「芦田の毎日」について twitter 私の推薦商品 今日のニュース 写真ブログ 芦田へメールする

 第2版:ハードディスクが壊れた ― Core2 Duo はもはや古い(DELL Dimension9200のCore2 Duo を Core2 Quad にすることはできるのか? たくさんの写真付き解説) 2008年05月17日

昨年の7月に買った自宅用のパソコン、DELL DIMENSION 9200が1年持たずに壊れた。せっかくあれほど褒めてあげたのに、ショック!

※第2版では、インテル社のここ数年のCPU開発の紆余曲折を追加。

1週間前から、操作をしばらくしないと画面がフリーズして動かない。Ctrl+Alt+Delキーを押しても固まったまま。電源キーを長押しても固まったまま。何をしても動かない。

電源コンセントを抜くしかない。立ち上げ直す。こんなことをこの1週間自宅で繰り返していた。

さすがにパソコンに向かう気持ちも失せかけていた。こうなったら、ディスクのエラーチェック(http://www.lifeboat.jp/support/db/011060214002.html)をするしかない。

ところが、エラーチェックをするととんでもないことが起こった。5ステージの第四段階までは無事進むのだが(最終チェックは5ステージの第五段階)、もうすぐ終了というところの81%で止まってしまう。まだチェックをやっているのかも知れないと、夜、電源を切らずに寝て、朝起きて見たらまだ「81%」。そのまま職場に向かい、自宅に9時過ぎに帰ってきてもまだ「81%」。なんと20時間経っても動いていない。

これは大事(おおごと)だ。わが学校の先生達に聞いてみると、「ハードディスクが壊れている」とのこと。「なんのこっちゃ(関西弁)」と怒る。まだ買って1年も経たないのにハードディスクが壊れた? 「よくあることですよ」とも言われる。

そこで、今日は職場(学校)にパソコンを持ち込んで、大修理。我が職場にはIT系の専門家がたくさんいるのでこういったときには心強い(わが学校で直らないパソコンはどんなメーカーに戻しても直らない)。

まずもう一度ディスクのエラーチェックをするが、やはり「81%」で止まる。

「ハードディスクを買うしかない」とのこと。私のDELL DIMENSION 9200にはもともとSeagateの500GBが搭載されていたが、これがダメになったということだ。買って直後に日立製の500GBHDD(7200回転)Deskstar T7K500(http://www.hitachigst.com/portal/site/jp/men)を増設したが、こちらは大丈夫。

しかしSeagateの500GBにOSもアプリケーションも主要なデータも入っているから、つらい。ミラーにしてデータのバックアップは取っていないが(そんな大げさなことは私はしていない)、同期ソフトを使って100GBくらいの間近のデータは保持できている。

むしろOSやアプリの再インストールの方がじゃまくさい。それに拡張ボード類のドライバもカバーしなくてはならない… 等々考えるとだんだん鬱陶しくなってきた。

壊れたハードディスク(シーゲイト社製).JPG
これが壊れた?Seagate 「Barracuda 7200.10」の500GB。正式型番は、ST3500630A。もともとDELL DIMENSION 9200に入っていたもの。OSもアプリもここに入っている(悲)。

そんなことを考えながら、何回かチェックディスクをかけている内に何とかSeagateの500GBが立ち直った。WindowsのCD-ROMからは不可能。最後はフロッピー立ち上げという手もあったが、そこまでしなくても何とか立ち上がった。

しかし、もはや一度致命的な故障をしたSeagateのHDDなどもはや使う気は起こらない。立ち直っているかに見える今の内に、ハードディスク・クローンを作れば、OSやアプリ、ドライバ類の再インストールが不用になる。クローニングをやるためには、ソフトが必要になるが、労力ははるかに軽減される。全てが元通りに復帰するからだ。Acronis True Imageというソフトを使って、Seagateの500GBの中身をそっくり移すことにした。

クローンソフト.JPG
これがAcronis True Image。

そのためには、新規にハードディスクを買う必要がある。わが校のWEBプログラミング科の芦澤先生が「Western DigitalのWD6400AAKS」(http://www.wdc.com/jp/products/products.asp?driveid=394 )がお勧めと言う。容量は640GB。この製品は何と言っても320GBを超えるプラッタ2枚のみで640GBの高容量を実現しているということ。要するに省電力で高速アクセスが可能になっているとのこと。それにSeagate製や日立製と比べて音も静か。1万円弱で買える。なかなかいいアドバイスをもらった。さすが芦澤先生。

ウエスタンデジタルハードディスク.JPG
これがWestern DigitalのWD6400AAKS。320GBプラッタの高密度で評価が高い。


ハードディスク換装(1).JPG
WD6400AAKS換装真っ最中。


ハードディスク換装(2).JPG
換装終了。写真右側がパソコンの底部です。ハードディスクはDELl Dimensionの場合、底部に置かれています。右側側面上がWD6400AAKS。側面下が日立製の増設HDD、Deskstar T7K500。真ん中の黒い部分がパソコンの頭脳とも言えるCPUの居場所。DELLはなぜかど真ん中に付いています。熱が逃げやすいことを考慮してでしょうか。黒い部分は冷却装置。その下にCPUです。


しかし芦澤先生と話していると、だんだんハードディスク交換だけでは「つまらない」と思い始めた。「ついでにCPUもCore2 Quadに交換しましょうか」と芦澤先生。

私のDELL DIMENSION 9200は、Core2 Duoの2.4GHz(二次キャッシュ4MB)。

Core2 Quadは、 Core2 Duoにでたインテルの最新CPU。Duoは2系統の並列処理ができるCPUだが、Quadはその名の通り、4系統の並列処理ができる。何とも頼もしいCPUだ。もはやCore2 Duoは古い。

もともとインテル社はPentium4で大失敗している。Pentium4は(極論すれば)単に電圧で処理速度を上げていただけのCPU。電気も食うし熱暴走はするし、それほど速くもないし、ろくなことはなかった。

その大反省のすえ社運をかけて開発したのが、Core2 Duo。これはなかなかのCPUだった。熱も驚くほど少なくなったし、速度も速くなった。その上、今回のCore2 Quad。一つの仕事を二人(Duo)でするところを4人でするのがQuad。仕事(=処理速度)が速いということだ。乗りに乗っているインテル社の最新CPUだ。昨年初頭あたりから比較的安い値段で市場に出回るようになっていた。

ここでインテルのCPU開発のここ数年間の紆余曲折をまとめておきましょう。堅い話が嫌いな人は、以下の青字の部分を飛ばしてもいいですよ。

1)CPUを高性能化する手法には、大別して、1クロックあたりの性能(演算能力)を上げるか、クロックを上げるかの2つの方法がある。

2)Peintum4のマイクロアーキテクチャ「NetBurst」では、高クロック化の方法を採用した。背景には、高いクロック数の方がマーケットにおいてAMDと競争する場合に有利という判断があったのでは、と思われる。

具体的には、CPUの演算処理のプロセスを、多くの細かい単位=「ステージ」に分割し、ステージごとの作業時間の差を極小化することでCPU全体の高クロック化を可能にした。

「ステージ」への細分化は「ハイパーパイプライン技術」と言われているが、Peintum4では、PentiumⅢの 2 倍となる 20 ステージへと分割・細分化されている。

3)ところが、NetBurstにおける高クロック化の戦略はCPU内部で想定以上のリーク電流が発生することになり行き詰まってしまった。

「リーク電流」とは、半導体がOFFの状態であるにもかかわらず流れる電流。電流のON/OFFで2進数を表すコンピュータでは致命的な問題だった。

「リーク電流」によるCPUへの影響を抑止するためには抵抗値を上げざるを得ず、抵抗値を上げるためにはより高い電圧が必要になった。さらに抵抗値、電圧の上昇は、より大きな放熱を伴ったのである。

その結果、Pentium4は、高クロック化と引き替えに大きな電圧を消費し、PentiumⅢよりも積極的な熱対策を必要とする超インフレ型のCPUになった。

パソコン自作のプロなら、Pentium4の時代にはPentium4には手を出さず、PentiumⅢの改良版であるサーバー用高性能型CPUであるPentiumⅢ-Sで乗り切っていたはず。Pentium III-S 1.4GHzの性能は、Pentium 4の2GHz程度に匹敵していた。Pentium4は大失敗のCPUだったのである。

4)一方、Core 2 Duoのマイクロアーキテクチャである「Coreマイクロアーキテクチャ」の開発においては、NetBurstの反省から高クロック化ではなく1クロックあたりの演算能力を上げることに注力が注がれた。

その技術の基盤となったのは、PentiumⅢの延長上で開発されていたモバイル向けの低消費電力型のCPUの開発技術であった。それは、PentiumⅢ→Pentium M→Core Duo(コードネーム:Yonah)と続く、Pentium4とは全く別のモバイル型CPUの技術の系譜。

5)モバイル型CPUでは、低消費電力は絶対条件。その条件の中で、高性能化を図るためには、クロックの向上ではなく、1クロックあたりの演算能力の向上が至上命題となる。インテル社はPentium4の大電圧、大放熱の問題を解決するために、モバイル型CPU技術の見直しを余儀なくされたのである。

6)Core 2 Duoのマイクロアーキテクチャである「Coreマイクロアーキテクチャ」では、「ワイド・ダイナミック・エグゼキューション」という技術が採用されている。

この技術には、2つの特徴が組み込まれている。ひとつは、「デコーダ」をNetBurstの3つから4つに増設するというものであり、もう一つは、特定の条件を満たした二つの命令を一つの命令として扱う「マクロ・フュージョン」である。※この「デコーダ」は、4つの命令を同時変換するだけでなく、同時実行も可能。

7)286→386→486→PentiumというIntelのCPUの系譜において、それらの互換性を保つために、CPUの命令自体は「X86命令」という方式を一貫して維持してきた。しかし、CPUの高性能化を図るために、Pentium Pro以来、CPU内部で「X86命令」をより単純な 「μOP (マイクロオペレーション)」に変換してから実行するという方式をとっている。

この変換処理を行うものが「デコーダ」である。「デコーダ」の数を増やせば、同時に変換できる「X86」命令の数が増え、単純に1クロックあたりの性能を向上させることができる。「デコーダ」の数は、「NetBurst」の3に対し、「Coreマイクロアーキテクチャ」では4である。

8)さらに、「Coreマイクロアーキテクチャ」では、一定の条件を満たした2つの「X86」命令を、ひとつの「μOP (マイクロオペレーション)」に変換することができる。

9)以上、「NetBurst」では、同時実行できる「X86命令」が1クロックあたり3つであったものが、「Coreマイクロアーキテクチャ」では、最大5つへと拡大されている。これにより、クロック周波数3GHzのCore 2 Duoは単純計算で5GHzのPentium4の性能に匹敵できることになる。しかも、クロック周波数が低いほど低電圧、低放熱であるため、Core 2 Duoのほうが、コンピュータの実働環境において有利となる。

10)これらのCore 2 Duoテクノロジーから生まれたのがCore 2 「Quad」。遅いわけがない。

芦澤先生の「Quad」への熱い思いを聞かされると、私も思わずその気になった。

「そんなことできるの」と私。

「マザーボードがインテル製だからたぶんCPUの交換だけでできると思いますよ。調べてみましょうか」とのこと。

私のDimentsion 9200のマザーボード型番は、インテル製DXP061。

ネットで調べてみたら、なんと同じことをやった人がいて、完璧に動くとのこと。「じゃあ、やってみるか」。「いくらくらいするの」「2万円くらいだと思います」。

ちなみに換装をやっても大丈夫との確信を得たサイトは、以下の3つ。

http://www8.atwiki.jp/d9200/pages/14.html

http://rinkai.at.webry.info/200805/article_4.html

http://forums.slickdeals.net/showthread.php?t=584681(そもそも、海外では、9200にQ6600を搭載して販売している→交換しても動作するはず)


「ハードディスクとCPUで3万円か」。突然の出費できついが、単にハードディスクを交換するだけでは面白くない。芦澤先生も「僕もCore2 Quadがどれくらい速いのか知りたいからやりましょうよ」なんて、私を“誘惑”する。「やるか」とその誘惑に乗った。

決めたら速い。すぐにヨドバシカメラに行ってWestern DigitalのWD6400AAKSとIntel Core2 Quad 2.4GHzを買う。

CPUの箱.JPG
これがCore2 Quadの箱。CPUの実物は私が気付いたときにはすでにパソコンないの巨大ファンの下に隠れていて見えなくなっていた(残念)。

CPUの大きさ.JPG
シリコングリスで表面が見えないが、これがDELL DIMENSION 9200にもともと入っていたCore2 Duo 2.4GHzのCPU。CPUは、この写真でわかるようにコップの底くらいの大きさ。こんなに小さくてもやっている仕事は大きく、速い。しかも実際のCPUはこの外皮のさらに4分の1くらいだから驚きだ。もし人間の頭脳くらいの大きさでこのCPUを集積するとコンピュータはどれくらい人間の“能力”に近づくのだろうか。


換装は驚くほどうまくいった。バイオスを最新のものにバージョンアップ。Acronis True Imageを使ってハードディスククローンが簡単に行えたのが大きい。

パソコン側面図全体.JPG
すべての換装を終えて、テスト待ち状態のCore2 Quad DIMENSION 9200。世界に一つしかないDIMENSION 9200だ。


そこで早速、Core2 Quad 2.4GHzの処理速度をみんなで注目。私の場合、Core2 Duoもクロック数は2.4GHz。したがってクロック数は同じ2.4GHzで変わらない。したがってDuoとQuadの並列処理自体の“純粋”な戦いになる(ただし二次キャッシュはDuoで4MB、Quadで8MBと違うが)。

「やってみてくださいよ」と芦澤先生が興味深そうに私に言う。「あなたがやればいいじゃない」と私が言ったら「日ごろDuoを使っている人でないとわからないから」と芦澤先生。

「でも僕は、日ごろワードとエクセルしか使っていないから意味ないかも」「でも芦田さんは毎回10個とか20個とかたくさん立ち上げながら使ってるでしょ。あれはかなりCPUの負担があるから違いが出るはず。そもそもWindowsOSが立ち上がるのに20個も30個もファイルを読み込みながら立ち上がるのだから違いが出るはず」。

「そうか」と私はその芦澤先生の期待を背負って、スイッチを入れる。

これが速い。Windowsの立ち上がり画面でデスクトップ画面が表れるまでが30秒から40秒くらい。Core2 Duoでこれまで1分近くかかっていたから、かなり改善している。

「やっぱり速いですか」と芦澤先生。「ちょっとCtrl+Alt+Delキー押してくださいよ」

「なんで? 動いているのに」「いやとにかく押してください」

押したら「Windowsタスクマネージャー」のCPU「パフォーマンス」画面が出た。「ほら見てくださいよ。CPUのパフォーマンスを表示する窓が4つ開くでしょ。これがQuadの証。Duoだと当たり前ですが、この窓が二つなんですよ。いってみれば4つのCPUが共同して作業を行うから速い処理ができるんですよ」と芦澤先生。

パフォーマンス.JPG
これがその「パフォーマンス」画面。CPUの機能が4つ並列化しているのがわかる。ワードくらいなら右端しかほとんど使われていない。


「すごいじゃない」と思わず笑みがこぼれる単純な私。

「ほら見てください。今くらいの作業ならCPUはほとんど使われていない。Quadだからですよ。やっぱり速いですか」と芦澤先生。

「今頃そんなこと言うなよ」と私。

「いや雑誌なんかでは、『ゲームやる人とか画像変換をやる人、3Dグラフィックスなんかを日常的に使う人じゃないとQuadは買う意味がない』という評言が多かったんですよ。私はそんなことないと思っていましたが。特にWindowsOSは動作するのにかなりのファイルを読み込んで仕事をしますからCPU依存率はかなり高い。Quadが意味がないはずがないと思っていました」

「いやいやこれはあきらかにDuoよりも速いよ。これだけ体感的に速いのなら2万円出す価値は充分ある。僕のはOSはXPだけどXPよりはるかに重いVistaを使っている人はQuad使わないと耐えられないんじゃないの? クロック周波数の高いものを買うより、DuoからDuadに変えた方がはるかに効果が高いよ」。

「ですよね。僕(芦澤)もやっぱりQuadにしようかな」

とにもかくにもCore2 Duo(2.2GB)をWindowsVistaで組み込んで「Core2 Duoがこんなにも速いとは」と言って驚いている人がまだいるのですから(http://georgelife.blog65.fc2.com/blog-entry-677.html)、Core2 Quad がいかに速いのか、推して知るべしです。

そんなこんなで、朝持ち込んだ私のDELL DIMENSION 9200(2007年6月製)は、なんと世界にひとつしかないCore2 Quad DIMENSION 9200になってその日の内に自宅に帰ってきた。

ここ数日ブログの更新がなかったのも、パソコン不調の所為。このさらにパワーアップして快適になったパソコンで、これからは更新しますよ。ご期待下さい。

追伸:今思いついたが、私のパソコンのもともとのCPU Core2 Duo 2.4GHzは一体今どこにあるのか。ひょっとしたら芦澤先生がこっそり持って帰ったのかもしれない(笑)。

※楽天最安

(Version 9.0)

にほんブログ村 教育ブログへ

投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
トラックバック

この記事へのトラックバックURL:
http://www.ashida.info/blog/mt-tb.cgi/922

感想欄

ハードディスク交換が速度アップに大きく貢献したのかもかも。。。

投稿者 staranger : 2008年05月18日 14:13

ハードディスクの交換も起動の速度アップに大きく影響しているとは思いますが、やはりC2Qはいいですね。私のdimension9200は、
今C2D E6300(1.86GHz)をのせていますが、お金に余裕が出ればQ6600に乗せ換えてみようと思いました。

投稿者 namatya : 2008年06月19日 18:42

こんばんは。

このDELL C2Q乗るんですね~。

ん~いいですねぇ。。

検討してみたい。

投稿者 i.n.a : 2008年10月06日 03:05
感想を書く




保存しますか?