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 その後のVAIO Type T ― 「クティオ」の利用法について(Wi-Fi環境のユビキタス化) 2009年04月05日

記事の更新が、ここ2週間くらいできていない。更新がないのは記事がないのではなくて、言いたいことや面白いことがいくつもあるが、どれもこれも未成熟なものばかりで書ききれないから。未成熟というのは、春先と関係している。年度初めにふさわしい話しもいくつかはあるが、年度初めであるが故に書ききれない。未成熟ということだ。でもどれもこれも面白いことばかりだ。徐々に書いていきたい。みなさんの年度初めはどんな感じでしょうか。

なお、記事は更新していませんが、写真ブログの方は更新しています。高松の栗林公園の写真(WBCの決勝戦は高松の讃岐うどんを食べながら見ていました)。栗林公園は東京のなり金趣味の公園など足下にも及ばないほど立派な趣のある公園でした(じっくり論じてみたいと思います)→http://picasaweb.google.co.jp/ashidahironao/uEwLfB#。(スライドショーで見てください)

もう一つは、少し貧弱ですが自宅近くの世田谷蘆花公園のサクラ→http://picasaweb.google.co.jp/ashidahironao/tuFyWI#。(スライドショーで見てください)

そこで今日は、季節とは何の関係もない話について、どうでもいい話題を一つ。

例の私のVAIO Type T(http://www.ashida.info/blog/2009/03/vaio_type_t3264os.html#more)の環境整備の進捗状況報告です。

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これが今日の話題の中心の「クティオ」。面白い商品が出てきた。

その後の追加機器は二つあります。

一つには、 Bluetooth 対応マウスの購入。Microsoft Wireless Notebook Presenter Mouse 8000 9DR-00003(http://www.amazon.co.jp/Microsoft-Wireless-Notebook-Presenter-9DR-00003/dp/B000JJSCKC/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=electronics&qid=1238862531&sr=8-1)。

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これがマイクロソフトの8000番マウス。格好は悪いがコンパクトな優れもの。

このマウスは、 Bluetooth のワイヤレスマウスだ。もともとから Bluetooth を内蔵しているVAIO Type Tなら、レシーバー装置をUSBに指す必要もなくスマートに使える。しかも通常のワイヤレスマウスよりは Bluetooth の方が安定している。

もう一つの利点は、パワーポイントの操作(スライドの前後送り、デジタルインクコメント機能)ができることだ。そのためにマウスの底面に5つのボタンが存在している。拡大表示機能も付いている。

最後に、プレゼン用のレーザーポインターも付いている。最近は緑色光のレーザーポインタが流行っている。赤色光よりも「8倍」明るく見えるらしい(本当か?)。ただし、値段は8倍~10倍以上している(http://www.amazon.co.jp/コクヨS-プレゼンテーションマウス-GREEN-UDシリーズ-ELA-MGU91/dp/B00209MCD2)。

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これがマウスの裏面。この写真ではわからないが、少しくぼんでいて、通常の使用ではボタン類は擦れないようにできている。真ん中の黄色い顛末マークの付いたボタンがレーザーポインタ用のボタン。押しやすい。

でも Bluetooth マウスで、パワポ操作ができ、かつレーザーポインタが付いているまともなマウスは、このマイクロソフトの8000番しかない。デザインは良くないが、操作性も含めて機能的には優等生マウスだ。 Bluetooth を内蔵していないパソコンにも使えるようにレシーバーも付録で付いています。お勧めのマウスです。Bluetooth ワイヤレスは携帯でもナビでもiPodでも一度使い始めると止められません(苦笑)。

次の環境整備は、今日(土曜日)、自宅に到着した「クティオ」(https://www.iijmio.jp/ad/mbap.jsp)。これが目玉商品。

私のモバイルパソコンの通信環境は、CFカードタイプのD01NX II(https://store.emobile.jp/DC/d01nx2.html?cid=go&s_kwcid=d01nx|3865351835)。

レッツノートR時代から使っている通信カードだが、困ったことにVAIO Type TはCFカードスロットがない。最近のノートパソコンはカードスロットがなく、あってもExpressCard(http://ja.wikipedia.org/wiki/ExpressCard)スロット止まり。

拡張機器は基本的にUSBタイプで全て済ませろ、というのが基本思想のようだ。もちろんイーモバイル社の通信カードにはUSBタイプ、ExpressCardタイプ、CFタイプと各種あるが(https://store.emobile.jp/menu_dc.html)、機器だけの単独購入は3万円近くする。

それゆえ、D01NX IIをどうしようと悩んでいたら、ちょうど5日前(3月30日予約受け付け開始)に販売され始めたのが、IIJmio社の「クティオ」(https://www.iijmio.jp/guide/outline/hg/?l=0m066a)。

この機器は、イーモバイル社のUSBスティックタイプの通信機器はもちろんのこと、CFタイプのD01NX IIも利用しながら、その通信速度を無線LAN(Wi-Fi)環境化する装置。その程度のものはこれまでもあったが、それを充電電池式でモバイル用にコンパクトにまとめたもの。ウイルコムも電池式を出しているが、速度が204kビット/秒しかでないし、大きくて重い(http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/42208.html)。「クティオ」は7.2Mbpsそのままの速度が出る。大きさは充電電池も含めて奥行約100mm×幅65mm×高さ21.8mm。重さは電池を含めても130グラム(ウイルコムの半分の重さしかない)。携帯電話一台分くらいと思えばいい。

これがあれば、 iPhone 3G でも私のVAIO Type Tでも、街中どこであってもWi-Fi環境を身に付けて歩くことが出来る。通信カードやUSBスティックタイプと大きく違うところは同時に5台から10台のWi-Fi対応機器を繋ぐことが出来るからだ(ゲーム機器使用者にはたまらないだろう)。

IIJmio社で確認できている機器は、現在のところWindows Mobile搭載スマートフォン及びPDA(無線LAN内蔵タイプ)、アップル MACシリーズPC(無線LAN内蔵タイプ)、プレイステーション・ポータブル、ニンテンドーDS、iPhone、iPod touch。これらを同時に繋ぐことが出来る。

カバンかポケットに「クティオ」を入れておけば、カードやUSBスティックを指さなくても7.2Mbpsの高速インターネット環境が実現する。

同時に使うことなどあまりないだろうが、 iPhone 3G ユーザーの私にとっては、CFカードのD01NX IIを iPhone 3G にも使えるというのがありがたい。

現在D01NX IIの使用料金は、月額定額1,000円~4,980円。バリバリ使っても4980円。一切使わないときでも月額1000円で済む。

たとえば、最近のノートパソコンに内蔵されつつあるNTTドコモのワイヤレスWANサービス(http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Special/Wwan/index.html)は魅力的でスマートだが、使用料金が高い。3,300円(下限定額)~5,700円(上限定額)もする。イーモバイル社の方がはるかに安い。

特に下限定額が1000円(イーモバイル社)と3300円(ドコモ)の差が決定的だ。最近、Wi-Fi環境の整備のみならずインターネット環境の公共的な整備は急激に進んでおり、ホテルでも新幹線でも空港でも喫茶店でもマクドナルドでもわざわざ通信カードを使わないとインターネットが出来ないということはなくなりつつある。 iPhone 3G の登場も大きい。PCがなくても iPhone 3G で済ませられることはたくさんある。

そうなると日ごろたくさんネットを使う人でも、通信カードを使う機会が減ってくる。月に一回も使わなくても支払わなければならない下限の定額料金の高低は決定的なのである。ドコモはイーモバイルの三倍以上高い(月額2300円高い)。上限定額の差も720円高い。だから私はVAIO Type Tを買うとき、ドコモワイヤレスWAN内蔵のオプションはあえて選択しなかった。

さて、現在 iPhone 3G のパケット料金体系は下限定額1029円~5980円。その差額は4951円。

仮に iPhone 3G を外出先ですべてWi-Fi環境で使えば(たとえば、マクドナルドのWi-Fiは無料で使える)、月額定額は1,029円で済むが、3G回線を使ってしまえば、フルサイトを2、3回ブラウジングすれば、すぐに5,980円(71,250パケット)の上限を超えてしまう。私の2月分のパケット通信総量は1,718,828パケットだから、いくら節約しても3G回線を使うと5,980円は1日で使ってしまう。つまり iPhone 3G ユーザーはWi-Fiを使わない限り月額5,980円を覚悟しなければならない。

ところが、CF通信カードのD01NX IIの使用料金は、月額定額1,000円~4,980円。バリバリ使っても4980円だから、この金額は iPhone 3G の上限定額5980円-下限定額1029円=4951円とさほど変わらない!!

何を言いたいかわかりますか。「クティオ」をいつも持ち歩いているカバンに入れて、Wi-Fi環境を身の回りに作っておけば、 iPhone 3G の通信は常時Wi-Fiで行けるわけだから、 iPhone 3G 通信費は1029円で済むということ。

実際29円高いのですが(4980円-4951円=29円)、この29円の中には、VAIO Type T(モバイルノートパソコン)でバリバリ無制限にWi-Fiネット利用が出来ることが含まれていることを忘れてはいけません。

その上、通信カードをもっていること自体、下限定額で1000円は必ず(使わなくても)徴収されるのですから、使うのならばCF通信カードのD01NX IIの1000円を有効に使った方がいいに決まっている。 iPhone 3G は必ず使いますが、D01NX IIは使わない場合があるという意味で(つまりD01NX IIの下限定額料金は無駄使いに終わる危険性があるという意味で)。

つまり比較すべきは、D01NX IIの上限定額4980円とiPhone 3Gの 上限定額5980円-1029円=4951円との差異ではなく、D01NX IIの上限定額4980円-下限定額1000円=3980円(D01NX IIの定額上限・下限差額)-4951円( iPhone の定額上限・下限差額)であるわけです。つまり「クティオ」を使った方が月額971円得だということになります。

ただし、SoftBankは4月1日~5月末日の間、(新規ユーザーはもちろん)既存ユーザーでも上限定額を5980円から4410円に引き下げるサービスを受け付けています。1570円の月額値引きになります。

このサービスを受けると(このサービスはせこいことに電話では受け付けてもらえないようになっていてSoftBankショップに行かないとダメ、私は4月2日にこの手続をしてきましたが)、先ほどの971円の「得」は、逆に599円(971円-1570円=599円)の「損」になります。

しかし、この599円は、「クティオ」を通じて、 iPhone のみならず、VAIO Type T(ノートパソコン)でバリバリと無制限でインターネットを利用する料金も含まれていますから、決して「損」とは言えないでしょう。要するに月額599円でノートパソコンによるモバイル通信が無制限に可能になるということです。

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画面右中央の白いボックスが「クティオ」。上部に少し突き出たCFカードがD01NX II。手前が私のiPhone 3Gだから、大きさはほとんど変わらない(重さも)。こんなに近くに置かなくても10メートル離れたところにおいても電波状態は最良でした。VAIOの画面が左端で真っ黒なのは、例ののぞき見防止シール(http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?PD=27964)を貼っているため。これくらいの角度でも黒くなる。VAIOの上に置いてあるのは、最近凝っているDuffyのアルバム「ROCKFERRY」(http://www.amazon.co.jp/Rockferry-Duffy/dp/B0012OVF2U)。強烈に個性的なシンガーです。お勧めです。


今後こういった持ち運びできるWi-Fi機器は流行るのではないでしょうか。ひょっとしたら、携帯電話のネット環境を根本的に変えるものになるのかもしれません。もはやWi-Fiが利用できない携帯電話は携帯電話ではないのです。これで私のVAIO Type Tはユビキタスネットパソコンになりました。カードの出っ張りもUSBスティックもないスマートな形で。


※なお、現在IIJmio社では、「クティオ」販売記念キャンペーンをやっていて、通信カード+「クティオ」をセットで買うと、「クティオ」単体で買うと19740円するところ、9840円になり、かつ通信カードの上限定額料金も7.2Mbpsカード機器料金含めて3980円(月額)で済む。イーモバイル社の通信利用料よりも約1000円(月額)安くなります。無茶苦茶安い!  iPhone 3G とノートパソコンを両方使う人は、絶対にお得。のみならず、 iPhone しか使わない人でも得。iPhone 3G を単独で使っている場合よりも月額2000円以上安い料金で、パソコンまでもが使い放題のネット利用が出来ます。

(Version 7.0)

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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