世界一早い「第59回NHK紅白歌合戦」全曲批評速報(2008年度版)― 全ての曲に点数を付けました。 2008年12月31日
今年は息子が4月にテレビ局に就職して(http://www.ashida.info/blog/2007/06/post_208.html)、5月に家を出た。出たっきり一度も家に帰ってこない。電話もない(苦笑)。
年に一度の紅白との闘いが終わった私の机。この机周りで約4時間半座ったまま、キーボードを打ち続けた。今は達成感+脱力感(苦笑)。今からゆっくりとレコーダーで紅白を見直します。
「オレオレ詐欺」というのがあるが、あの事件の本質は簡単なこと。核家族化が本格化して、地方のおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、おかあさんと東京へ出た子どもとの交流がないということだ。声さえ何年も聞いたことがない。だから電話相手をしてくれるだけでも実家では嬉しい、というもの。バカなんじゃないの、あんなことで騙されて、というなかれ。
「オレオレ詐欺」は若者が家族(実家)を大切にしないことの現れでしかない。「オレオレ詐欺」を行う犯罪者は、犯罪者ではない。あんなにも実家に熱心に語りくれてくれる人はいないではないか。
だから私はこれを「福祉詐欺」と言うようにしている。実家と子どもとの交流が活発であれば、こんな詐欺は起こりえない。
私もまたたった7ヶ月で息子の「声」を忘れかけている(苦笑)。しかも息子は家風ともなっている『NHK紅白歌合戦』を見ないどころか、11時半から始まる裏番組の生放送「年越し雑学王2009」の準備で「忙しい」とのこと。ふざけやがって。
そして家内も数年来ベッドで寝込んでいる(http://www.ashida.info/blog/cat8/)。さきほど京都の実家(http://www.kibune-fujiya.co.jp/index.html)から『ぼたんなべ』セットが『紅白』に備えて届いたが、家内は「セットの中に入っている京都のポン酢+白味噌だれは使わない方がいいと言う。お酒がたくさんはいているから(紅白の)4時間半持たないわよ」と家内の忠告。私はお酒に弱い。すき焼きでも酔って倒れてしまう。こうなれば「Mizkan味ポン」で食べるしかない(悲)。
というわけで私だけが『紅白歌合戦』で盛り上がっている。一人でこんなに盛り上がってもいいのか、というくらいに盛り上がっているがさてどうなることやら。
予定は、18:00にその『ぼたんなべ』を用意。今からの準備としては出場歌手一覧リストを登場順位状態で作っておかなければならない。歌手名まで一々リアルタイムで打っていたら死んでしまう。
今年の司会はまた中居君になってしまったが、心配はカンペばかりを見続けること。昨年は本年トークのつるべがそれを補って余りある名コンビだったが、今年はどうなることやら。
さて紅白開始を楽しみにしましょう(現在31日の17:44)。
始まりました。
大橋のぞみがかなり上がっています。この娘も人の子か。無事歌い終わりました。よかったね。
開始の展開が弱い。歌もダサイ。後ろのコーラスも動きがあっていない。紅白はいつも開始の演出がよくない。中居の髪型はなんだ? 持ってる扇子に「つるべ、見てるか」と書いてある。友情演出か?
総合演出の小野アナウンサー、エコの飛行船に乗ってるためか拍子抜けするほど元気がない。酔ったのか?
(1)浜崎あゆみ(10回目)
『Mirrorcle World』 65点。
「けがをした」と聞いていたので、なんとなく引いてしまう。詞も言葉が堅すぎる。テンポも合っていなかった。顔がだんだんマイケルジャクソンに似てきた。煽(おだ)てられて育ってきたこの歌手が、男とも別れ、テレビの登場回数も減ってきて、今どんな感じかな。今が正念場でしょ。ギターの「よっちゃん」、太りすぎ。
(2)布施明(24回目)
『君は薔薇より美しい』 68点。
この歌は布施の歌の中で一番難しい。若い頃より歌の速度が落ちている。さすがの布施明も声の勢いが足りない。この年になると技(うまさ)で歌うようになるが、そんなものを「歌」とは言わない。後ろのダンサーも、この歌の場合、男はないでしょ、と思っていたら途中からヤクルトおばさんのような女性が階段で踊り始めた。なんかおかしい。
(3)GIRL NEXT DOOR(初出場)
『偶然の確率』 65点。
私は初めてのグループ。タイトルは素敵だが、歌の調子はELTと同じでしょ。ELTの持田の方が都会的。このボーカルは田舎娘か? 途中、大橋のぞみにカメラが向いた途端、笑っていなかったくせに笑い始めた。嫌な娘だ。
(4)美川憲一(25回目)
『さそり座の女 2008』 62点。
毎年言ってるけど、美川憲一は「柳ヶ瀬ブルース」しかないでしょ。おかまはおかまを隠しているときが一番魅力的。
ここで審査員紹介。審査員がなんで緊張するのよ。やっぱり松坂慶子は太りすぎ。出来損ない左翼の姜尚中がなんでNHKに出てるのよ。上野由岐子の右横に座っている男は誰?
ヒグチカッターが超あがっていた。中居君が今日は調子がいい。
(5)伍代夏子(15回目)
『京都二年坂』 60点。
こんな歌手どうでもいいが、振り付けで出てきた三倉茉奈 三倉佳奈の顔がだんだん違いがあるようになってきた。
(6)北山たけし(4回目)
『希望の詩』 62点。
遠藤実の歌らしいが、私には遠藤実は『高校三年生』しかない。私はその時、中学生だったが、高校三年生がとてもお兄さんのように思っていた。今54歳を過ぎて考えてみると、高校三年生なんて子どもじゃないか。よくもまぁ、遠藤実は真顔で『高校三年生』を書いたものだ。そう思うととてつもない才能を感じる。残念な人を亡くしたものだ。北山たけしを出すくらいなら、舟木一夫に『高校三年生』を歌って欲しかった。
(7)藤岡藤巻と大橋のぞみ(初出場)
『崖の上のポニョ』 70点。
こんなに小さいときから周りの者に喝采されて育ってまともに育った子どもは1人もいない。人の目しか気にしない、人の見ているところでしか努力をしない娘になってしまう。最悪だぁ。人の努力は、ほとんど報われることがない。それでも努力する、というのが人が努力することの本来の意味だ。
それにこの「藤岡藤巻」と「大橋のぞみ」の組み合わせ、いかにもマーケティングの勝利と言った組み合わせが鼻につくではないか。
これでこの人たちは解散するらしいが、それがいい。大橋のぞみは解散をいやがっていたが、辞めた方がいいですよ、のぞみちゃん。
宮崎駿の映画歌をたくさんの人が歌ったが、平原綾香が抜群だった(もっと彼女に歌わせてよ)。青山テルマでは歌えない。Paboが歌えるわけないだろ。
木村拓哉が司会を代理したが、朗読できるほどこの人には知性はない(残念!)。
バックコーラスが後半ステージいっぱいにあふれたが、これが紅白の真骨頂。全部の歌手にこれくらいのバックコーラス+ダンサーを付けて欲しい。不況の今、これしか日本、世界を明るくするものはない。
曲が終わったら、「ブルーマン」が出てきた。なんだ、こいつら。会場の拍手もまばら。早く出ていけ!
(8)東方神起(初出場)
『Purple Line~どうして君を好きになってしまったんだろう?』 80点。
いいねぇ、東方神起。初めて聞きました。歌がうまい。SMAPよりも上手いのはもちろんのこと、EXILE、ゴスペラーズよりもはるかにうまい。平井堅のバラードよりもはるかに声量がある。EXILEを尊敬しているらしいが、比べものにならないでしょ。口先だけのEXILEの歌唱よりはるかに上だし、EXILEの堅い踊りに比べれば東方神起の踊りの方がはるかに上質。メンバーの個性もそれぞれはっきりしていてグループの力を存分に発揮している。たぶんBack Street boysあたりをイメージして作っているのだろうけれども、そこまではいけないにしても日本の男性グループボーカルよりもはるかにいける。
(9)水森かおり(6回目)
『輪島朝市』 58点。
東京出身(東京都北区)の水森かおりに地方のことなどわかるわけないだろ。「ご当地ソングの女王」と言われているらしいが、地方を食い物にしているどこかの国の国会議員と似ている。「地名」をあげれば「ご当地ソング」と思っているところが気にくわない。それに歌手のくせに歯が汚い。歌手のくせにたばこを吸ってどうするのだ。
(10)Aqua Timez(2回目)
『虹』 72点。
このボーカルも上歯の後ろにヤニが付いていた。決してきれいではないキーボードの女の子が気になった。「絆という名の虹」。この詩はおかしいだろう、すぐ消える絆か? 歌はまあまあだった。
(11)木山裕策(初出場)
『home』 62点
ガンになったらしいが、家族まで登場。こんな演出ありか? 愛は「返す」ものではありませんよ、木山さん。それに歌い上げるほどには歌は上手くはない。
(12)秋元順子(初出場)
『愛のままで・・・』 72点。
こんな歌手知らないが、「全ての偶然があなたへと続く」。なかなかいいではないか。顔は見てられないが、詞は楽しい。
(13)キマグレン(初出場)
『LIFE』 68点。
この人たちの歌のどこがいいのかさっぱりわからない。声もパワーがありそうでない。声が細い。この人たちよりはAqua Timezの方がいい。そもそもなんであそこで英語が出てくるのだ。学生時代、英語ができなかった奴ほど英語を使いたがる。向かって右のボーカルの目つきも気持ちが悪い。
南流石のバックダンサーの振り付けは相変わらず良かった。もう少し膨らんで囲んだ方が良かった気がするが
(14)いきものがかり(初出場)
『SAKURA』 80点。
待望の紅白出場。このときを待っていました。きよえちゃん、良かったですね。かろやかなTシャツに身をまとったダンゴ鼻のきよえちゃんはかわいい。内股のきよえちゃんのスリムがいい。かわいいだけではなく息を吸いながら声を前に出すきよえちゃんのボーカルは独得だ。2006年の紅白に絢香が初出場したときに、絢香が出るくらいなら「いきものがかり」に出て欲しい、と叫んでいる私がいた。
以下そのときの引用→「絢香の歌を聴いていると“いきものがかり”(というグループ名)の吉岡聖恵(=きよえちゃん)を比較してしまう。彼女の歌う『SAKURA』は、今年最大 の成果だ。特に息を吸いあげながら歌う独特の歌唱は、こちらが息が詰まるほどの圧倒感。歌詞の1番と2番との間で聴いている方が息をつくくらいに歌の緊密度が高い。『SAKURA』を歌う歌の中でもっともスケール感が大きい歌だ(森山直太朗、こぶくろの歌う“サクラ”よりも)。絢香が参加するくらいなら“ いきものがかり”も紅白に出して欲しかった」(http://www.ashida.info/blog/2006/12/2007_1.html)。
おめでとうございます、いきものがたり。お父さん、お母さん良かったですね。私はミクシィ(MIXI)の「いきものがかり」コミュにも早くから入ってますよ(苦笑)。
(15)前川清(18回目)
『東京砂漠』 80点。
前川清の歌はどれも詞がいい。デビュー曲の『長崎は今日も雨だった』も詞が良かった。今日の『東京砂漠』も『リーマン砂漠』『サブプライム砂漠』『派遣砂漠』と読み替えれば、胸にキュンと来る(悲)。それに最初期からの歌い方を変えないところがいい。若い頃のボーカルを変えないまま歌うことこそ、プロのわざというべきだ。尾崎紀世彦(『また逢う日まで』)は反省すべきだ。
(16)川中美幸(21回目)
『二輪草』 64点。
どうでもいいが、バックダンサーは和服であってももっと若い娘を選んで欲しい。川中美幸もたばこを吸っているような声しか出ていないが、その分、歯を必死で磨いているのはよく分かった。でもまだ細部にヤニが残っているのもわかった。ハイビジョン時代の歌手は大変だぁ。
サンパウロの話題に入ったが、仲間由紀恵も今年は(昨年ほどには)カンペに目を落とさないようになっている。成長だ。中居君もここまでは頑張っているが、時々カタカナ語で口が回っていない。余談だがサンパウロはやはりライブでは昼だった。地球は丸い。
なんだか、メニューにない歌が聞こえてきた。『島唄』。ブラジルサンパウロ関連だろうが意味不明。やけに美声の女性ボーカルが気にかかった。男性ボーカルは歌うときに顔の表情を変えすぎ。でも変わった編成のグループだった。番外だが70点弱というところか。
(17)藤あや子(16回目)
『紅い糸』 68点。
テリー伊藤が出てきたが、なんで藤あや子のときなのか、と思ったらテリー伊藤の「兄貴」が藤あや子の大のファンらしい。演出もテリー伊藤によるもの。光の演出が確かに良かった。早乙女太一もまあまあか。藤あや子は、この歌を歌い切るには声量が足りない。
(18)WaT(4回目)
『36℃』 62点。
「オモロー」が出てきたがすぐに終わった。歌としてはどうということもない歌。「いい子たちだね」というのを演じてないか、この2人。ウエンツはもう少し歌を練習しないと。
サカナちゃんが時間がなくて仲間由紀恵に無理矢理切られていた。
(19)中村美律子(13回目)
『河内おとこ節』 66点。
どうでもいい歌だったが、食い倒れ人形付きの「オモロー」ダンサーたちが良かった。振り付けの勝利か。
姜尚中が「甲乙付けがたい」だって。笑わせるじゃないか。
(20)ポルノグラフィティ(7回目)
『ギフト』 66点。
このグループも悪くはないが、やはり『アポロ』以後、『アポロ』ほどの衝撃感のある曲がない。ボーカルが少し太ったか。クリエーターが太ってはいけない。長渕じゃあるまいし。吉川晃司だって、最近は頑張ってやせてきたぞ。
(21)大塚愛(5回目)
『愛』 66点。
今年の大塚愛の代表作は、どう考えても『クラゲ、流れ星』(http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B2%E3%80%81%E6%B5%81%E3%82%8C%E6%98%9F-DVD%E4%BB%98-%E5%A4%A7%E5%A1%9A%E6%84%9B/dp/B001D6JAX8/ref=dp_ob_title_music)でしょ。『クラゲ、流れ星』はゆっくりとなだらかに歌う歌唱の中に、大塚愛の歌唱の力強さが潜んでいて、何とも言えない魅力があった。なんで『愛』なんて歌うのよ。大塚愛も少し太っているぞ。どうしたのよ。髪型もおかしい。胸元も寂しい。小さい光りものがないと。誰だスタイリストは?
(22)平井堅
『いつか離れる日が来ても』(6回目) 64点。
昨年の「哀歌(エレジー)」よりも曲のパワーが落ちている。普段着過ぎる衣装も気にくわない。こいつは決して歌は上手くない。基礎からやり直した方がいい。
(23)坂本冬美(20回目)
『風に立つ』 61点。
この人は逆に一回り顔が小さくなった感じがする。病気か。肌にもつやがない。声にもいつものパワーがない。目に涙がたまっている。最後の紅白か?
(24)秋川雅史(3回目)
『千の風になって』 74点。
昨年の秋川の紅白『千の風になって』の歌唱はサイコーだった。今年も昨年に限らず良かったが登場順位のせいか盛り上がらなかった。氷川きよしは止めて、男性のトリにすべきだ。50人くらいの女性コーラスに囲まれて歌っていたが、よくもまあ誰ひとり声ほどには美しくない女性を集めたものだ。
藤原紀香が出てきた。藤原紀香になんで「環境問題」を説教されなきゃいけないのよ。そもそも『千の風になって』の後に、藤原紀香を見たくはないだろう。その意味でも『千の風になって』を前半に出すのはおかしい。
また番外でエンヤが出てきた。エンヤも年を取った。目がくぼんでいる分、アイシャドーの本当の厚さがわからないのが気になった。エンヤの音楽も9:00台のものではない。このあたり順番の編成がおかしい。番外のエンヤは70点くらいか。エンヤの選曲もおかしい。
●後半開始(9:30)
(25)Perfume(初出場)
『ポリリズム』 90点。
今年最大の注目タレントだろう(私のもう一組の注目株はLil'B)。プロデューサーの中田ヤスタカの音楽的な功績は大きい。たぶん、この娘たちはアキバ系を代表している。音も踊りも人工的なのがなぜか安心感がある。歌うよりは見てられる、という感じか。歌い上げない歌い方が新しい。詞も決して悪くはない。
カシユカとノッチの膝が内に向いているから踊りも素敵だ。ノッチは最近の娘にしては特に内股で踊りがきれいに見える。思わず、レベッカのノッコの内股の踊りを思い出してしまった。アーチャンのバカさには耐えられないが(アーチャンはガニ股だからスカートで膝を隠している)、今日はおまけでカシユカまでもが足を出している。バックダンサーを100人ほど付けて欲しかった。
中田ヤスタカの『ポリリズム』を聞いていると小室哲哉が曲が作れなくなった理由が分かりそうな気がする。
(26)ジェロ(初出場)
『海雪』 64点。
こいつは日本演歌をなめている。本来なら、黒人なんだからゴスペル歌手のような声量をもって日本演歌に取り組むべきなのに、日本人の三流演歌歌手のように口先だけで歌っている。何が自分の個性なのかを見失っている。
(27)SPEED(4回目)
『White Love (Re Track)』 50点。
SPEEDも歳に負けてSPEEDがなくなった。あべ静江や天地真理のようにならないでほしい。「大きくなった」SPEEDなんて見たくない。SPEEDは中学生以下だからパワーがあったのだから。でも「大人になった」hiroのYour innocenceだけは大した作品だと思いますよ。再結成なんてするのがおかしい。今井と島袋なんて未だに超「仲が悪い」はず。
(28)TOKIO(15回目)
『雨傘』 68点。
この人たち、いつになっても素人っぽいのがいい。この歌は(椎名林檎らしいが)作るときに考えすぎ。もっと自然な歌の方がこのグループには向いている。
(29)青山テルマ feat. SoulJa(初出場)
『そばにいるね』 68点。
私は帰国子女は嫌いだ。木下優樹菜と大の仲良しというのも帰国子女らしい。歌は大したことない。ブレスの仕方が素人。歯の白さも不自然。何か塗っているのか?
(30)水谷豊(初出場)
『カリフォルニア・コネクション』 70点。
歌は悪くはないが(どの歌もこの人の歌はいい)、この人は私生活とパーソナリティについて悪い噂しか聞かない。歌と人格(私生活)とは関係ないが、なぜかこの人の場合は気になる(差別か?)。キャンデーズの奥様「ラン」ちゃんに対して「(今日は)帰るのは12:00過ぎになると思います」が伝言したのが、よかったが。
(31)絢香(3回目)
『おかえり』 65点。
この人はどう考えても不良(毎回言っているが)。歌を「うまく」歌うという意味を勘違いしている。カラオケの延長に「歌」は存在しない。発声もサイテー。何を言ってるのかわからない。
(32)徳永英明(3回目)
『レイニーブルー』 70点。
昨年の「恋におちて-Fall in Love-」、一昨年の『壊れかけのRadio』の方が良かったが、この人の歌唱の最大の欠陥は微音が前に出ないということだ。「ボーカリスト」と言うのならそこを改善しないと見込みはない。他人の歌しか歌えなくなった、と言われないようにして欲しい。
(33)倖田來未(4回目)
『TABOO』 85点。
この曲を聴いたのは今日が初めて。思いの外良かったが、羊水事件イメージダウンの影響を未だなお持っている。でも衣装もダンスも歌も三拍子整っていた。これで吹っ切れるかな。Perfumeの『ポリリズム』に次ぐ高得点。
(34)五木ひろし(38回目)
『凍て鶴』 64点。
顔のシミがハイビジョンに耐えられなくなっている。ゴルフのやり過ぎか?
(35)アンジェラ・アキ(3回目)
『手紙~拝啓十五の君へ~』 70点。
アンジェラ・アキが出るくらいならボニーピンクでしょ。おかしいよ。アンジェラ・アキよりボニーピンクの方がはるかに歌がうまいし、楽しい。でも歌い終わった時の笑顔が素敵でしたよ、アンジェラさん。
草薙君も朗読ができるほどのインテリジェンスはない(残念!)。こんな朗読は武内陶子という天才がいるではないか、NHKには。
(36)森山直太朗(3回目)
『生きてることが辛いなら』 80点。
御徒町凧のこの作詞は、死を奨励しているとクレームが付いたが、この詩の本質はそこにはない。最終段落は素敵だ。「生きてることが辛いなら 嫌になるまで生きるがいい 歴史は小さなブランコで 宇宙は小さな水飲み場 生きてることが辛いなら くたばる喜びとっておけ」。自閉しがちな心象風景を一挙に転回するために「歴史」「宇宙」を小さいと言う(この詩のここに来て私はユーミンの『ジャコビニ彗星の日』を思い出した)。人が死ぬこと(=生きること)の方がはるかに大きいと言いたげに。問題は森山直太朗がこの詩の意味を分かっているかだ。裏声に逃げる歌い方はどこか許せない。この歌は、普通に淡々と歌った方がいい。いっそPerfumeに歌わせた方がいいんじゃないの?
(37)aiko(7回目)
『KissHug』 68点。
Aikoも年を取った。大塚愛が『クラゲ、流れ星』を歌わなかった分、aikoの『KissHug』がわずかに勝ったという感じか。衣装もどこかわずかにaikoらしくない。ストッキングの模様が気になった。
(38)羞恥心 with Pabo(初出場)
『羞恥心~陽は、また昇る 紅白スペシャル』 70点。
平和だ。この人たちの売上げは、すべて失業者に回すべきではないか(苦笑)。Paboたちのいいところは、最近の女性には珍しいくらいに内股だということだ(Perfumeのノッチもそう)。
腰回り(骨盤)が小さくなってO脚の若い女の子が多くなっているのに珍しい。
膝が内に向くと肩のラインが(腰で折れずに)一気に膝まで降りてくるから、踊りが大きくなって美しく見える。それほど美しくも賢くもないのに上品に見える。そこがこの娘たちの一番の楽しみ方だ。
(39)コブクロ(4回目)
『時の足音』 70点。
この人たちは「かっこいいい」ということをなぜか(毎年)勘違いしているような気がする。
(40)平原綾香(5回目)
『ノクターン』 80点。
『風のガーデン』の主題歌。倉本聰も往年の脚本を書けなくなったが、中井貴一の演技は秀逸だった。緒形拳はもはや見ていられなかった。『ノクターン』はこの番組と良くあっていた。平原綾香は大晦日の紅白によく似合う。心が洗われる。ただし衣装が悪い。バックダンサーの顔の表情も(踊りも)ひどかったが(南流石があんなに表に出てはいけない)、女性のトリになるべきだ。秋川雅史の『千の風になって』と平原綾香の『ノクターン』がトリだろう。
(41)EXILE(4回目)
『Ti Amo』 65点。
EXILEは「Choo Choo Train」しか私は認めない。後は、女に持てたいという気持ちの歌でしかない。こんな歌い方を「うまい」と言ってはいけない。カラオケ屋の不良をさがせば、この程度に歌える連中は捨てるほどいる。
(42)小林幸子(30回目)
『楼蘭』 68点。
どうでもいい。小林幸子は死ぬまで『思いで酒』を黙って歌えばいい。
(43)北島三郎(45回目)
『北の漁場』 66点。
SMAPが船に乗ってるのが良かった。香取慎吾の表情が最初から最後まで良かった。後はどうでも良い。今年は花吹雪がなくて安心だった。
(44)一青窈(5回目)
『はじめて』 70点。
何度も言うが、この歌手は姿勢が悪い(背中が浜崎のように曲がっている)。なんとかならないか。目線もおかしい。大きな目の割に目に表情がない。顔も意味もないところでゆがむ。すべてがおかしい。歌はそこそこなのに。でもこの歌は英語が入るところが少し変。この歌手に英語は似合わない。でもろうそくの演出のゴスペルふうが美しかった。
(45)中島美嘉(7回目)
『ORION』 70点。
名作『HELPLESS RAIN』以来、右往左往していたが、やっとここに来てこの『ORION』で『HELPLESS RAIN』の原点に戻ったような気がする。もともと歌の上手い歌手ではないのだから、もっとじっくりと歌う路線を歩んで欲しい。この娘も姿勢が悪い。浜崎あゆみ、一青窈、中島美嘉は背曲がり三姉妹だ。
(46)Mr.Children(初出場)
『GIFT』 75点。
この歌も悪くはないが、最近の歌では何といっても『旅立ちの唄』だろう。『旅立ちの唄』の方が桜井のボーカルがはるかに生きる旋律だ。桜井は歌謡界の村上春樹。ひたすら弱者のロマンティシズムに訴えかける。どう歌えば女に持てるかを知っている、と言えばいいのか。そんな「女」などどこにもいないということを桜井も村上春樹も分かっていない。ちょうど昨年死んだZARDの歌詞に出てくる「女」がどこにもいないように。
なんでミスチルだけが別舞台なのか。他のアーチストたちは怒ってるんだろうなぁ。
国民的歌謡番組のくせになんでミスチルだけを特別扱いする。甘やかしてはいけませんよNHKさん。
でも桜井のピンクのジャンパー、よく似合っていましたね。私も着たい!(笑)
(47)石川さゆり(31回目)
『天城越え』 70点。
この歌、イチローが好きらしい。エレキギターと良く合っていた。和服も今日の演歌陣の中でピカイチだった。あご先のほくろが毎年大きくなっているような気がする。
(48)SMAP(16回目)
『この瞬間、きっと夢じゃない 紅白SP』 70点。
歌も踊りもバラバラだが、これがSMAP。こんな歌と踊りでも許されるのだからSMAPも大したものだ。中居君が一番下手なのに、一番格好付けているのが笑える。Paboの先駆者は実はSMAPだったのかも知れない。
(49)天童よしみ(13回目)
『道頓堀人情』 68点。
道頓堀とこの衣装がどう関係しているのか説明して欲しい。勝手なお願いだが、美空ひばりを歌って欲しかった。
(50)森進一(41回目)
『おふくろさん』 68点。
私は、この歌が森進一の歌のなかで一番嫌い。トラブルを起こすほどの歌でもない。でもいつもよりたしかに必死に歌い上げていたから、五木よりも4点UPの68点。
現在までのところ、男性1718点、女性1712点。最後の和田アキ子と氷川きよしとで6点差がどうなるのか。
(51)和田アキ子(32回目)
『夢』 60点。
こいつに「お前は歌がうまくない、もう歌うのは止めろ」という友達はいないのか? 人付き合いが多彩らしいが、嫌なことを言ってくれない友人ばかりを周りに従えても意味はない。
この段階で紅組の総計は1772点。
(52)氷川きよし(9回目)
『きよしのズンドコ節』 75点。
これは圧倒的に氷川きよしでしょ。バックダンサーの勢いもあった。振り付けもサイコーだった。トリの演出としては変だったが。終わったところで小林幸子が氷川きよしに抱きついたのが印象的だった。和田アキ子がまた怒るだろうなぁ。
白組総計、1793点。
いよいよ今年も終わった。今年はすべての歌手の歌に点数を付けてみたが、私の採点では、21点差で白組の勝ちだ。
今、結果が出た(11:43)。白が優勝だ。数値と一致した。よかった。
ただ今年の一番の意外は倖田來未『TABOO』だった。良く健闘したと思う。
今年も体調も崩すことなく無事終わりました(緊張しましたが)。ゆっくりと感想を書いてみたいと思います。それでは世界一速い全曲速報をUPします。ゆっくりとお楽しみ下さい。感想下さいね。
(Version 9.0)
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いや~相変わらず手厳しいですね~(^^;)
でも、本質をついている部分が多く
正直、笑えました!(^^)
今年もお体に気をつけて
がんばってくださいね!
昨年3月まですご~くお世話になった
ムーミンパパでした。
毎年紅白は一秒も見ていませんが、芦田さんの全曲批評は毎年チェックしています。
紅白より芦田さんの身体感覚のほうが楽しいですね。
ありがとうございます。
新年 おめでとうございます。
“テレビ朝日”の番組を見ないで アイデンティティを
貫く「早稲田の反骨精神」
やっぱり、芦田氏は 怪物 ですね。
息子さんは独立しますが、相棒は 恋愛論 を貫き
仲良くして暮してくださいね。
哲学って、自分が世界をどう解釈するか? ですよね。
紅白歌合戦を、最近では珍しく放送時間の七割程度も見た後で読んでみました。面白いとうよりもあまりにも鋭敏な批評(?)。
特に、以下の箇所、感心しました。有名な音楽評論家や芸能評論家でこんなこと言える人いただろうか。
GIRL NEXT DOOR「ELTの持田の方が都会的。」
美川憲一「おかまはおかまを隠しているときが一番魅力的。」
秋元順子「『全ての偶然があなたへと続く』。なかなかいいではないか。顔は見てられないが、詞は楽しい。」
前川清「若い頃のボーカルを変えないまま歌うことこそ、プロのわざというべきだ。」
Perfume「中田ヤスタカの『ポリリズム』を聞いていると小室哲哉が曲が作れなくなった理由が分かりそうな気がする。」
平原綾香「平原綾香は大晦日の紅白によく似合う。心が洗われる。ただし衣装が悪い。」
和田アキ子「こいつに『お前は歌がうまくない、もう歌うのは止めろ』という友達はいないのか?」
紅白速報楽しみに待ってました。
大橋のぞみの下りが面白すぎます(笑)
私のような小娘が言えるようなことではないのですが、すごく楽しく読ませていただきました!!
のぞみちゃん…いやな大人の世界に染まりつつありますねTT
私は『千の風になって』はメロディーがないほうが好きだったのでどうしてもこの曲をいまだに聞くことができません。。。
ある歌手のファンで、その批評目当てで読ませていただいたのですが…思いがけない高評価で…ありがとうございました!!(笑)
これから注目お願いします★
面白く読ませて頂きました。
個人的には、わかってないな~おじさん、て思う評価のほうが多いですけど(笑)
まさに独断と偏見による評価ですね。でも面白かったです。
ずいぶん前から 時々、拝見させていただいておりました。
はじめてコメントいたします。
実は去年から東方神起のファンになりました。
友人に薦められてこわいもの見たさに単独ライブツアーに行ってみました。
それまで、グループというのはジャニーズくらいにしか
考えていませんでしたが、この東方神起というグループのライブを見て、歌のうまさと、ダンスのうまさに驚きました。
紅白では、ほんの数分間で、その魅力というのはなかなか伝わらなかったような気がしましたが、こちらにきてみて、80点と評価していただいてるのを見て、すごくうれしかったです。
ライブで、彼らはキレのいい激しいダンスをしながら、ちゃんとマイクを持ってしっかり歌ってるのがとても印象に残っています。
それから、バラードがとてもうまいです。
アカペラでハモりながら彼らが歌うのを聞いて、鳥肌がたちました。
SMAPと違ってまだ20~22歳くらいだと聞いています。
友人につれられて行ったライブでしたが、その魅力にすっかりハマってしまいました。
高い評価をいただいて本当にありがとうございました。
ほんとうにうれしいです。
楽しみに待っていました。
個人的には、
布施明出演がうれしかった、
最後を必死で伸ばしていましたね。
でも彼が出るなら岩崎宏美も出してほしい。
あと、北島三郎は口パクだと思います。
途中でのしゃべりが余計怪しい。当方のテレビがアナログ画像のせい?
倖田クミが高評価でしたが、
安室が出ていたらさらに最高点だったと思います。
安室をもってくる力がNHKにはないんでしょうかね
お変わりなくお元気なご様子で、嬉しかったです!!
中学・高校と同級で貴方の変わった性格にちょっと引いていた私ですが、貴方の紅白の批評が的を得ているように感じました。
奥様ご病気なんですね。。。御大事にして下さい!
御子息様も社会人になられ、自立されたんですね!
また、ブログ拝見させて頂きます(^o^)
面白い評価でした。
個人的には、ムカッときた所も多かったですけどね(笑)。