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 iPhone 3GS を手に入れた(iPhone 3GS実機レポート第一弾) ― 20年間の日本製携帯電話の経歴が途絶えた瞬間だった(泣)。 2009年06月27日

iPhone 3GS、今しがた手に入れました。iPhone 3GS 32GB(ブラック)です。先週の19日金曜日に新宿ヨドバシカメラで予約。ヨドバシカメラは、予約の時に登録業務の全てを行うから、受け渡し時にはそれほど時間がかからない。それでも受け渡し時には「2時間はかかる」と言われていた(「何もトラブルがない限り」という断りがついて)。今日の12:00~13:30のゾーンで受け取り予約しておいた。1時間ゾーン(90分間)に20人くらいの予約者を入れているのが担当者のメモから読み取れた。

yodobashiDSCF0738.JPG
※手に入れた直後のヨドバシカメラ携帯電話売り場入口(27日12:30くらい)

さて、こんなときあなたなら何時に行きますか。それが私の昨晩からの悩み事(苦笑)。私は12:00前の11:40くらいに行ってやろうと作戦を立てた。たぶん11:00から12:00のゾーンは来た者勝ちだろうという判断だ。病院の外来予約と変わらないだろう。12:00~13:30の予約でたぶん12:30くらいに来ると地獄だぁ、という判断があった。

そこで、今日は11:15に自宅をクルマで出て、新宿へ。着いたのが11:40。新宿西口ヨドバシカメラの売り場の前に立ったのが、11:50。

着くと、女の子が「iPhone 3GS予約者最後尾はここです」というわけのわからないプラカードを持って立っている。「iPhone 3GS予約者最後尾はここです」と叫びながら立っている。嫌な予感がした。

でもそこへ行くと、誰も並んでいない。「『最後尾はここ』って誰も並んでいないじゃん。どこに並ぶのよ」とそのお姉さんに聞いた。「こちらです」とそのお姉さん。「いや、ここってどこよ」。まるでヘーゲルの『精神現象学』第一章(感覚的確信)のような議論をヨドバシカメラでやるとは。

要するに私以外予約者が並んでいない。12:00前に来るという作戦が大成功だったのだ。4、5人の予約者(前の時間ゾーンの予約者)がすでに受け渡し作業に入っており、一人でも終了すれば次は私という状態だった。受け渡しデスクは一度に4人から6人くらいは処理できる。このデスクも今日はほとんどiPhone 3GS予約受け渡し専用デスクという感じだ。

知っている担当者が私のところに寄ってきたので予約書類を渡した。「芦田様ですね。12:00からですね」と確認しながら時計を見たが(そのとき11:52だった)、何も言われなかった。大成功だ。

3分ほどして呼ばれて、受け渡し作業に入り、費用の精算をして手に入れたのは、12:13。私の場合、新規購入ではないのでアクティベーションの時間が不要。SIMを差し替えてiPhone 3GSをiTunesに指すだけで全てが終わる。だから全体で受け渡しは15分程度で終わった。「2時間」を覚悟してTUMIのバッグにVAIO(typeT)まで入れてやって来たが、あまりにも簡単に手に入った。「前夜祭」のさわぎは何だったのか。

しかし12:30すぎに、私がヨドバシから出ていくときには、例の女の子が「並べ」と言っていた列には10人以上並んでいたから、たしかにこの人達は全部で2時間はかかるかもしれない。私の作戦は大成功だったのだ。たぶん私は最も手軽にiPhone 3GSを手に入れた一人かも知れない。

近所のSoftBankショップも覗いてみたが、ほとんど人はいなかった。たぶんSoftBankショップには数が入らないのだろう。こういうときにはヨドバシカメラの方が早い。そもそもSoftBankショップの対応は最悪。携帯電話に詳しい人間もいないし、対応もよくない。

ヨドバシの方が客の数をこなしている分、(質問のレベルごとに)次々と詳しい連中がでてくる。SoftBankもヨドバシのような大口顧客を小さなショップよりは大切にするので、数の確保も技術的な指導も徹底している。ヨドバシカメラはこういうときに役立つ。ヤマダ電機はもちろんのこと、ビックカメラも、こんなときには役に立たないのだ。

ヨドバシ西口本店は、二階で予約を受付(ここはかなりの人が並んでいた)、一階で既に予約を済ました当日分の客の受け渡しを処理するという親切な対応をしていた(もちろん突然来ても買えない)。数をこなすヨドバシならではの対応だ。褒めてあげたい。

ついでに、20年以上使ってきたDOCOMOの解約にいってきた。20年前は基本料金が一ヶ月2万円以上。それとは別に預託金というのがあってたしか20万円最初に入れなくてはならない。2年後返還されたと思うが。われわれのそういったとてつもない出費があって、今の携帯文化がある(しかも私は個人買いですよ)。ここは威張ってもいい(苦笑)。電話料金はたしか10円で7秒しか話せなかった(悲)。

そのDOCOMOを今日解約する。もはや(日本的)携帯電話の時代ではないという私の「携帯電話」からの訣別宣言だ。むろんiPhone 3GSはもはや「携帯電話」ではないし、「スマートフォン」ですらない。

大きなDOCOMOショップがヨドバシカメラのすぐ傍にあったので、最後の携帯電話HT-01A(http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/pro/ht01a/)を20年間の電話番号とともに解約。HT-01AはWindowsMobile携帯だが、相変わらずWindowsMobileはサイテーのOSだ。ブラウザもほとんど役に立たない。その上処理速度が遅い。電池のもちも悪い。アプリも解像度が合わないのでほとんど役に立たない。すべてiPhone 3Gの半分以下の能力しかない。

さてDOCOMOショップでは若いアルバイトお姉さんが対応してくれたが、「20年間使ってきたんだよ」と言ってもさわやかに笑うだけ。さわやかな笑いがこんなにも残酷に思えた瞬間はなかった。最後に「契約解除申込書」(下記写真参照のこと)にサインをして終わり。全てが終わり、その若いお姉さんに背を向けて立ち去ろうとした。私が期待していたのは、「長い間ありがとうございました」の一言。それが「ありがとうございました」と私の背に響く。私の後ろ姿に哀愁を感じないのかよ。DOCOMO以前からの携帯文化の初期投資者だよ、わかんないかなぁ。わかれる女に最後の一言をかけて欲しい瞬間かな。そう考えると余計に寂しくなった。

NTTDSCF0739.JPG
※これがその「契約解除申込書」。この書類の先にその笑顔だけの小娘がいる。紙切れ一枚で20年の歴史が終わった。こんな小娘に私の携帯電話20年の歴史がわかってたまるか(苦笑)。


さて、ただいまから iPhone 3GS のセッティングを行います。今日の深夜00:00前には第一報のレポートを上げます。今しばらくお待ち下さい。


iPhone 3GSDSCF0743.JPG
※これが買ってきたiPhone 3GS。左下が、最後のDOCOMO HT-01A(http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/pro/ht01a/)。さらばNTT。さらば日本製携帯電話。ウオークマン世代の私(SONYが近代性の証だった昭和世代の私)が、iPodに「転向」したのと同じように、DOCOMOからiPhone 3GSに「転向」しようとしている(泣)。悲しいことだが、しかし歴史はいつでも残酷だ。

(Version 8.0)

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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