER-4Pの解像度はどうということもない。ひどいのは低音。低音は低音のためにあるのではない。中高域にふくよかさを与えるためにあるが、それが全く足りない。「これだったら、3年前のEX90SLで充分」と私。

「ダメですか? お客さん、厳しいですねぇ」

「ER-4Pがダメなら、ドイツのSENNHEISERはどうですか?」

「SENNHEISER,勧めるなんて、あなたも行くところまで行くということか、いいよ、私はオーテクのW1000を昨日買ったばっかり。それを捨ててでもEX90SLを超えた音を探してるんだから。何百万でも出すよ(苦笑)」

「SENNHEISER(ゼンハイザー)のIE6ですかね」
「いや、こういうときには一番いいやつからいこう。IE8ちょっと聴こうよ」

試聴してみる…

「IE8、すごいねぇ。こりゃすごい。低音が中高音をささえているねぇ。それに低音自体が上品じゃないですか。ひょっとしたらW1000よりもいいかもしれない。とてもインナー型とは思えない。EX90SLの音が貧弱に聞こえるねぇ。これこそポストEX90SLか。よし、これを候補機第一号機としよう。もう少し低音がへこむともっといいけど」。

「これ、低音、調整できるんですよ」

「本当? じゃあ一番下げてみて」

「これでどうですか?」

聴いてみる…

「抜群! こんなインナー型があるんだ。すごいねぇ。いや、音のスピード感(立ち上がり)がすごい。まるでアンプを積んでいるみたいよ。低音が全くぼけない。だから中高域がきれい、濁らない」

「やっぱりそうですか。ER-4PよりIE8か」。

「あとは?」

「どうですかねぇ」

「SHUREのいちばんいいの,聴いてみようよ。SHUREがIE8よりもさらに良ければ無条件でSHUREを買うよ」。

「わかりました。SE530(http://hibino-intersound.co.jp/proaudio/shure/product/earphones/se/se530.html)ですね」

聴いてみる…

「こりゃ、ダメだ。SE530もSENNHEISERに比べると音が細いねぇ。聴き続けると少しは角が取れてくるのかね。細いだけじゃなくて、弱いねぇ。これくらいだとSONY のEX90SLで充分だね」

「EX90SLってそんなにすごいんですか。噂には聴いていたけど。僕が売り場に来たときにはもう無かったですから」

「すごいんだよ(苦笑)」。

「SHUREを『高い(高級品)』というだけで買うやつはバカなのよ」

「それは私には言えません(笑)」

「やっぱりSENNHEISERのIE8だね。これは余人近づきがたい音が出るね。低音を一番押さえても、中高域をサポートしているね。解像度があるのにしっとりした音が出ているし、音の立ち上がりが速いねぇ。こんな立ち上がりの速い音聴いたの久しぶり。理想的じゃないですか。W1000を犠牲にしても後悔しないねぇ。EX90SLの供養にもなるねぇ」。

「たぶん、この立ち上がり感は、抵抗16Ω、出力音圧125dBが効いているよね。SENNHEISERさまさまだよねぇ」

「そうですね。iPhone や小型のプレイヤーで聴く人にはうってつけですよねぇ」

「でしょ。W1000をiPhone 3Gで聴く方がおかしい?」というとその店員は笑っていた。

しかし、問題はカミさんだ。帰宅すれば、「どうだった? 新しいヘッドフォン」と聞くに違いない。どう応えればいいのよ。「いやぁ、SENNHEISERのIE8は最高!」なんて言ったらどうなることやら(苦笑)。「聴いてみる? 寝たきりには最高だよ」なんて言ったらどうなることやら(笑)。たぶん、答えは決まっている。「あなた、何しに大阪へ行ってるの?」という感じか。※特にヨドバシカメラで衝動買いしたものだから、通常の安売り店で買う値段の50%増の出費になっていることも口が裂けても言えない(ここだけの話)。しかし、私に中学一年以来43年以上連れ立ってきた家内なら、この音なら仕方ない、と言ってくれるに違いない(苦笑)。

※最後の付録に、本日21日快晴の富士山を撮影しました。機長の機内アナウンスとともにご堪能ください。→「にほんブログ村」

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感想欄

そのゼンバイザーという代物はおいくらぐらいするんですか?

投稿者 ちょっとちょっと : 2009年10月23日 19:50

価格コムで買えば25800円で買えます→ http://kakaku.com/item/K0000010549/

ちなみに大阪梅田のヨドバシカメラでは、42000円もしました。何だかなぁ、という感じです。

投稿者 ashida : 2009年10月24日 05:27

ええ?(笑) ちょっとぼったくりにあった気分になりますね。

でも42000円をすんなり出せるぐらいよかったから買ったんですよね? 

私も買えるぐらい余裕があったらぜひ買いたいですね。

投稿者 ちょっとちょっと : 2009年10月24日 13:57

いやいや、そこは「すんなり」ではなくて「やけくそ」と言った方がいいかもしれません。

実際、ヨドバシカメラでもそ「やけくそ」という言葉を連発していました。

一足お先のクリスマス自己プレゼントと思い込んでいます(苦笑)。

投稿者 ashida : 2009年10月24日 14:31

あら、すんなりではなかったんですね(笑)

クリスマスという行事を芦田さんが祝うイメージがないのでちょっとびっくりしてます。

ところでお嫁さんのほうの反応はどんな感じだったんですか?

投稿者 ちょっとちょっと : 2009年10月24日 19:38
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