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 「これからの専門学校を考える」研修会全三回が昨日終わりました ― まだまだ専門学校は頑張るぞ(研修アンケートより・たくさんの写真付き) 2009年01月23日

「これからの専門学校を考える」研修会全3回(http://www.invite.gr.jp/news/2008/20081006mr_ashida.html)が昨日終わりました。のべ109名の参加者。11月から開始しましたが、総時間約40時間を超えるレクチャー。大学で言えば、通年講義(4単位弱)くらいかな。長いようで短いような、まだまだ話し足らない感じもします(苦笑)。

昨年7月末に専門学校を退職し(http://www.ashida.info/blog/2008/10/1.html)、もうこれで専門学校とはおさらばかなとも思っていましたが、今回の研修は私にとっては逆に勇気付けられました(講義の中では怒りまくっていましたが)。まだまだ改革への熱意をもった関係者がたくさんいること、受講態度や質問の端々にそれを感じることが出来たからです。

専門学校はまだまだやれるのではないか、まだまだ全国、多分野にわたって人材はいるぞ、という実感を持ちました。

3回40時間も一緒でしたから、なんとなく仲間意識も出来て、今後もこの参加者達の改革を現地に赴き支援していきたいと思っています。また、再度このグループで集まり、改革報告会を開き、みんなで意見を出し合いヘルプし合って改革を加速させようと思っています。そんなに猶予はないからです。

ではまたみなさん。近いうちにお会いしましょう。お互いが元気になれて良い研修会が出来たと思っています。昨日の3回目の研修についてはまた補講を行います。待っていてください。

以下は研修アンケートの一部です。2回にわけて全体を報告します。一回目は「印象に残ったことは?」です。

●第一に、目標とする人材像をベースとするカリキュラム開発の重要性。これまで当然と思っていた「資格主義」「就職率主義」が(この研修によって)見事に崩壊し、はだかにされたこと。そしてその状態から「再武装」するためにはカリキュラムを根底から作り直さなければ、「生き残る道」はないと思い知らされたこと。

第二は、大学全入時代の本当の意味。統計を我田引水的に見るのではなく、「正しく」分析すること。大学の2極化が特に下層の大学群と比べると専門学校の方を選択してくれるはずだと大きく勘違いしていたこと。

第三は、今日の研修で提案されたアドミッションオフィス体制。現在の立場と組織上の諸問題から理想的なシステムであること。特にカリキュラムと独立して評価管理を行い、新たなマーケット開拓に向かうという考え方は素晴らしいと思った(AB専門学校)。

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●3回目のみの研修参加であったが、大変勉強になった。1日目の芦田先生の講義。テーマに絞った情報交換。2日目の疑問に思ったことへの解答。大変良かったと思う。先生の一方的な講義ではなく、参加型のレクチャーだったので、総計13時間の長い研修であったが、退屈せず早く感じた(KD専門学校)。

●芦田先生のブログの中にある100項目の現状認識と改善諸課題のまとめ(http://www.ashida.info/blog/2009/01/post_320.html#more)は、みずからの頭を整理するために非常に役だった。全三回の受講において、自分の中の専門学校とは?という課題に答えるために、知っておかねばならないことがたくさんあった。専門学校の資格・就職率主義は前々から嘘だと思っていたが、どこが嘘なの?という疑問にしっかりと論理的に説明出来ていなかった。この研修で説明出来るようになった(YS専門学校)。

●たくさんあるのですが、まず教育目標の設定をOUTPUTレベルからもっと明確にしカリキュラム化することの重要性と難しさを感じました。全てを同時に改革していかないとバラバラになってしまうからです。このあたりをこれから絞り込んで行く作業に入っていきます。

第2に、見学会に於ける「三つの30分」の密度の濃さはすごいですね。是非取り入れて出願率10%UPを目指したいと思います。

第3にAO(Admission Office)の仕組みについてとても勉強になりました。すぐに出来るレベルは限られますが、積極的に行ってみます。全体に何となくですが目指す方向は見えつつあります。それをマップ化し、みんなで智恵を落とし込んで作っていきます(SP専門学校)。

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●この研修があるのを知ってから、一番聞きたかったのが最終の今回3回目の研修会でしたが、全三回セットで聞いた方がためになるのではないかと思い、3回全部参加させていただきました。芦田先生のパワーには毎回圧倒されるばかりでこんな人もいるんだなぁと感じさせられるばかりでした。今回参加してみて自分自身の専門学校に対する考え方(資格に対してなど)を見直さなければいけないと感じました。また企業リスト、履修評価、カリキュラム開発、教員評価などに取り組み必要があると感じました。研修が終了しても色々な情報をメール等で提供していただけるとありがたいです(TR専門学校)。

●今回の三回目しか参加していませんが、外部から学校に入職するととたんに外のことがわからなくなるので今回の研修は大変刺激になりました。参加されている学校のレベル、規模に大きなばらつきがあったので、グループワークでは少し難しさがありました。専門学校は間違いなくつぶれるが校が出てくる、しかも先生がおっしゃった「一条校化」は専門学校をつぶす。80%はつぶれるというのは非常に説得力のあるものでした。社会から評価される学校になるためにさらに努力していきたいと思っています(TJ専門学校)。

●「生涯教育」と「学校教育」との違いがよくわかった。教育に対する責任を痛感した。「AO(Admission Office)体制」の構築についてもよくわかった。入学させた者(募集部署)が在校中から就職までの履歴を追わなければならないという考え方に共感しました(E専門学校)。

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●今回の3回目の研修しか受けていませんが、詳細な質問にも応えていただき、納得のいく研修でした(KB専門学校)。

●大学の専門学校化の進展とその理由がよくわかった。教育改革の重要性、特にカリキュラム開発の重要性がよくわかった。(NK専門学校)

●全体的に大変勉強になりました。特に以下の点について。「各学科のカリキュラムの設計」「教員組織の再編成」「学生アンケートの取り方」「学生の就職先との連携」「AO(Admission Office)による就学管理」「就職先企業評価」などです。学生アンケートの取り方については、ご指摘の通りカリキュラムが整備されていないと教員の好き嫌い評価になりがちなので項目については特に配慮する必要があると感じた。また資格取得でもってカリキュラムと勘違いする傾向について我々専門学校関係者は特に注意をする必要があると思った(IW専門学校)。

●最終回の今回しか参加していませんが、今後の様々な情況を考えると全3回に参加する必要性を感じた(KS専門学校)。

●従来専門学校は資格を取得し技能を身に付けて就職するところと理解していましたが、研修を受けてからは、これからの専門学校はより専門性の高い人材を作り、卒業生が10年経っても20年経っても、専門学校の教育があってこそ、今の自分がいると思える学校にする必要性がよくわかりました。そうでないと大学全入時代に生き残れないということもよくわかりました(Ak専門学校)。

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●強い信念とリーダーシップで改革をしなければならないということを痛感しました。ありがとうございました(H専門学校)。

●第三回目のみの研修参加でしたが、芦田先生の一方向ではなく、様々な意見が活発に飛び交う有益な研修だったと思います。芦田先生のご指摘の募集部署のAO(Admission Office)化という観点は非常に重要かと思います。現在本校では保護者的な役割は誰も担っておらず、入学させたら終わりのような情況になっています。やはり入れたからには送り出すまで責任を持って対応することが今の本校が置かれている状況を打破する一つの策になり得ると考えております(KB専門学校)。

●芦田先生のパワフルな講義が印象に残りました。それに何より紙資料の多さ。しかも有益な情報ばかりを集めることの出来る能力。レスポンスの速さと的確さ、いろいろと勉強になりました(HP専門学校)。

●印象に残った点は、専門学校の現状を大学や高校との関係などを明らかにしつつ、教育にまつわる制度の変遷も含めてマクロな視点で位置づけた点。またその一方で専門学校に共通するミクロな課題が網羅的に取り上げられた点。事例を交えてのお話であったので理解しやすく自校への導入イメージも比較的描きやすかった。今日で終わってしまうのは大変残念です。学校に来ていただくのはもちろんですが、大勢でやる「修行」の場もぜひ今後とも提供してください(TJ専門学校)。

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●芦田先生が対大学との生き残りを強く意識され、偏差値40の学生を偏差値60以上の大卒者の就職実績と同等までにし仕上げようと取り組みをされ、また研修者のわれわれにもそれを熱心に説かれていること。さらに「改革は出口から」のフレーズは明解であった。どんな企業に就職しているか、させたいのか。そのためには学生をどの程度に仕上げる必要があるのか、そのためにカリキュラムやシラバスを変えていくというように落としていく。先生のお話を聞いて、やるべきことがたくさんあること、なにをやらなければならないかがよくわかりました(MB専門学校)。

●AO入試の(アメリカ型でも日本型でもない、従来にない)考え方が大変参考になりました。本学でも2年前からAO入試を始めましたが、高校からは余りよい印象はないところもあります。現在は体験入学を利用して本校の学科選択を学生本人と教員が決めて行く(ミスマッチがないように)方法をとっています。芦田先生から入学前から就職まで一貫してその学生を見ていく、親の代わりになって成長過程を見ていくのだということを聞いて、新しいAO体制のイメージがわいてきました。広報・募集にはその信念をもって高校側に説明するよう伝えます(HM専門学校)。

●一番衝撃を受けたのは、「カリキュラム」についてです。しっかりとしたカリキュラムがないから本校には特色がなく、地域にも高校にも社会(企業)にも相手にされないのでしょう。しっかりとしたカリキュラムと履修管理の体制が完成すれば、それは広報にもなります。校内展開の優先順位一番です。「企業を学校で評価しランキングをつけて、具体的にどの企業にいれたいのか明確化する」というのも目から鱗です。どこでもいいからとにかく就職させていたからです。広報ももちろん大切なのですが、「中身」と「出口」がしっかりすれば必ず学生は集まると思うので、まずはその2点に重点を置いて取り組んでいきたいと思います。何事も「具体的に」やっていきます。全3回、とても勉強になりました。今後の人生を左右させました(笑)。本当にありがとうございました(S専門学校)。

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●カリキュラムの開発が学生の質(技術、知識、人間力)をアップさせていくという考え方、それが重要であること。特にこれからの専門学校の生き残りにはそのことが重要であること。教員のFDの目的はカリキュラム開発であること。広報の発信力を強化するためには、広報の新しい考え方に基づいたAO体制化が重要であること。教育改革をスピードアップするには、履修判定を「第3者」化することが必要ということ(NH専門学校)。

●「専門学校の教育はカリキュラム主義」。「人材像の明確化とカリキュラム開発」。「企業評価と入り口での学生評価」。「カリキュラムは職業人生の縮図」。「カリキュラムの実践上、履修判定の厳密化が必要」。「就職率主義からの脱却」「学校の教育方針と各科目標とがかけ離れすぎている」「短期的な募集の増減だけでは教育評価が出来ない、中間指標評価が必要」「卒業生が最大の広報媒体」「改革には常に外部評価を組み込む」「広報部署をAO(Admission Office)体制に再編成する→入学生の就職までの履歴管理が必要」「募集対象にはレイヤーが存在する」「3つの30分」(AB専門学校)。

●芦田先生の用意するデータ量(資料類)がすごい研修だと思いました。わが校も積極的に情報収集するべきだと反省しました)。さらに情報の分析も充実している。そして教育改革の重要性と新しい意味でのAO(Admission Office)体制の構築。わが校も取り組みたいと思います(GN専門学校)。

●終始一貫した考え方で募集、教育、就職を考えていくことが深く理解できた。わが校では様々な分野があり、特長が異なり、方向性を示すときに悩むことが多かったが、すっきりした感じがする。データ収集、資料作成など、スピーディーにされた芦田先生の熱意、努力に感服です。ありがとうございました(AS専門学校)

●芦田先生の取り組まれていたカリキュラム開発、教育評価についてはたいへんびっくりし、実績に感動しました。これは専門学校教育そのものであり、今後専門学校が取り組みしっかりとした実績を残すことが大切ですね。当学園では一つ一つに取り組んでいきますので来校していただいて是非教員にお話しいただけないでしょうか。県下で認められるキャリア教育を目指します(EH専門学校)。

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●今回の学生募集の分析は印象に残りました。本校でも多少はやっていますが、不充分だと感じました。1回、2回、3回と研修会が進むにつれて、秘密が解きほぐれていくようでとてもスリリングでした。今後も何らかのカタチで芦田先生の教えを乞いたいと思います。シャドーカリキュラムも含めて本当にお疲れ様でした(U専門学校)。

●資格主義、担任主義の問題点について強く印象を受けました。「とにかく覚えろ」「試験に出るぞ」の授業が本校でもはびこっていたことに気付きました。近々、改革の成果をご報告できるよう頑張ります(JK専門学校)。

●評価や結果からカリキュラム、シラバスを導入する考え方が印象に残りました。考え方のプロセスが身についたような気がします。全三回の印象は、ただただ芦田先生のすごさを感じるものでした。大手学校の校長先生たちとのバトルトーク?は見ているだけでも楽しかったです(ND専門学校)。

●3回目だけの参加であったが、トータルで参加できれば良かったと思います。しかし1、2回目の参加者からの情報と芦田先生のブログなどで事前に理解を深めておくことで内容に付いていくことが出来ました。以前から疑問であった専門学校教育のあり方について、他の学校も同じ悩みを抱えているということがわかり、それへの対策が明確になりました。周りの教員達をどのように変えようかと思っていた考え方は無駄だと感じた。自分が疲れてしまうだけ。それよりも自分が何をなすべきか、何が出来るかを考え実行していくことが大切、と感じた(E専門学校)。

●出口管理が重要。険しい道のりを直視すること。色々と勉強になりました。「芦田塾」の次の展開をお願いします(AB専門学校)。

(Version 2.0)

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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感想欄

「改革は出口から」



一般企業では当然のことですが、
専門学校では意識されていない。
8年間専門学校の教務に、
そのうち3年間は経営・管理職の立場にいましたが、
そのとき私も実感しました。

周りを変えようとしても駄目、
自分が何をできるのか?
これも痛切に思い知ったことです。

駄目なものは淘汰されて当然です。
下位の大学、専門学校は淘汰されます。
一般社会から考えれば
当たり前のことです。

今回の感想を読んで
私が専門学校業界にいたときに
痛切に感じたことがたくさんありました。
こんな心境だったと。

そのとき、芦田校長を知り、福岡から東京に足を運び
実際に接してみてそのパワーに驚きました。

この業界に革命者がいた!

目からウロコでした。
私の専門学校が生きる道を根底から覆されました。
「すごい」「すばらしい」「やりたい」、この3つの言葉がすべてでした。
あれから2年頑張りましたが、一つの間違えがありました。

周りを変えようとしたことです。

学生数は増加し、新校舎を建てることもできましたが
結果失敗しました。

疲れ果てた私は、この業界から去ることを決意しました。
今でもあの時点のことはよく考えますが、後悔はしていません。

ただ、もう一度トライしたい気持ちはあります。

まぁ、今の立場を捨てることはしませんが、
今後何らかの形で業界に突入するかもしれません。

今、私のいた学校は、350人→450人→700人→360人と学生数が推移しています。

500人のときに新校舎を建てて、700人のときに学校を去りました。

新校舎を計画しているときに、芦田校長からアドバイスされたことを思い出します。

「貸オフィスとして貸せるようなプランにしておいた方がいいよ」と言われました。現実のものとなっています。

補講が楽しみです。

投稿者 masa : 2009年01月23日 09:16
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