※これが自宅の東京世田谷から大阪梅田の新阪急ホテル一室の私のノートパソコンVAIO Type Tに送られてきた再生画像。安定している。画質が悪いのは、YOUTUBEの悪さ。実際はもっときれい。ニュースステーションを深夜の一時に見ているが、撮影は私のiPhone 3GS。

　※これが世田谷の自宅リビングに設置されたロケーションフリーLF-PK20。自宅のHDDレコーダーを接続。ルーターを通して自宅レコーダーに記録されたテレビ番組をインターネット回線を通じてどこででも再生してくれる。私がいない自宅から２４時間どこにでも再生画像を送りつけてくれる。この機械のいいところは、録画番組だけではなく、東京のテレビ放送も地方にいてもリアルタイムで見られるということだ。つないだレコーダのチューナを遠隔で操作できるので、東京のキー局の放送はすべてリアルタイムでも見られる（当たり前のことだが）。出張時、地方局では東京の放送が見られないことが多い（想像以上に中継されていない）。その点でも役に立ちます。

今日（31日）は昨日の国民的熱狂の余韻に浸りたいところだったが（寝たのは早朝近くだったが）、台風のまっただ中、かろうじて正午発の羽田－伊丹（ANA23便）が飛んでくれて、無事予定通り大阪梅田出張（梅田の専門学校で今年最後の夏期研修会だった）。一便遅れると「欠航」だった。

そこで今日の月曜日のテレビニュース、選挙関連番組は朝から晩までHDDレコーダーに録画予約して（後ろ髪を引かれながら）自宅を後にした。

そこで、役に立つのが、SONYのロケーションフリーLF-PK20（http://www.sony.jp/products/Consumer/locationfree/products/lf_pk20.html）。

自宅のHDDレコーダーに録画した番組をインターネット回線を通じて出張先のパソコンで見られるのが、このSONYのロケーションフリーLF-PK20。

上のYouTube画像は、大阪梅田の新阪急ホテルの一室で私のVAIO Type Tに映し出された我が家（世田谷南烏山）のHHDプレイヤーの再生画像（ニュースステーションの画像を深夜に再生している）。ホテルの回線でもかなりきれいに映る。

私は現在このロケーションフリーLF-PK20に二つのレコーダーをつないでいる。

一つは昨年買ったREGZAとの相性の関係で東芝RD-X7（http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/vardia/rd-x7/index.html）。もう一つは2テラバイト、8チューナー装備の超弩級HDDレコーダーSONY　VAIO VGX-XV80S（http://www.vaio.sony.co.jp/Products/VGX-XV80S/spec.html）。

SONY　VAIO VGX-XV80Sは、東京のキー局の番組３１日月曜日から９月２日水曜日までの三日分２４時間すべての番組を録画設定して家を出てきている。２４時間全局録画しても約三週間記録し続ける体力（？）をVGX-XV80Sは持っている。選挙直後の報道の嵐もVGX-XV80Sなら全く問題ない（息子の太郎はこのHDDレコーダーのおかげで就職できたようなものだ→http://blog.livedoor.jp/taro_0726/archives/50989716.html）。

「ロケーションフリー」LF-PK20は2つのビデオ入力（いずれもアナログだが）を備えているから二つまで同時入力できるが、両方とも大阪梅田まで無事再生画像が届いた。上のYouTube画像は、東芝RD-X7の画像。

前回、この「ロケーションフリー」LF-PK20が、私の最近買ったVAIO Type T 64bitOS版で動くのかどうかですったもんだしたが（http://www.ashida.info/blog/2009/03/vaio_type_t3264os.html）、そのやりとりをなんとこの「ロケーションフリー」LF-PK20を開発したSONYの前田悟さん（http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20225208,00.htm）がお読みになっていて、以下のようなメールをいただいた。前田さんは今はSONYをおやめになっていて、VICTORに移られていたが、前田節健在という感じだ。

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芦田　様（2009年5月8日1:05）

ロケーションフリーを開発しました前田です。

今日、久しぶりにロケフリの記事を見ていまして、芦田様のロケフリのブログ（'09-03-17）を拝見させて頂きました。

まずは、ロケフリを購入して頂き、またご愛用頂きまして御礼申し上げます。

ブログを拝見致しまして、残念でもあり、予想通りという気持ちとが交叉すると共に大変申し訳なく思っています。

私がいれば、こういう不愉快なお気持ちにさせる前に、６４ビットで動作チェックをした上でお答えしたと思いますが、実は私は２００７年の１２月にソニーを退職し、今は何もロケフリに対してどうしようもない状況です。ブログを読ませて頂き、メールだけでもさせて頂きたく思った次第です。

今はＪＶＣ・ケンウッドホールディクス㈱に勤務しており、ビクターとケンウッドのエンジニアが唯一一緒になった新事業開発センターを預り、新規商品を開発しているところです。

ソニーでは、自分の立場も含め、自分でやれることはすべてやり遂げたこと、しかし家電業界ではもう少しやり残した事があると感じ、今回の決断をした次第です。

私の尊敬している盛田さんがよく言っておられた「自分の立ち居地がなくなれば別の道で」と言うことの実践です。どこまで出来るか分かりませんが、もう一つチャレンジをして見たいと思っております。

今の家電業界は価格競争のみで、アジア勢に飲み込まれる危機にあると思いますが、これを乗り越えることが重要で、それを実践できればソニーでなくとも、盛田さん、井深さんも喜んで頂けると思い、一大決心をした次第です。

昨年１０月１日にビクターとケンウッドのホールディング設立会見がありましたが、そのときに私も少しだけ話をさせられましたが、下記はそのときの記事です。

お時間のあるときにでもお読み頂ければ幸いです。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081001/158975/
http://www.phileweb.com/news/d-av/200810/01/22257.html

カルチャーの異なる両社のエンジニアを率い、且つ新しいことのチャレンジですので、困難も多いと思いますが、今年の秋には新商品を発表できたらと思っております。

期待してお待ち頂ければ幸いです。

突然のメールで失礼を致しましたが、ブログを読ませて頂き、思わず書かせて頂いた
次第です。失礼の段、お許し痛ければ幸いです。

前田

追伸：
今でも時々ロケフリの若いエンジニアとは会うことがありますので、私のコメントをしておこうと思います。

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以上が前田さんのご丁寧なメールの全文。ひたすら商品開発、開発に次ぐ開発を続ける野武士のような前田さんに、私は古き良き時代のSONYの技術者魂を感じました。

私は以前品川のSONY本社で、ロケーションフリープロジェクトの初期段階に取り組む前田さんと話していたときに、「パソコンとテレビとがこれだけ親和性が高まりつつある今、ロケーションフリープロジェクトにわざわざ取り組む意味はあるのか」と投げかけたことがあるが、そんなことおかまいなし、というのが前田さんのスタンスだった。私は、この無視の仕方はただならぬものがあると逆に感心したものだった。現に私は前田さんの狂気の開発者魂のおかげで出張ライフを満喫している。新しい会社でもきっと魅力的な商品を開発してくれると思う。→｢にほんブログ村｣

※付録（その翌朝の大阪梅田駅前ヨドバシカメラの風景　新阪急ホテルの一室から。撮影は私の iPhone 3GS で）

（Version 5.0）

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