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 家内の症状報告(118) ― お腹がすくと呼吸困難?(血行不順は諸悪の根源) 2008年07月05日

三ヶ月ぶりの「家内の症状報告」です。家内はまだ何とか生きています(苦笑)。昨日の金曜日は、家内も私も病院。

私は2年半前に手術した鼻(http://www.ashida.info/blog/2005/10/hamaenco_5_102.html)のフォローのための定期検診。手術したのは2006年1月18日。10日間前後入院して、その後、1年間は1ヶ月毎の定期検診。その後は今まで約2ヶ月毎の定期検診。未だに続いている。

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2006年1月手術直前の私の副鼻腔。奥に浮腫があり鼻腔が完全に詰まっている。これが白血球(好酸球)の仕業とは。

私の病気は、慢性副鼻腔炎。詳しく言うと「好酸球過多による慢性副鼻腔炎」。慈恵病院(http://www.jikei.ac.jp/hospital/honin/index.html)を代表する名医・森山寛教授、直々の診断によれば「普通の人が2%程度のところ、芦田さんは13.6%。7倍近くの数値になっている。好酸球が鼻の粘膜を刺激して副鼻腔炎を起こしている、ということです。喘息が出る数値の限界も超えている」というものだった。

好酸球はもともと寄生虫などをやっつける白血球。今の時代には、寄生虫など体内にいないから活躍する場を失っていらいらしている(「いらいらしている」というのは私の勝手な形容)。私の場合にはいらいらの度が過ぎた好酸球が鼻の粘膜を刺激。

好酸球が悪さをすると最後にはポリープ(=鼻茸)ができて、副鼻腔を被ってしまい、鼻が詰まり、口呼吸しかできなくなる。手術前の2年前にはそんな状態だった(約20年かけてポリープが形成された)。それを内視鏡手術で全摘。私の鼻は生まれたての鼻のようにきれいになったが、好酸球そのものは未だに元気。これを押さえなくてはならない。放っておくとすぐにポリープができる。

そのために、オノン4錠(日)、アレグラ2錠(日)、ステロイド5ミリ~10ミリ(日)を未だに飲み続け、ステロイド点鼻薬フルナーゼも1日2回~3回使用。喘息の傾向もあるから吸入ステロイド「フルタイド」も夜寝る前に使用している。1ヶ月~2ヶ月で1万円~2万円の薬代がかかる。薬は大好きだが、お金がかかるのが良くない。夫婦揃ってステロイド三昧の日々だ。

今日も、この2週間激務が続いたため、やはりその症状が出ていて副鼻腔の奥の方が腫れて膿が出ている感じだった。季節の変わり目ということもあったのだろう。久しぶりに私の鼻は荒れていた。先生が心配していたが、「ここまで5ミリ(半錠)にしていたステロイドを10ミリ(1錠)に増量しましょう」とのこと。ステロイドを多用すると副腎が自分でステロイドを作らなくなってしまう。それが最大の副作用。副腎がステロイドを自力生産する程度に押さえることが大切。私の場合、1日10ミリを半年続けると副腎のステロイド生産が衰えてしまう。今回も1ヶ月くらいで10ミリ服用は止めようと思っている。

しかし、私の好酸球との戦いはいつまで続くのやら。好酸球にやられるのが早いか、ステロイドの副作用で身体がダメになるのが早いか。わけのわからない“治療”がこれからも続く。ただし好酸球の多い人はガンにはならないらしい。人間の身体は複雑なものだ。これに効くとかこれに効かないというのは、実はどうでもいいことなのだろう。

さて家内の症状は、現在最悪状態。5月以降の天候不順が決定的なダメージを与えている。今年の天候は異常。5月上旬からまともな晴れの日がほとんどない。低気圧が関東地方を被い、まるで山陰地方なみの不順が続く。低気圧は血行不順をまねき免疫機能を落とす(心筋梗塞、脳梗塞、脳溢血など血行不順による死亡記事が増えるのも大きな低気圧が来た直後だ)。多発性硬化症(あるいは視神経脊髄炎)の患者たちの再発も大きな低気圧が通った後に多い。

低気圧が2、3日関東を被うと(家内の場合は)胸からしたのしびれやしばりが強くなり、一層身体の動きを悪くする。そもそも痛みでまともに眠れない。眠れないが起きる気にもなれない。1日の8割から9割はベッドで痛みをじっと我慢の日々が続く。


●現在のミエリン炎症箇所
脊髄の2番目から8番目位の箇所(炎症は脊髄にとりあえず限定されているが、長大炎症はMSというよりは視神経脊髄炎の特長)


●現在、服用している薬
プレドニン 25ミリグラム/日(炎症を抑える)
テグレトール 300ミリグラム/日(足の突っ張りや痛みを抑える)
トレドミン 50ミリグラム/日(胸から下のビリビリする感覚を和らげる)
ベネット17.5ミリグラム/週(骨粗鬆症予防)
アルファロール1μg1カプセル/日(ビタミンを補う)
ベシケア5㎎/日 (頻尿を改善する)
タケプロン30㎎/日(胃酸の分泌を抑える)
ユベラN 200ミリグラム/日(血行をよくする)
免疫グロブリン(IVIG) 点滴 22.5ミリグラム/月(免疫抑制剤)
※免疫グロブリンは(家内の場合)血行が良くなり、体力が自覚的に回復するが、一ヶ月までも持たない。免疫吸着と同じように効果が持続しないという感じか。


●天候と温度
冬の温度の限界は、昼10度以下になるとダメ。朝は2度以下になるとダメ。
春・秋で昼15度以上になるとダメ。
夏は昼25度以上になるとダメ。
どの季節でも低気圧と湿気(低気圧と湿気はほとんど同義語)は大敵。
要するに生存域がほとんどない。つまり生きる能力が絶対的に足りない。


●現在の症状
両足の筋力のゆるみ、または突っ張り
両足の指が自由に動かせない。堅くてどの指が動くかわからない。自分で見ながらでないとどの指が動いているのかわからない。感覚が深部に留まり、歩き始めてもどの足が動いているかがわかるのは、5秒後くらい。
胸から下の締め付け(太いゴムでずっと縛られている感じ。特に夕方以降)
両足膝からのしびれ(感覚麻痺に近い)―湿気やクーラーでひどくなる
膝から上の両太ももがぴりぴりしたりびりびりしたり電気が流れる感じ。
腹部の締め付け→ずっと重いものがお腹にのっている感じ(夕方からひどくなる)
息苦しくなる、要するに胸のしばりが呼吸器系まで及んだとき(疲れたとき、空腹状態、気温の変化があったとき)


●家庭内での生活
1日の8割は寝たきり。
残りの2割で、洗濯と朝・昼食の自炊(ただし台所に留まって ― ダイニングまではものをもって歩けない)。手にものを持って歩くのは、家内にとって1種のアクロバット。夕食は毎日私が作るが、遅いときはおにぎりを食べながら“待機”。
トイレと3日に一回程度の入浴は自分でできる。私は一切手伝わない。
つい最近までは杖で5メートルくらいは歩けたが、今は立ちながらの歩行器なしには歩けない。

一般的に言って徐々に動けなくなっている。が、「外へ出るのは好き」と今でも言っている。昨日も10:00~18:00までは東京女子医大(月に一度の免疫グロブリンの点滴と検診)。病院へ私が迎えに行き、その後新宿ヒルトンで食事をしたが(たまには豪勢な食事をしないと私のフライパン料理にも限界がある)、いつもの三倍程度は食べていた(笑)。その程度には動ける。この夏を乗り切れるかどうかが鍵か。来月は恒例の蓼科滞在(http://www.ashida.info/blog/2007/08/post_218.html) ― あのヤマネ騒動から1年経とうとしている ― が待っているが。

(Version 2.0)

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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