鳩山内閣「大臣記者会見」全採点 ― 原口一博総務大臣の記者会見は立派だった(於・首相官邸 2009/09/16~17) 2009年09月17日
以下100点満点で採点(掲載は高得点順)
総務大臣 原口一博 90点
財務大臣 藤井裕久 80点
行政刷新大臣 仙谷由人 70点
金融・郵政改革大臣 亀井静香 70点
総理 鳩山由紀夫 66点
官房長官 平野博文 64点
国家戦略大臣 菅 直人(副総理) 64点
厚生労働大臣 長妻 昭 55点
外務大臣 岡田克也 52点
国土交通大臣 前原誠司 50点
文部科学大臣 川端達夫 50点
農水大臣 赤松広隆 48点
国家公安委員長 中井 洽 46点
防衛大臣 北沢俊美 46点
経済産業大臣 直嶋正行 45点
環境大臣 小沢鋭仁 45点
消費者・少子化大臣 福島瑞穂 42点
法務大臣 千葉景子 40点
以上鳩山総理大臣を含めて18大臣全採点です。個々の採点理由に触れるほどヒマではないが、採点指標としては、以下の5点を中心に採点した。
1)どこまで脱官僚志向があるのか
2)任所に応じた専門性、政策イメージがあるのかどうか
3)今回の歴史的な政権交代についての見解があるかどうか
4)形容詞、副詞の言い回しの官僚的多用で主題を曖昧にしていないか
5)政権与党としての政治家意識があるかどうか(認識論的な跳ね上がりがないか)
全体の感想としては、旧社会党、旧民社党、社民党出自の大臣は、未だに野党のような見解を披瀝するか、それとも急に発言が官僚調なるかどちらかで、得点が低い。
一般に「左翼」の連中ほど保守的だ。それを「成り上がり者」と一般的には言う。生粋の官僚自民党出自の亀井静香の会見はむしろさわやかだった。「左翼」(=左翼崩れ)はまだまだ歴史から学んではいない。法務大臣の千葉景子の会見なんてひどいものだった。それに比べて、文部科学大臣の川端達夫は、輿石東(民主党代表代行)よりははるかにましだった。
ちなみに、トップ得点の総務大臣・原口一博の会見は、こう始まった。
「みなさん、今晩は。このたび総務大臣を拝命いたしました民主党の衆議院議員の原口一博です。この歴史的な新しい政治の扉を開いてくださった国民のみなさんと協力して国のカタチを変えていきたい、こう考えています」(http://www.youtube.com/watch?v=vHUZojXvhhM)。
ここから始まる3分35秒の彼の会見は亀井とはまた別の意味でさわやかだった(記者達との質疑応答の4分間も優れた、他の大臣達の中でも最も安心のできる応答だった)。この数分の原口の会見は、小泉首相の郵政解散会見(2005年8月)に勝るとも劣らない会見だった。私のこれまでの原口評価は決して高くはなかったが、この3分35秒+4分でその評価は間違っていたと思い直した。
それに比べれば、岡田外務大臣や前原国交大臣の会見はつまらなかった。民主党は岡田や前原以外の中堅グループの方がはるかに魅力的な人材が揃っている。
原口一博にはその種の民主党の若手を代表して頑張ってもらいたい。
※それにしてもハイビジョン時代の記者会見で、モーニング服の背に落ちたふけを注意できる側近がなぜいないのか? モニタリングの担当者が民主党にはいないのか? 立派な会見を行っている藤井財務大臣が(特に)哀れに見えた。→「にほんブログ村」
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