今年の『FNS27時間テレビ』の友情演出は良かったではないか ― 「HEY,HEY,HEY」の生収録中の飛び込みが圧巻! 2008年07月27日
今年の『FNS27時間テレビ』。毎年、『紅白』に次いで楽しみにしているが、今年は同世代のさんまが総合司会。いつにもまして力の入る『FNS27時間テレビ』だった。
●私の8+1の感想
0)大竹しのぶとのトーク(つるべ+中居君)は、当たり前すぎて私にはさんまの話芸としては評価できなかった(大竹しのぶ個人の話芸+表情が目立っていた)。むしろ中居君との毎年のトークに(大竹が入ったために)冴えがなかった。それに『深夜のカマさわぎ』が今年もなかったのが残念! 制作チームが今年もナイナイチームとは別だったのか。
- にしおかすみこが夜中=朝方の4:00くらいに、ネタをやろうとして緊張して上がってしまい泣き続けたこと。緊張してネタが完全に止まってしまった。会場全体が異様な雰囲気となり私までが心配してしまった。
- たけしが新潟佐渡の「ちとちんとん」で、タイタニックの船上(船首)のシーンをダッチワイフと一緒にやったとき。たけしの満足げなカメラ目線表情が忘れられない(日曜日の14:00くらい)。たけしは今回、最初から最後まで(沖縄からスタジオのクルマいじりまで)いい役回りを演じていた。へたをするとさんまとたけしの格付け処理に失敗して手間取るところを上手に処理していた。これもフジテレビの演出の力量でしょう(でも最後の最後はドジっていたが、あんなに外しながら最後に出てこられるのはたけししかいない)。
- 「HEY,HEY,HEY」の生収録中、アポなしでさんまがスタジオに突入したとき。「わしはダウンタウンの先輩や、何で入ったらあかんのや」「でも他の事務所のタレントさんも一緒に収録されていますから」などとなまなましい会話が数分続いた。緊張の一瞬だった。同伴していたアヤパンもどきどきものだったが、最後は、三宅プロデューサーが自らスタジオを案内した(ちらっと映っていた)。ダウンタウンとさんまとのここでの掛け合いは、ここ数年のテレビ業界でも最高の話芸だった。たぶん今年の27時間テレビのピークだったと思う。
- ネプチューンの名倉たちが『オレたちひょうきん族』のひょうきんオールスターズ(さんま、鶴太郎、山田久仁子、島崎俊郎、大平サブロー)と「さんまinネプリーグ」をやったとき、本当に無邪気に喜んでいたシーン(日曜日の17:00くらい)。「こんなメンバーと一緒にテレビ撮りできるなんて本当に夢のようだ」と小躍りして素直に喜んでいた名倉の表情が忘れられない(私までジーンと来た瞬間だった)。名倉はいい人だ。「はねトび」(キングコングたち)の世代と名倉の世代とのさんまの受容の仕方が全然違うのが印象的だった。
- いつも思うが、さんまでさえも『サザエさん』には勝てないのか。今回も『サザエさん』は定時枠の放送を守っていたが、さんま自身が『サザエさん』の中に出たのが唯一芸人としての意地。不動の一角を崩したということか。
- めちゃイケの「やべっち寿司」のコーナーで、かぶりものをしたさんまが無言の参加(同時間放送のTBS『からくり』を意識しての)をしていたときのナイナイ岡村の(さんまへの)気の使い方がよかった。
- いつものホリケンとおぎやはぎ(のやはぎ)との掛け合い&ナイナイ岡村と雨上がり宮迫との掛け合い。いつにもまして力が入っていた。
- 最近のさんまは、TBSの『さんちゃんねる』の演出で完全に(悪い意味で)煮詰まっていたが、今回の『FNS27時間テレビ』で若い世代を完全に抑えて後5年は現役で勝負できる感じがした。若いタレントを総動員して27時間ほぼ並行させたフジテレビの演出の功績は大きい。コストもかかったろうが、ここ25年近く一緒に仕事をし合った同士の"友情"演出だったのだろう。こんなことがあってもいいではないか。フジテレビと若い世代+旧世代のお笑い界全体が「オレたちひょうきん族」になった瞬間だった(涙)。ラストシーンで三宅プロデューサーが泣いていたのが印象的だった。
※『紅白』に倣って、世界一早い『FNS27時間テレビ』速報をやろうと思ったが、さんまが死ぬ前に私が死ぬと思って今回はやめておいた。いつかやってみたいが…
●参考までに2004年の「27時間」記事をあげておきます。
「FNS27時間テレビ」はサイコーだった。2004年07月26日(http://www.ashida.info/blog/2004/07/hamaenco_4_66.html)
(Version 1.0)
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FNS27時間テレビ内のサザエさんには、過去にもFNS27時間テレビの総合司会者が出演しています。
さんまの飛び込みは仕込みだったという説があります。
なんでも当日のテレビ欄に飛び込みをい匂わせるようなことが書いてあったとか。
結局はテレビは仕込みありきなんですかね。めちゃくちゃな番組を観てみたいものです。
そんなことはどうでもいいんですよ。
アレを見ていて、どきどきした、それだけでいいじゃないですか。
テレビごときで小姑のようなリアリズムを求めても仕方がありません。
あなたの言う「めちゃくちゃな番組」というのはもし実際に存在したとしたら、くだらない番組だと思いますよ。
たぶん、あなたはその時こう言うと思います。「もっと考えて作れよ」と。