VAIO Type Tがやって来たが、まずは、「ロケーションフリー(LF-PK20)」のセッティングから始まった(32ビットアプリは64ビットOSで動くのか?)。 2009年03月17日
前回告知したVAIO Type T(http://www.ashida.info/blog/2009/03/_vaiotype_tssd258gbraid0.html#more)は、実は先週の12日の到着。結構早くカスタマイズされて我が家に到着した。
詳しいレポートはまた報告するが、報告が遅れているのは、私のイメージするセッティングがまだ完成していないということもあった。
今回(今日)、やっと一段落終えたという感じか。
まずは、従来から狙っていたSONYの「ロケーションフリー」LF-PK20(http://www.sony.jp/products/Consumer/locationfree/network/index.html)を本日購入。
このLF-PK20は、自宅内のビデオレコーダー機器に繋いで、その記録録画を自宅外(もちろん自宅内のどこでもいいが)のネットワーク環境のある場所(たとえば、出張先の国内外のホテル)で、マイパソコンで視聴するというもの。
ネットに繋がった私のVAIO Type Tなら、どこでも自宅のビデオデッキに記録されたコンテンツを見ることが出来るし、(電源の入り切りも含めて)操作もできる。無敵のビデオライフだ。
ただし、私のVAIO Type Tには問題があった。それはOSが、最新の64ビット版だということ。ほとんどのアプリケーションは64ビット対応がでていない。あのMS-OFFICEでさえ出ていないのだから、後は推して知るべし(ただしOFFICEは32ビット版でも充分動いているが)。
LF-PK20は、クライアントのパソコンにLFA-PC20(http://www.sony.jp/products/Consumer/locationfree/products/lfa_pc20.html)という再生用のアプリケーションをインストルしなければ使えない。このLFA-PC20が32ビット版しかない。そこでSONYに電話をしたら、予想通り、「動きません」と言う。そんなことくらいで、私があきらめるはずがない。
「その『動かない』という意味は、「『32ビット版しか出ていない』という意味ですか」と聞き返した。
「そうですが」と予想通りの答え。「そんな月並みなことを聞くために、わざわざ電話をしたんじゃないよ。インストールさえ出来ないという意味ですか、と聞いてんの」。
「それはこの窓口ではお答えできません。ロケーションフリーに詳しい者にかけさせます」とのこと。
1日遅れて、その「詳しい者」から電話がかかってきた。が、全くらちがあかない。
「64ビット版では動作保証できません」
「そんなことは知っているよ。あなたインストールした?」
「しておりませんが。やってみて動いたとしてもその後の保証やその他のアプリケーションへの悪影響がある場合もあり、その場合も保証しかねます。おすすめできません」
「それじゃあ、最初のお姉さんの窓口と変わらないじゃない。そんなことはわかってますよ。それは64ビットは32ビットではない、と言ってるだけでしょ。わざわざ電話をしなくてもわかることじゃない? 私が聞きたいのは、実際試しましたか、ということです。OFFICEだって、32ビット版のままだけど動いているのだから」
「わかりました。「ロケーションフリー」の直接の部署の者に電話させます」
そこで私は15日の日曜日しか電話を取れなかったので日曜日に電話を頂くことになった。
ところが、この「ロケーションフリー」の直属の担当者がまたいい加減。
「64ビットでは動きません」
「あなた、実際インストールしましたか」
「してませんが」
「してないのに、何で動かないと言えるのよ」
「動いたとしても保証できません」
「そんなことわかってるよ。それは私が責任持つよ。ただしインストールも出来ないというのならショックでしょ。買ってやってみないとわからないという危険を一ユーザーである私が負うのはちょっと出来ないよ。それに同じSONYの製品。しかもSONYは64ビット化を推し進めている企業の一つ。もう少し前向きの対応があってもいいじゃない」
「でも保証は出来ません」
「だから、それは私が責任持つから。頼むから、やってくれない? SONYの社員なら、VAIO Type TもLF-PK20も手元にあるでしょ。やろうと思えばすぐにできることを何でやらない? 私が買って自分でやれ、動かないならそれまでだ、なんてことをあなた40年来のSONYファンの私にさせるわけ?」
「わかりました。やってみます。すぐにはできませんが、後で電話させていただきます」
「わかってくれたのね、ありがとう。待ってます」と話が終わったのが、15日日曜日の午前中。そしたら、午後3:00くらいにその担当者から電話がかかってきた。
「お客様、さきほどお客様の64ビット版VAIO Type Tに、LF-PK20(ロケーションフリープレイヤー)をインストールしましたところ、インストールはもちろん、機器のリモコン操作、動画の再生もできました」。
「できた? よかったぁ。やっぱりやってみるもんだねぇ。助かりました」
「ただし、この後、どうなるか、は保証しませんが」
「わかっているよ。後に起こることは全て責任持ちますから。あなたが実際やってくれただけで感謝します。ありがとう」
そこですぐに「ロケーションフリー」LF-PK20をネット(価格コム)で探したら、広島にあるCOCOという店が一番安いのを知る(http://kakaku.com/shop/1206/PrdKey=05553110531/)。「在庫もあり」とのこと。そして2日後の今日LF-PK20が届いた。
こういったネットワーク機器は、自宅内とのルーターとの相性、繋ぐレコーダー機器類との相性など神経質なところがある。私の経験ではトラブル無しに繋がる率は50%くらいだ。
しかしすんなりと繋がり、見事にわがVAIO Type Tは、Wi-Fi環境のあるところなら、どこでも=世界中で、自宅内の撮り溜めたビデオコンテンツを見ることができる。
私は繋いだDVD-HDDレコーダーは次の二機種。
一つは昨年買ったREGZAとの相性の関係で東芝RD-X7(http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/vardia/rd-x7/index.html)。
もう一つは2テラバイト、8チューナー装備の超弩級HDDレコーダーSONY VAIO VGX-XV80S(http://www.vaio.sony.co.jp/Products/VGX-XV80S/spec.html)。このレコーダーはアナログ記録だが、24時間録画で約3週間分の全局同時録画が出来る。いつ見るのかは知らないが(苦笑)。
「ロケーションフリー」LF-PK20は2つのビデオ入力(いずれもアナログだが)を備えているから二つまで同時入力できるが、両方とも見事につながり、32ビット版LF-PK20(ロケーションフリープレイヤー)でも再生のみならず両機を自由自在にリモコン操作できた。
※NTTの無線ルーターRT-200NE(右)の横に鎮座する「ロケーションフリー」LF-PK20(左)。
両機で3テラバイトの自宅内コンテンツが出先のホテルなどで自由に見られるというのは、なかなかのものだ。もちろん自宅内のどこにいてもWi-Fiパソコンで自由に見られる。
他の部屋のテレビで無線出力することは、このLF-PK20の仕事ではない。その場合は、VGP-MR200(http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?pd=23391)か、LF-W1HD(http://www.sony.jp/products/Consumer/locationfree/home/index.html)を使う必要がある。私は古くから前者を使っているが、今回のLF-PK20の設置で、自宅内コンテンツが世界大の規模でユビキタス利用できることになった。
「ロケーションフリー」LF-PK20は通常のアンテナ入力も備えているから、東京のテレビ局の放送をそのまま見られる。地方(国内外)へ行ったときのテレビ局の選択にも迷うことはない。ほぼ無敵のビデオ視聴環境だ。
明日から、北海道、来週は高松(香川県)、松山(愛媛県)、再来週は長野、大阪と出張が続く。4月中旬以降はもっと忙しくなる。これも「必要経費」だろう(苦笑)。
今、気付いたが、このLF-PK20+LFA-PC20+マイVAIO Type Tがあれば、明日のWBC韓国戦も、自宅で予約設定しておけば(もちろん外からでも予約出来るが)、明日の夜の札幌のホテルで、好きな時間に視聴できる。やはり便利だ。
私はこのロケーションフリープロジェクト(SONYではたしか{LFXプロジェクト」と呼んでいた)を主宰している前田悟さん(http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20225208,00.htm)をよく知っている。5年ほど前、品川のSONY本社で会ったことがある。
彼のロケーションフリー商品にかける意気込みはなかなかのものだった。社内では異端児風な感じがあったが、あれからSONYも社長が変わりころころと方針が変わったが、今も元気でおられるのだろうか。前田さん、私は今もロケーションフリー商品の愛好家ですよ。私のようなモバイル派が小躍りして喜ぶ商品をどんどんお作り下さい。64ビット対応も早くお願いします(苦笑)。
なお、肝心のVAIO Type Tの使用感だが、期待通りのパソコンです。パナソニックのRシリーズに比べればはるかにキーは打ちやすい(自宅のPCで打つのと全く変わりありません)。キーボードの剛性感もあります。「小田急線の少年」の記事(http://www.ashida.info/blog/2009/03/post_336.html#more)は、VAIO Type Tで打った最初のブログ記事でした(それも出張先の松山のホテルで)。
まさにマイVAIO Type Tの書き初めにふさわしい記事になりました。
処理速度も、ストレスは全くなし。電池の持ちも5時間は余裕でOKです(長い実験はまだ未実施)。その他、細かい点(サイズ感などの)は、またレポートします。
(Version 3.0)
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そのソニーのやつにiPhoneからアクセスできたらすごいですね。(帰宅途中の電車内からケータイでカキコミです。)