新編:夫婦げんかは犬も食わない ― クリーニング屋が許せない! 2008年12月20日
家内と16日の夜以来、一言も口をきいていない。今日で5日目か。
事の起こりは、クリーニング屋。我が家のクリーニング屋は、いつも火曜日と金曜日の夜来る。7時30分前後だ。これがいけない。
7:30前後というのは、ちょうど(私が)食卓の準備をして、ダイニングテーブルに付き、一口か二口かご飯を口に入れた頃。食事の準備が終わり、やっと自分が落ち着く頃だ。
そこで必ずやってくるのが(必ずやってくるが必ず忘れているのが)、クリーニング屋。ちょうど二口目を口に入れたときあたりに「ピンポーン」とやってくる。
食卓での家内と私は、毎回、どっちが対応するか議論になる。家内は私がいつもクリーニング屋に腹が立っているのを知っているから、「私が出ようか」と言うが、宅急便も含めて、玄関まで歩くのは難病の家内にとっては命がけの旅。玄関には家内専用の椅子が置いてあるが、そこまでたどり着くだけでも精一杯だ。
しかしそれでも私はクリーニング屋を迎えたくない。そもそもAMAZONで頼んだ書籍やモバイルグッズの到着ならまだしもワイシャツやスーツのクリーニング品を喜んで取りに行く気にはなれないでしょ。それにそもそも手間をかけて(面倒くさいながらも)作った食べ物をやっと落ち着いて食べる段階で何が「ピンポーン」だ、というのが私の立場。
その上、私が7月末で仕事を辞めて以来、このクリーニング屋の「ピンポーン」は、何度も聞き続けていてクリーニング屋を爆破してやろうか、と思うくらいに怒りが累積していた。「なんとか時間を変更できないのか、クリーニング屋なのだから、もっとさわやかに明るい内にくればいいじゃないか」と家内にも聞いたが、「この時間しか無理って言うのよ」とのこと。
そんなこんなで、16日火曜日の夜も案の定「ピンポーン」と鳴った。私は翌日17日18日と例の研修第2回目(http://www.invite.gr.jp/news/2008/20081006mr_ashida02.html)の準備で慌ただしくしていたから、余計に気が苛立っていた。家内は私に気を使って「私(家内)が行く」と悲愴な返事。私は(倒れても死んでもお前が行けという思いで)黙って食事を続けていた。
ところがその日はワイシャツだけではなく、出すのが遅れていた夏物のスーツも三つくらいあって、かなり点数があった。玄関は例の校長室から戻した荷物が未だに占拠しているためにスーツなどを置くスペースが無い。これがいけなかった。
この玄関の荷物が仇になった。
家内はものを持って歩く力がない。そもそも手は倒れるのを阻止するために絶えず空けておかねばならない。だから玄関での荷物やクリーニング類はほとんど玄関に置いたまま。少しくらい奥に戻すのは、せいぜいワイシャツ2点くらいだ。それでもその2点はクロゼットまでではなくて、リビングかトイレの取っ手に掛けてあるくらい。取っ手の高さに掛けるのが精一杯だ。
その上重いスーツ3着とワイシャツ2枚を手に預かっても今の玄関では下に置く場所がない。置いたら今の玄関の現状では皺になってしまう。ましてこの量では一歩も歩けない。
そこで家内は手に持ったまま重さに耐えられずに食事中の私に叫んだ。「早く取りに来て!」。この叫びが二回くらい続いたが、ここで私が(食事を中断して)取りに行くらいなら、家内が命がけで(私の代わりに)取りに行った「意味がない!」と独り言。
そうすると家内に(スーツ類を持ち続けられないという)体力的な限界が来た。「もうダメ、何で取りに来てくれないのよ」と家内が怒った。その怒り方に、今度は私がプッツーンと切れた。怒るほどのこともないでしょ、たかがクリーニング。そのあたりにテキトーに置いておけばいいじゃない。なんてったって、私は食事中よ。どうにでもなるでしょ、クリーニングの一つや二つ。何で私が怒られなきゃいけないのよ。やっと食事にありつけたというのに。
そう思ってから、今日の今まで(今は20日土曜日の22:10)一言も口をきいていない。研修は大成功だったが(http://picasaweb.google.co.jp/ashidahironao/NORxqK#)、その前後を含めて未だに何も口をきいていない。食事だけは作らないとマズイと思って作っているが、食事中も無言で食べ続けている。今日も家にいるのも面白くないので無理矢理用事を作って烏山駅前の眼鏡店で老眼鏡を作ってしまった。
家内の病気(http://www.ashida.info/blog/cat8/)にはストレスが禁物。理由はストレスが血行不順に繋がっているからだ。血行不順は万病の元。免疫力が低下する。現にここ2、3日あちこちのしびれが強くなって、ますます歩けなくなっている。ベッドでも泣き続けているようだ。最近は私の前でも独り言のように「ゴメンね」と語りかけている。
が、私はそんな甘言に負けてはいけない。未だにあのクリーニング屋が許せない。そしてそんなクリーニングごときで怒る家内が許せない。ちょっと飛躍があるか…。この喧嘩は今日で5日目。クリスマスまで続くのか、それとも紅白歌合戦(http://www.ashida.info/blog/cat20/)まで続くのか。
3年前のゴールデンウイーク前にも同じような事件があったが(http://www.ashida.info/blog/2005/05/hamaenco_5_42.html)、その時は4日間ぐらいで終わっていたが、今回はすでに5日目。さらばじゃ、私の楽しい12月。
(Version 2.0)
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その頑固さは、奥さんにとっては毒ではありませんか?
まぁ、まずはクリーニング屋を変えた方がいいみたいですね。
>うっちゃん
「頑固」と一言で言えば、身も蓋もないような出来事なのよね(苦笑)
「毒」になるに決まっているじゃないですか。その緊張感がますます二人の「喧嘩」をあおっているというか(苦笑)。
まあ「犬も食わない」わけですよ。
●ミクシィ(MIXI)の同一記事についてのコメント
>Mさん 2008年12月20日 22:37
先生、クリーニング屋を変えるという選択肢はナイのですか。
>Uさん 2008年12月20日 22:39
仲直りしましょうよ。
二人きりだときっかけが掴みにくいと思います。
クリスマスは和平の季節だから!でもいいんじゃないですか。
>Eさん 2008年12月20日 22:44
仲直りしましょ~
配達してくれる別のクリーニング屋さん探しましょ~
>MAさん 2008年12月21日 02:40
奥さんかわいそうです。
クリーニング店が持って来てくれるだけ有り難いじゃないですか。私は店に取りに行ってますよあせあせ(飛び散る汗)
早く仲直りしてください。
>Aさん 2008年12月21日 08:37
気まずい雰囲気で食事をしている様子がよくわかります。
我家も時々そんな場面があります。
ゆっくりでも歩けるのだからもう少し協力してくれても・・・
なんて期待してしまうのです。
主人も私のその気持ちが解かるから何かしなくてはと
手を貸そうとしますが結局出来ない。
出来無いくらいなら最初から静かにしていれば良いのよとつい口にしてしまいます。
悲しそうな顔して立っている主人を見ると
心では「悪かった」と思うのですがなかなか素直に言えないのよね・・・
>Rさん
ご自分の好きな時間帯に取りに行けばいいのではないですか?
もしくはご自分で時間変更の交渉をされればいいのでは…
病気されてる奥様を甘やかすとかそういうことではなく今の状況に胡座をかきすぎだと思います。
>Kさん
確かに玄関が凄い事になっていますねえ。
前もってクリーニングが来るとわかっている日は
玄関に袋を提げておいて、クリーニングに出すものを入れ
帰ってきたものを入れてもらい明細を記入してもらう様に
できないものなんでしょうか。
支払はまとめて月末とか。
食事中に席を立ちたくない気持ちすご~く分かります。
夫婦円満にね。
>Mさん
このクリーニング屋、中身はそう悪くないのよ。白洋舎も試したけど、高いだけ。あと2、3のクリーニング屋も試したけど、ここがまあまあ哉、という感じ。クリーニング屋で100点取れるところってないでしょ。大体が68点以下。致し方ない、というところ。
>Uさん
迫ってくるクリスマスがまた二人の緊張感を生んでるよね(苦笑)
>Eさん
だから、このクリーニング屋以外、とりあえず、候補者がいないのです。
>MAさん
この歳でクリーニング屋に持っていったりはできないよ。
>Aさん
ですよね。これは「夫婦」にしかわからない、つまり犬も食わない(苦笑)。
>Rさん
あなた男女関係そのものをわかっていない。そういった機能的な問題じゃないのよ。
それと「奥様を甘やかす」から、なんてことは一言も書いていません。「甘言」のことですか。そんな文脈ではないですよ。良く読んで。
「今の状況に胡座をかきすぎ」。これもおかしい。私は世の中のどの亭主よりも家事仕事をやっています。外でどんな用事があってもかならず断って食事を作りに帰っています。この年でこれくらい家内を介護している男はいません。たぶん介護ベストファーザー賞を取れるはずです(笑)。
介護しようがしまいが、そんなこととは関係なく、ダメな男であったり、ダメな女であったりできるのですよ。人間というものは。機能で喧嘩なんてあり得ないでしょ。「喧嘩」というのはいつでも非機能的なものです。
>Kさん
それもだめです。今回は特にスーツが三つもあったから問題になったのです。ス-ツはさすがに「袋」に入りません。私が皺を気にするから、特に家内は下に置けなかったわけです。
支払いは、すでに口座振り込みにしています。
「食事中に席を立ちたくない気持ちすご~く分かります」。そうでしょ。特に慌ただしく自分が作って食卓に遺漏なくすべてのものを揃えて、やっと一口、二口食べ始めた時の「ピンポーン」や電話の呼び出し音は許せないよね。 最悪の暴力だと思うよ。「ピンポーン」もメールにして欲しいよね(笑)。
前回の記事もそうでしたが、失礼ながら微笑んでしまいました。
そういった時に私は何事もなかったかのように話しかけて無理矢理けんかを終わらせるようにしています。
それが私にできる最大の譲歩です。謝りたくないので(笑)
勝手にちょくちょく拝見させてもらっているモノです。
この記事とコメントの流れを見ていると非常に違和感を感じます。
奥さんがかわいそうだ。
それに尽きる。
少しも微笑ましくない。
”独り言のように「ゴメンね」”という箇所は、
実際に涙が出ました。
おちゃらけた文体でかつ、知性の垣間見える文章、
客観的な視線が大人を醸しているからか、
感想コメントもそんな感じ。
クリーニング屋を変える必要なんかないよ。
取りに行けばいいんだよ、ashidaさんが。
介護もできる、炊事もできる、
お金も人並み以上に稼げる、
玄関まで洋服取にいけるじゃん。
奥さんの「ゴメンね」は、
”こないだは、ゴメンね”じゃないのでしょ。
”苦労をかけてゴメンね”
”喧嘩の時もハンデつきでゴメンね”
ってことじゃないんですか。
私にはそう思えたので、
なんでまだ、いつもみたいに優しくしてあげないのかと思ってしまいます。
家内の気持は、俺が一番よくわかる。
あなたにはわからない絆がたくさんあるのです。
と言われれば、それまでですが、
すごく悲しい気持になったので書き込ませてもらいました。
凄くがんばっているのにゴメンなさい。
でも、病気の女房泣かさない事もできるでしょ。
ashidaさんは強いのだから。もっとかっこよく!