「芦田の毎日」について twitter 私の推薦商品 今日のニュース 写真ブログ 芦田へメールする

 久しぶりの息子の帰省― また倒れてしまった。 2009年01月04日

また倒れてしまった。

息子が31日深夜の仕事を終えて、「明日帰る」とメールを家内にしてきたらしい(ちなみに家内は3日間のパルス入院後をなんとか自宅にいる)。

一晩泊まって2日の昼は、新宿で家族三人で食事。ワシントンホテル地下のカプリチョーザでピザとスパゲティを食べたが、これがいけなかった。ペペロンチーニは私の鬼門。

これまでに2回倒れている。一回は2001年の6月(http://www.ashida.info/blog/2001/07/post_46.html)。 二回目は昨年の1月5日(http://www.ashida.info/blog/2007/01/_mixi.html)。

両者ともペペロンチーニがからんでいる。すっかり忘れていた。カプリチョーザでまともなスパゲッティはペペロンチーニしかないからだ。

息子と新宿で別れた後、帰宅して夕方くらいから胸焼けが始まる。これはおかしいと思いかけたら、即座に吐き気と下痢。昼間に食べたすべてのものが、4時間~5時間の間の吐き気と下痢で全てでてしまった。

ここまではいいが、この後、じっとしていられないほどの痛みが腹部を襲うのが、これまで2回の緊急入院のパターン。それが怖かった。大体、吐き気が始まって4、5時間で救急車を呼んでいたが、今回は4時間~5時間経っても腹部がむかつくだけで何とか収まった。入院だけは避けたかったから(7日に浜松での講演がある)、家内からガストローム(http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se23/se2329026.html)をもらって2回飲んだのが良かったのかも知れない。こんなとき薬(特に鎮痛剤)のデパートのような家内は役立つ。

たぶん、あっという間の4時間半だった紅白速報(http://www.ashida.info/blog/2008/12/59nhk2008.html#more)の疲れ(苦笑)と、久しぶりの息子との暴飲暴食が原因だったのではないか。ペペロンチーニも元気なときはどうということもないのだから。それにお正月は、保存食的な塩分の多いものを取りがちで、食生活的には余り健全ではない。

2日の夜から丸々2日何も食べずに寝続けていたが、なんとか今ワープロが打てるようになった。たぶん急性胃炎だと思うが、胃炎の最大の対策は絶飲食、絶飲水。水も良くないらしい。みなさんも気をつけてください。

息子の帰宅は昨年5月に家を出て行って以来。特に話すこともなかったが、一言言っておきたいことがあった。

テレビ局の制作のようなドメスティックな世界に入っておきながら、この世界の人間は結構態度のでかい人間が多い。なぜかといえば、有名人と出会う確率が高く、仕事も一緒にする場合が多い。その背後(「誰も知らないこと」)も知ることが多くなる。その分、人より重大でたくさんのことを知っているかのような錯覚に陥る。マスコミ(+ゴシップ)が世界を動かしているような錯覚に陥る。

そんなことあるわけないだろ。マスコミは「その他大勢」を相手にしているのだから、その本質はむしろスタジオ(テレビ局)の中にあるのではなく、町の中にあると思うべき。スタジオの外に出たときにどれくらい人の動きや町の風景にアンテナを張れるかが勝負。

息子とは昨年の10月に家内の父の葬式で一度だけ一緒になったが、その葬式の最中うつらうつらしていた(寝ていた)。そのとき、私がふざけやがってと思ったのは、おじいちゃんに対する失礼ということではない。葬式でこの葬式の宗派はどこかとか、葬式の時に人はどんな動きをするのかをこのとき観察しないでどうするというのだ。「その他大勢」の動きをみないで何がマスコミだというのが私の怒り。「その他大勢」を相手にする仕事で、ここは仕事、ここは仕事でないなどという区別はもとからないのだ。もっと人々の〈日常〉にどん欲でないと。

私は、そのとき同時にこの息子はテレビの仕事で1日も休めない中、おじいちゃんの葬式に来る東海道新幹線の中、山陰線の車中、どうしていたのだろうと思っていた。やっぱり寝ていたのかなぁ。東京駅も京都駅も福知山駅も、それぞれの車中もネタだらけだろう。ネタがないにしても日ごろ読めない堅い本でも一冊くらいは読んで来いよ。それがマスコミだよ。このときくらいはゆっくり寝てやろう、というのは、スタジオ中心主義。マスコミの現場はスタジオにはない。スタジオは結果に過ぎない。それがいつのまにかスタジオ中心主義になる。サイテーの連中だ。

私はむしろ「その他大勢」からの〈孤立〉を強いられるが、息子は「その他大勢」の仕事を選んだのだから、その分、もっと自己を解体する術(すべ)を獲得しないと。

息子の仕事はまだ1年も経っていないから、この時期に話しておかないと私が何を言っているのかさっぱり分からないことになるだろう。

一気に話したから、自分の食べた量も分からなかったかも知れない。この直後に私は倒れた(苦笑)。まあ、話すべきことを話したから私の遺言と取ってもらってもいい。そんな感じかな。あと私は何回、こんなふうに息子に遺言できるのか。社会人になるということは、出家(=逆出家)と同じ。息子が自宅に帰ってくることなど二度と無い、会えるのは葬式の時だけと思っておいた方がいい。

(Version 3.0)

にほんブログ村 教育ブログへ
※このブログの現在のブログランキングを知りたい方は上記「教育ブログ」アイコンをクリック(開いて「専門学校教育」を選択していただければ現在のランキングがわかります)

投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
トラックバック

この記事へのトラックバックURL:
http://www.ashida.info/blog/mt-tb.cgi/1011

感想欄
感想を書く




保存しますか?