【第二版】デジカメを無線LAN化するSDカード ― 「Eye-Fi Share SD型ワイヤレスメモリカード」(画期的な「Wi-Fi三兄弟」の誕生) 2009年04月19日
「iPhone 3G」も「クティオ」もWi-Fi(無線LAN)利用の商品だが、もっと実践的な商品がある。昨年から売りに出されている「Eye-Fi Share SD型ワイヤレスメモリカード」(http://www.eyefi.co.jp/products/)だ。
これは近年まれなる便利もの→http://astore.amazon.co.jp/ashidanomaini-22/detail/B001MTQY5I
このSDカードは、デジカメに使ってそのデジカメで写真を撮ると、ワイヤレスで自動的にPCに画像転送してくれる。便利だぁ。
デジカメを使い始めると、一番面倒なのは、毎回毎回SDカードを抜き差ししたり、USBケーブルを抜き差ししたりして、データをPCに転送。そこから写真をデータベース化したり、編集したり、ブログにUPしたりと忙しい。
しかし、何で、いちいち、SDカードやUSBケーブルを抜き差ししなくてはいけない?
そう思ったのは私だけではないようだ。この「Eye-Fi」SDカードは、それを既存のデジカメに使うだけで、そのカメラを無線LANカメラにしてくれる。
編集するPCに付属のUSB機器を付けて初期設定をする。無線LANの届く環境なら一枚一枚シャッターを切る度にどんどんPCにデータを送ってくれる(ただし最初の無線設定はいつも下記のUSB機器が必要になる)。外出先でLAN環境なく撮った写真は、自宅に戻ってきて(あるいは既設定のWi-Fi環境で)カメラの電源を入れると、特に転送する操作無しにどんどん画像をPCに送りつける。便利だぁ。
特に「クティオ」(http://www.ashida.info/blog/2009/04/_wifiwifi.html#more)+「Eye-Fi」の設定を一度しておくと、いつでもどこでもシャッターを押す度にデータ転送できることになる。無敵だぁ。
カードパッケージに付属のこのソケットのようなものをUSBポートに指して初期設定を行う。ただし、市販のSDカードリーダーでも使えるとのこと。もちろん一度無線設定すると不要になる。
しかし、便利さは、これだけではない。この「Eye-Fi」SDカードの本当の便利は、その先にある。私の写真データベースは、ブログでも使っているように、Googleの「PICASAウエブアルバム」(http://picasaweb.google.co.jp/ashidahironao/)。このデータベースに自動的に写真データを送りつけてくれる。
だから、カメラ(+「Eye-Fi」SDカード)→PCの写真フォルダ→写真アプリという順番に写真データが移るのではなく、カメラ→写真アプリ(オンライン写真アプリ)となる。
だから何もしなくてもいい。シャッターを押して写真を撮るだけで、どんどんデータベース化できる。しかもオンライン写真サービスに。
私は、写真データはネット上で管理すべき、という思想を元々もっている(http://www.ashida.info/blog/2007/12/picas.html)。
長年にわたってたまっていく写真データを特定のパソコンで管理していても限界がある。保存するだけではなく、見る(=使う)ときにもネットにある方が便利だ。
それにPICASAだと、公開アドレスが獲得できるだけではなく、顔データベースが自動的に生成したり、Googleの地図とも多面的に連携しているから、通常の写真アプリよりもはるかに楽しい。
そのPICASAに自動的に写真データを送りつける「Eye-Fi」SDカードなのだから、便利さはこの上ないものになる。
この便利さにかまけて、PICASAを公開モードで設定しておいたら、デジカメで撮っておいた写真がいつのまにかPICASAで公開されており自分でびっくりしたことがある。羽田に着いて、とてつもなく歩かされたANA68ゲートの恐怖の遠さを表現する名写真なのだが(http://picasaweb.google.co.jp/ashidahironao/ANA68#)、自分でPICASAを見ながら、「何だぁ、この写真は? 誰が同じ写真を撮ってたの?」と自分に叫んでしまった。その後は「非公開」モードに変えたが、「自動」というのは恐ろしいものだ(苦笑)。
現在、この「Eye-Fi」SDカードが自動連携できるオンライン写真サービスは、ライブドアのPICS、アップル社のmobileme、はてなのHatenaFotolifeなど、13社のオンライン写真サービスに対応している(ネットで確認して下さい)。
ありがたいことに先月(3月)に、 iPhone 3G もこのサービスを受けられるようになった。 iPhone 3G で撮った写真もどんんどんPICASAアルバムに転送できるようになった(http://www.eyefi.co.jp/topics/2009/03/12/iphone_eye-fi_090312.html)。無敵の写真管理体制だ。
クティオ+ iPhone 3G +Eye-Fi SDカード、これらを「Wi-Fi三兄弟」と私は呼ぶことにした(苦笑)。
ニコンD60は、早速、このEye-Fi SDカード用の専用メニューを装備したらしい。カメラ自体が対応し始めれば、無敵のSDカードになる。6月には、位置情報を書き込める新タイプEye-Fiカードも発売されるらしい。何だか楽しそうだ。
※ただし、非対応のカメラもあるようだから注意して下さい→http://www.eyefi.co.jp/support/faq/unsupport_camera/。私のFinePix F200EXR(http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf200exr/index.html)では完璧に動いています。
※Eye-Fiカードの紹介記事
1)http://bb.watch.impress.co.jp/cda/special/24459.html
2)http://dc.watch.impress.co.jp/cda/item/2009/01/15/9991.html
3)http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0805/13/news031.html
(Version 5.0)
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