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 世田谷・自宅のリビングのビデオ画像が、北海道・札幌プリンスホテルにまで送られてきた ― そのとき、自宅にいた家内に何が起こったのか。 2009年03月21日

「小田急線の少年」事件(http://www.ashida.info/blog/2009/03/post_336.html#more)に続いて春の珍事はまた起こった。

200人を優に超える北海道の専門学校の教職員研修が18日の夕方終わって、すぐに、宿泊予定の札幌プリンスホテルでチェックイン。早速、例のSONYの「ロケフリ」LF-PK20(http://www.sony.jp/products/Consumer/locationfree/network/index.html)を試してみた。

プリンスホテルのようなホテル内ネット環境で本当に動くのか? それが私の関心だった。

専用アプリであるLFA-PC20(http://www.sony.jp/products/Consumer/locationfree/products/lfa_pc20.html)を立ち上げ、まずは、自宅内のSONY VAIO VGX-XV80S(http://www.vaio.sony.co.jp/Products/VGX-XV80S/spec.html)のソフトリモコンを立ち上げ(各機種のソフトリモコンは、基本的にLFA-PC20の中にプリセットしてあり、それを選んでクライアントパソコン側で操作することになる)、VGX-XV80Sの電源を入れてみた。

そうすると予約しておいた国会中継の画像がVAIO Type Tの画面に瞬時に映し出された(下記参照のこと)。東京・世田谷の自宅のデッキと北海道・札幌の私のパソコンとが繋がった瞬間だった。映像も音声も全く途切れることなくスムーズに再生されている。CPUの占有率も29%~40%に収まっており、軽々と動いている。

DSCF0263.JPG
※これが、映し出された国会中継の映像。画面右はソフトリモコン。このリモコンをカーソルで動かしながら操作する。ちなみにかの「小田急線の少年」が「グランドセイコーだ」と叫んだ時計が画面、左上に映っている(http://www.ashida.info/blog/2009/03/vaio_type_t3264os.html#more)。

DSCF0249.JPG
※これ(画面左)が我が家の世田谷南烏山から、北海道に画面を送り続けている「ロケーションフリー」LF-PK20。

DSCF0266.JPG
※宿泊した札幌プリンスホテル。『日経トレンディ』の札幌出張時のホテル第二位に輝いている。確かに朝食のビュッフェは充実していた。ちなみに一位は、クロスホテル札幌。三位は、ホテルフィーノ札幌。四位は、札幌後楽園ホテル。札幌プリンスは、円筒形。中央がくり抜かれており回廊型の全方位ホテルになっているが、最大の欠陥はその回廊型の廊下が狭くて開放感がないこと。「公園」、「お城」に続いて、私は「ホテル」評論家にもなりつつある(苦笑)。


繋がった途端、私は「やったー」、と思わず声をあげた。同時に「なんじゃい、これは」と我ながら笑ってしまった。面白い世の中になったものだ。

ところが、1分もしないうちに、私の iPhone に、家内から電話がかかってきた。「何もしないのに、急にリビングのテレビが付いたんだけど。それも国会中継が映ってるけど、国会中継なんか今の時間やってないよ」。

最初私も何だかわからなかったが、よく考えれば、朝、北海道へ発つ前に最後のセッティングをしている内に、ビデオ入力(VAIO VGX-XV80S信号の入力)のまま、ビデオを消すと同時にテレビも消したと思い込んでそのままにしておいたらしい(つまりテレビの電源は入ったまま)。

そこで、私が北海道・札幌から自宅のビデオ(VAIO VGX-XV80S)のスイッチをONしたものだから、突然、自宅のテレビに国会中継が映ったということだ。

このことを理解するのにそれほど時間はかからなかった。

「いやいや、今、昨日セッティングしたSONYの『ロケフリ』試してみたのよ。それがそちらで映っているということよ」。

「何それ。気持ち悪い」。

「まあ、確かに気持ち悪いだろうけれども、こちらは快適そのもの。大成功でした」と家内にも報告した。

「テレビのスイッチ消しておいて下さい」と言ったら、「こちらを消しても、そちらは消えないの?」と訳のわからないことを言い出したから、「それはテレビが消えるだけで、VAIOのVGXの方は消えないから大丈夫」。

「わかりました」と家内は答えていたが、きっとわかっていない(苦笑)。

家内が電話を切った後、今度はソフトリモコンを切り替えて、RD-X7(http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/vardia/rd-x7/index.html)の方を付けてみた。これも見事に動いた。RD-X7はハイビジョン録画できる機器なので、アナログのVAIO VGX-XV80Sよりは心持ちきれいに映る(出力はアナログ出力だが)。

しかしいずれにしても、こうなると、DVDドライブなしで、映画などの大容量コンテンツを楽しむことが可能になる。

新幹線も来月から無線LANサービスが始まるから(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060629/242122/)、ホテル内と同様のサービスを享受できる(ただし新幹線内は下り最大2Mbps)。飛行機でも海外の航空会社で既に始まっているようだが(http://internet.watch.impress.co.jp/cda/special/2005/03/10/6796.html)、国内の航空会社でもたぶん時間の問題だろう。

見たい映画などを自宅内で撮り溜めしておけば、DVDもブルーレイも持ち歩く必要はなくなる。

ちなみに私はそういった移動時のモニタガードのためにSONYが「プライバシーフィルター」と呼んでいるVGP-FL13 (http://www.ecat.sony.co.jp/vaio/acc/acc.cfm?PD=27964)を同時に購入した。

移動時に映画などはなかなか見る気は起こらないが、研修のパワポの最終チェックは飛行機内でも新幹線内でも必ずやっている。その場合、隣席に人がいるばあいにはかなり気を使う。

この「プライバシーフィルター」VGP-FL13はどの程度役に立つのか、試してみた。

VGP-FL13.jpg
※こんな感じのフィルター。少し上下にたわめて差し込むように装着するので、取り外しが簡単。接着テープも要らない。

私の今回の飛行機はJALのジャンボ機だったが、エコノミークラスの席でも(つまり横幅に余裕のない席でも)充分にモニタ画面の「プライバシー」を守ってくれた。

ちょうど隣席に誰もいない席を選んでいたので、空席のカウンターにフィルターの付いたVAIO Type Tを自分で様々な角度で置いて試してみた。たぶん、他人が見ていたらおかしな光景だったと思う。スッチーの目を盗みながらやっていた(苦笑)。

一番見える角度であっても何か映っている感じはあるが、何が映っているかはわからない。文字類は全く見えない。少しでも手前に引けば、画面は(サイドからは)全く真っ黒になる。

肝心の正面からの鮮明さはやはり少し犠牲になるが、3年前くらいの液晶画面程度だ。黙っているとこの画面にケチを付ける人はいないのではないか。私は、最初からこのフィルターを付けて使っている。外そうと思えばすぐにでも外せるが(接着テープ類は一切無しで装着できる)外す必要を感じない。これなら山手線内でも使える(そんなイヤミな使い方をする気はないが)。喫茶店などでは充分実用的だ。

私のVAIO Type Tは、日々、モバイルパソコンとして洗練されつつある。次回レポートにご期待。

(Version 1.0)

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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感想欄

>>「わかりました」と家内は答えていたが、きっとわかっていない(苦笑)。

ゲームやビデオや地デジチューナーを自分で使って実感しましたが、テレビは結局ただの映像の出力機なんですよね。

入力がなければただの箱。興味が無ければ知らないままなんでしょうね。

小さい頃は私は映像が映る魔法の箱だと思ってましたし、配線をいじらなければ多分分かってなかったと思います。

しかし正直このVGXは難しそうで手が出ませんから、私も奥様は笑えません(笑)

投稿者 #56 : 2009年03月22日 01:45
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