iPhone 3GSのカメラは、撮ってからが楽しい ― YouTubeへの送信とEye-Fiアプリ 2009年07月06日
今回のカメラ機能の改善は、動画が撮れるようになったことのみならず、YouTubeへのワンタッチでの送信が可能になったこと。
もちろんスチルカメラの機能も格段によくなっていて、300万画素、3M(2048×1536ピクセル)のオートフォーカス付きとなった。色調も良くなり、これでやっとまともに使える。オートフォーカスもカメラがフォーカスを合わせているゾーンを自動的に表示し、それが気にくわなければモニタの合わせたいところをタップすれば、そこにフォーカスを合わせてくれる。日本的なデジカメの機能をiPhone ふうに取り込んでいる。
またiPhoneお得意のモーションセンサーが常に動いており、カメラが動いている間は、フォーカスは機能しない(電池の消耗を防ぐ意味もあるのだろう)。動きが止まったと判断したところで(構図が決まったとカメラが判断したところで)、フォーカス枠が出現する。これはiPhone らしいオートフォーカスだ。これによって暗部の撮影にも格段に強くなった。
マクロも付いており、しかもシームレスマクロ。被写体に近づいていってフォーカスを合わせたいところをタップすればそのままマクロ撮影できる(ただし10センチまでが限界)。
さて、動画のフォーマットは、VGAサイズで30フレーム/秒のQuickTimeムービーファイル(MOV)。
単に動画が撮れるようになったということではなくて、撮った後のYouTube への送信がワンタッチでできる。
※このように最初からYouTubeへの送信が組み込まれている。圧縮スピードも送信スピードも決して遅くはない。
私は従来YouTubeへのUPに「CCREATIVE VADO POCKET VIDEO CAM」(http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0807/24/news054.html)を使ってきたが、これでiPhone 3GSに一本化できる。というかクリエイティブメディアのこの商品はほとんど存在価値を失う。かわいそうに。
トリミングも簡単にできるようになっている。私はiPhone 3GSを使うようになって初めてトリミングができた!(苦笑)。
※これがそのトリミングオペレーション
同じ便利さは、iPhoneの写真機能にもある。例のEye-Fiカード(http://www.ashida.info/blog/2009/04/lansd_eyefi_share_sd.html)のiPhone アプリが既に存在しており(http://blog.livedoor.jp/applebrothers/archives/51813961.html)、Flickr、Picasa、EvernoteといったWEB上のアルバムにワンタッチで送信できるようになっている(http://japanese.engadget.com/2009/03/03/eye-fi-4gb-iphone/)。私はいつもPICASAを利用している(http://picasaweb.google.co.jp/ashidahironao/)。
写真も動画も撮ることは簡単になり、スペック競争ばかりが激化しているが(日本の携帯電話の「新製品」競争と同じ)、それだと撮るところまでで終わってしまい、後はほとんど使われない。撮って自分で見てそれで終わり。大学の紀要論文のようなものだ。
写真も動画もWEBアルバム化する以外に利用が活発化することなどあり得ないだろう。SDカード、マイクロカードの抜き差しやメールの添付ファイル送信でのデータのやりとりはうんざりする。その点でもiPhone カメラには撮った後の利用を喚起する仕組みが存在している。要するにiPhone 3GSでは写真も動画も撮ったら、そのコンテンツはWEBアルバムに存在していると思えばいい。カメラとしてはどうということもないスペックだが、使い勝手、利便性、実用度は当代随一の仕上がり。快適だぁ。→にほんブログ村
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