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 家内の症状報告(129) ― ウルトラマンの3分間に勝てない(苦笑)。 2009年06月21日

久しぶりの家内の症状報告です(http://www.ashida.info/blog/cat8/)。

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※今頃、WOWOWデジタルで始めてみましたが、なかなかの映画でした。家内はリビングシアターでは見られないため、わざわざDVDを買い直してしまいました。それほどの映画ですよ。今、思い出しましたが、この主人公と映画技師のおじさんとの自転車の二人乗りのシーンは、私が息子を6年間保育園に迎えに行った姿と酷似しています(http://www.ashida.info/blog/2008/03/post_279.html)。そう思うとまた胸が熱くなりました。音楽がなり始めるだけで泣き始めます。まさにヨーロッパの映画です。

家内の体調は、最悪。本当に後一歩で、寝たきりかな(苦笑)。「寝たきり」というのを正確に言えば、現在のところベッドでの滞留時間は24時間中20時間前後というところだろうか。みの虫並にベッドに中にいる。食事で2時間~3時間。あと1時間は洗濯などの雑事、というところか。

「ベッドでの滞留時間」というのは、歩けないということももちろんあるが、首から下の縛りや痛みで座り続けるのが辛いということだ。もう少し厳密に言うと、人間、座りにも体力や筋力を使っており、1時間を超える座りの姿勢に耐えられない身体になっているということ。1時間を超えると縛りや痛みが一挙に急増する。ウルトラマンよりは長く活動できるが、でも彼は3分内にかなりのことができるから、やはり3分のウルトラマンに負けている。

したがって、最近は恒例の映画鑑賞も不可能。安楽椅子での映画鑑賞も辛いらしい。私一人でリビングでの100インチシアター(+サラウンド)を楽しんでいるが、一枚壁を隔てた寝室で家内はその音だけを楽しんでいる(楽しめないか?)。

この間もWOWOWデジタルで録画しておいた『ニューシネマパラダイス』(http://www.amazon.co.jp/ニュー・シネマ・パラダイス-完全オリジナル版-DVD-ジュゼッペ・トルナトーレ/dp/B00005V2JF)を見ながら、最後のシーンで号泣してしまったが、「なに泣いてんの?」と隣の部屋からメールが来る始末。バカじゃないの? こんな名作を見ている最中に、隣の部屋で寝ているなんて、と無視しておいた。(※この『ニューシネマパラダイス』については、『バベル』(http://www.ashida.info/blog/2008/03/post_276.html)、『ブロークバックマウンテン』(http://www.ashida.info/blog/2007/10/brokeback_mountain.html)に続いて大々的に論じてみたいと思います。いい映画です)。

隣の寝室にも37インチのプラズマディスプレイがあるが、サラウンドもないし、37インチじゃ映画見る意味ないでしょ。そもそも寝ながら見るというのも映画に失礼。

歩行能力については、最近は歩くというよりは床を擦っているという感じか。それに一歩おきに壁への伝い歩き状態。とても「歩ける」という状態ではない。自分でも1分おきに「危ない」と叫びながら歩いている。むろん、外へ出る気力もない。出るのは月に一回の定期検診くらい。超快適マイカーによる先月ゴールデンウイークの「羽田駐車場視察」(http://www.ashida.info/blog/2009/05/post_347.html)も(やんわりと)断られたくらいだ(苦笑)。

足が動かなることの最大の「副作用」(の一つ)は、手でものを持てなくなることだ。それは手の筋力が落ちるということではなくて、ものを持つことによってバランスが崩れるということ。両手を空けた状態でないと歩けない。ものを持つという行為は、足があってこその行為なのだということがわかる。コップ一つ持って歩くことすらできなくなる。座ることも足で踏ん張りが利いているからこそ座ることができる。お尻だけで座ることはできない。だからこそ、座るだけでも体力を使うわけだ。

寝たきり直前のこんなひどい状態に落ち込んだのは、やはり今年2月の再発がきっかけ。3月中旬まで一ヶ月半ほど入院したが、春先のこの季節には必ず再発する。この病気は再発=悪化だから、こんなことになる。

春先を克服しても、今年の梅雨はわけがわからない。天候不順が続き長い期間低気圧が滞留すると体調は更に悪化する。低気圧が血行を悪くするからだ。痺れや締め付けが一層悪化する(このあたりの症状はリューマチに近い)。昨年の梅雨も変だったが、今年はもっと変だ。

現在の治療は、免疫ブログリン点滴を一ヶ月に一回投与+ステロイド25ミリ(日)服用している。効いてはいる、と(担当医師も本人も)言っているが、やはり限界はありそうだ。リツキサン治療へ進むのも一つの手だ(というかそれしかもう先はない)。現在の病院ではリツキサン治療は受け付けていない。

来月は中旬に蓼科へ一週間ほど行く予定だが(http://picasaweb.google.co.jp/ashidahironao/200887#)、昨年のような現地での緊急入院は避けたいものだ(http://www.ashida.info/blog/2008/08/post_291.html)。

そのために、蓼科行1週間前のステロイドパルス、直前の免疫グロブリンと、二重の対策を行う予定(というか、いつパルス+免疫グロブリンを投与してもおかしくはない状態)。これじゃ、療養じゃないんじゃないの?(苦笑) 訳がわからないのがこの病気。効果があるのかな。

私の一番の悩みは、メタボ。昨年までの学校勤務の時は、朝はバナナ一本。ランチは食べていなかった。夜帰ってきて家内分も含めて食事を作って食べる、という生活が続いたが、それでも太る(ランチを抜いたくらいでは痩せない)。ただし、ランチを抜くのはそれほど辛くはなかった。仕事でお腹がいっぱいになる(ちょっと自慢か)。その頃はランチを食う奴は仕事してないんじゃないの? と思うくらいだった。

それが今では家の中の仕事が多い(最近はアタマだけが勝負、というような仕事になっている)。月に半分以上家の中にいる。そうなると昼は昼で家内に食事を作り(午前中は寝ている)、夜は夜でもちろん食べる。家内だけに作って私はバナナ一本、というのも変だし、他人のためだけに食事を作る気にもなれない。その上、家内は小食。二人分作ると1.5人前私が食べることになる。というか極限の小食なので1.8人分くらい私が食べる。「二人分作らなければいい」という人がいそうだが、1.5人前の食事を作るのって、難しいでしょ。そもそも楽しくないのですよ、1.5人前のクッキングというのは。それも太る理由になっている。

その上、夜は朝の4:00過ぎまでは起きている。夜食を食べる。まるで学生時代(20代)か学究時代(30代)に戻ったかのような深夜のウキウキ感がある。夜食を食べるために起きているようなものだ。50代の深夜族というのはなかなかの人生だ。本を読むのもより本格的にできるようになった。「ミネルヴァのふくろうは黄昏時に飛び立つ」とヘーゲルが言ったように、昼の明るみの中で本なんか読めるか、なんて思っていた青春時代ルネッサンスが私の中で開花している。もう一仕事、大きな仕事ができそうだ。

自分で食事を作るというのも、その意味では学生時代に戻った感じだ。その頃は、カップ麺を毎日食べても身体に異常はなかったが、今では一杯食べただけで胸がむかつき始める。むかつくのを覚悟して食べるしかない。

でも唯一学生時代や学究時代と異なることがある。年を取っているということだ。食べたものを消化解消できない。カップ麺はたぶん毒だらけなのだろうが、若いときにはその毒を分解するだけの力があったのだ。年を取ると太るだけではなく、毒も解消できずに身体に残り、身体をむしばむ。毒も太り始めるのだ。今も今日サミットで買ったピザを冷蔵庫から取り出しオーブントースターに入れて再加熱している最中(笑)。ユニクロのXLサイズのポロシャツがもはや限界に近づいている。

そんなこんなで自宅の中に滞留する時間が長ければ長いほど太る。運動不足以前の理由の方が大きい。家内は病気で動けなくなっているが、私はメタボで動けなくなっている。

(Version 6.0)

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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