三つ目のTUMIを買ってしまった ― 夏場の出張をスーツで移動というのはつらい 2009年07月24日
夏の出張で一番辛いのは、スーツを着ての移動。羽田空港へ行く前にワイシャツがダメになってしまう。特に襟元の汗あとが残ってしまう。一泊でも2枚のワイシャツが必要になる。スーツもパンツも汗でダメージを受ける。
汗だけではない。ちょっとした軽食のうどんやラーメンを食べても、その汁がワイシャツに飛び散ったら、もう終わりだ。一日中憂鬱になる。そもそもそんなことを気にしてうどんやラーメンを食べても楽しくない(苦笑)。
※TUMI22021。この型番を知る人はそう多くはない。
これを防ぐには、スーツ+ワイシャツを着ての移動を止めることだ。行き帰りは、キャリーバッグに納めて、現地へ着いたら、ホテルで着替える。ホテルがだめなら空港のトイレで着替えるしかない。
さいわい空港のトイレは普通のトイレよりも遙かに大きい。特に羽田空港のトイレは、普通のトイレより倍の広さがある。私はそれ以来、空港の評価の指標の一つにトイレの大きさを入れるようにした。ホテルの格は、居室廊下の大きさも指標の一つだ。いくらエントランスが立派でも居室へ続く廊下でコストを感じさせてしまうと意味がない。
ホテルは、こういった着替えについてはそれなりに想定している気配がある。一つはチェックインタイムの融通。通常のホテルのチェックインは、14:00からが多い。15:00からというのもある。
一方、午後からの仕事を入れている場合には、着空港から現地のホテルに着くのは、12:00~14:00という場合も多い。
しかし大概の場合、ホテルの「チェックイン」は午後からであれば黙っていても受け入れてくれる。そうなれば、居室の部屋に移動して、スーツに着替え、仕事用のバッグ(http://www.tumi.co.jp/alpha/t-pass-soft-laptop-attache/)をキャリーバッグから取り出して、あたかも現地の人間であるかのように仕事場に駆けつけることができる。行き帰りはユニクロ仕様で気軽に移動できる。夏の汗対策をする必要がない。
※ついでに言っておくと、(ご存じだと思うが)チェックアウトもホテルは同じ配慮をしてくれる。一泊した後、続いて仕事をして、夕方に出先を引き上げる場合も、それくらいなら、ホテルはチェックアウト後の荷物を預かってくれる。キャリーバッグは、チェックアウトした後もホテルの受付に預かってもらって、仕事用のバッグだけを持ち出し、終わってからホテルに立ち寄り、二つのバッグを合体、帰路につくというものだ。これでかなり楽になる。
しかしこのユニクロ仕様の気軽さを得るには、大きな難点がある。スーツを皺を与えずに持ち運ぶことができるかだ。大きなキャリーケースを用意すればいいだけだが、それだと機内持ち込みは禁止になり、スーツどころかキャリーケース自体がぼろぼろになる。上下横、どんな置き方をされるかわからない。もちろんその分、スーツがさかさまになる場合もあるかもしれない(少し大げさだが)。
機内持ち込みを前提にしないとまともなスーツの移動はできない。しかしそうなると大きさが一番のネックになる。機内持ち込みサイズは、ANAの国内便の場合、「三辺の全体が115cm以内、55cm(高さ)、40cm(幅)、23cm(奥行き)、重さ10kgまで」となっている。
便が空いている場合は、この規定はかなり適用が緩やかだが、混み始めて機内持ち込みが多くなってくると、厳しくはねられる場合もある(そうだ)。私の場合、10キロ以上の持ち込みはほとんど毎回だが、チェックされたことなど一度もない。
大きさもそれほど厳しくもないと思うが、このANA規定ならスーツのバッグへの収納はほとんど問題ない。一番問題になるのは一番長い辺が55センチという長さ。スーツの肩幅を余裕を持って納められるかどうか。ぎりぎり収まるかどうかというところ。
もちろん世の中の出張族がスーツの縦方向だけでなく、横方向も二つにたたんで小さなケースに入れているのはよく心得ているが、横方向まで折りたたむことは私にはとてもできない。
さて、機内持ち込みでまともにスーツを運べるキャリーバックは存在するのか。
そう思って、今週「海の日」の月曜日、大阪梅田に出張時(http://www.ashida.info/blog/2009/07/post_369.html#more)、駅ビル内にある大丸にぶらりと立ち寄った。
梅田の大丸は、東京駅「大丸」ほどの活気はなかった。東京駅大丸はそんなに悪くはない。誰もほめないが。そこで鞄売り場に行ったが、東京大丸より売り場面積が狭い。品数も少ない。当てにしていたTUMIも少ない。
TUMIは、22インチのアルファシリーズがあったが(http://www.tumi.co.jp/alpha/frequent-traveler-22inch-framed-expandable-carry-on/)、これは機内持ち込みについては禁じられている大きさ。56cm x 35.5cm x 23cm 高さx幅x奥行き。機内持ち込みサイズは「55cm(高さ)、40cm(幅)、23cm(奥行き)」だからわずかに高さが厳しい。もちろん三辺の全体も115センチを超えている。ただし売り場の担当者によれば、「22インチシリーズは大概の場合、大丈夫ですよ」ということらしい。なんとなくそんな感じもする。
長辺が56センチもあれば、余裕を持って収まるだろう。ただし私はこのアルファシリーズの22インチはデザインが嫌いだった。縦に長すぎる。それにポケットに特長のあるTUMIバッグのくせに、縦面が長い分、ポケット面が間延びしておもしろくない。
かといって、アルファの20インチ版(51cm x 35.5cm x 21.5cm 高さx幅x奥行き)は、少し小さい。顔のデザインは短くなった分、格好がいいが、これだと靴が入らない。
行き来にスーツ着用を避けるとなるとセットで考えなくてはならないのは、革靴も同時にバッグに納める必要がある。革靴でユニクロスタイルは難しい。そうなると51cm x 35.5cm x 21.5cm のサイズでは、1泊2日でも少し小さい。20インチシリーズなら、私が現在持っているアルファ26103(http://www.tumi.co.jp/alpha/wheeled-deluxe-expandable-briefcase-with-computer-case/)の容量とほとんどかわらない(34.5cm x 44.5cm x 20.5cm 高さx幅x奥行き)。このサイズでは(ノートパソコン+書類+下着の替えなどとは別に)スーツと靴を入れることはできない。
などと大丸の担当者と話していると、「お客様、阪急のメンズ館にTUMIの専門店が入っています。そちらに21インチシリーズがあるかもしれません。聞いてきましょうか」と言ってくれた。「21インチってあるの?」「あまり店頭にはありませんが、21インチがあったと思います。高さは変わりありませんが、横幅が40センチにまで広がります」「じゃあ、お願いします」。大丸と阪急ってそんなに仲がいいの、と少し心配だったが、熱心な人だぁ。
「在庫ございました。メンズ館に連絡しておきましたので」と。ところで、阪急って、どこ? メンズ館ってどこ? おそらく梅田駅のど真ん中でそんなことを聞く人間は、誰一人いないのだろう。担当者はきょとんとしていたが、ご丁寧に地図を出してくれた。
そこでさっそく阪急メンズ館へ。あとで聞いたら、梅田界隈でのデパートでは阪急が一番勢いがあるらしい。「メンズ館」というくらいだから、伊勢丹なみに勢いがいいらしい。たしかに大阪にしては(失礼?)、しゃれた店構えだった。
TUMI専門店は入口入ってすぐ右横にある。到着すると「芦田様ですね。お聞きしております。21インチのアルファシリーズは、これでございます(http://www.tumi.co.jp/product/product-detail/?modelId=109529&searchTerms=22021)」とのこと。これは気に入った。格好がいい。横幅が40センチある分、間延びした感じが完全になくなり、キャリーバッグっぽい大げさな感じがない。この21インチシリーズは、あまり店頭に出ない。20インチと22インチの間に挟まれたこのシリーズの存在を知る人は少ない。理由の一つには、商品名自体が「20インチ」と書かれているからだ。これだと20インチシリーズと区別がつかない(http://www.tumi.co.jp/product/product-detail/?modelId=109528&searchTerms=22020)。しかし品番は「22020」「22021」と区別されている。
両者の違いは幅が35.5センチか(20インチ)、40センチ(21インチ)かの違い。この差は容量という点でもデザインプロポーションという点でも大きい。要するに22021はコンパクトでありながらもう一つ上の22インチシリーズ(http://www.tumi.co.jp/product/product-detail/?modelId=109531&searchTerms=22022)とほぼ同じ容量を維持している。
大概のTUMIファンは、このクラスだと、20インチにするか、22インチにするかで悩むが、実は隠れた型番22021を知らないでいる。私なら22021を買う。そして買った。
ただし、スーツの肩幅は51センチに納めなくてはならない。これは厳しい。22インチだと56センチある。スーツ収納という点では5センチの差は大きいが、メンズ館で何度も着ているスーツを収納シミュレーションして比べてみた。「なんとか21インチでも入りそうだね」「そうですね。ほんのちょっとした差ですね。56センチの22インチ22022版でもやはり完全には入りませんから、折れるという点ではかわりません。形が気になるのなら、お好きな22021にされた方がいいと思います。私も出張時のスーツの皺は気になりますが、この程度だと一緒ですよ」。さすが、阪急メンズ館専門店、なかなかいいことを言ってくれる。
さてその22021は、今日の23日研修日の自宅出発前に宅急便のお兄さんが届けてくれた。後ろ髪を引かれる思いで置いたまま、別のTUMI26141(http://www.tumi.co.jp/alpha/expandable-organizer-computer-brief-111464/)で出てきた。都内の一泊研修程度なら、26141で充分。
さて、ここ数ヶ月間で、私は、26141(http://www.tumi.co.jp/alpha/expandable-organizer-computer-brief-111464/)、26103(http://www.tumi.co.jp/alpha/wheeled-deluxe-expandable-briefcase-with-computer-case/)、今回の22021(http://www.tumi.co.jp/product/product-detail/?modelId=109529&searchTerms=22021)の三種類のバッグを買ったことになる。バカじゃないの? 確かに私もそう思う(苦笑)。
でも私の出張ノウハウは日を追うごとに成長している。「出張ノウハウ」という新しいカテゴリーが私のブログに登場するのも時間の問題だろう(苦笑)。
22021は、来週水曜日の神戸出張(兵庫専修学校各種連合会夏期研修)が初使用予定。ユニクロ仕様のアディダスシューズで飛行機をこなせる。ますます飛行機が好きになりそうだ。→「にほんブログ村」
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芦田先生、おはようございます。
精力的に全国を飛び回れていますね、健康には十分留意されてください。
今回の文章の中に興味深い部分がありました。
それは「WCの広さ」の話です。
これは、まさに言われるとおりです。
その建物の格付けをするときにWCの広さ・仕様が大きな意味を持っています。
ホテル・空港・駅・病院・マンション・百貨店・学校
施主は意外にWCに関してはコンパクトに納めようとします。
お金をかけたがりませんね。Sクラスのホテルは別ですが。
病院に関しても日本で最大の医療法人の○○会もそうです。
(現在、平成24年夏開院予定の病院の設計をしています。)
WC・廊下
この二つは重要な判断項目です。
それに付け加えるなら、EVと階段です。
特に階段の「踏面」と「蹴上」の寸法です。
建物の格を判断するのに「WC」「廊下」「EV」「階段」が4大要素かなと思います。
最後に
芦田先生の精力的な活動を読むたびに
エネルギーを頂いているようです。
これからも教育業界に革命を起こしてください。