今、金沢です ― 明日は金沢工業大学、大同工業大学を訪問します(意味のない写真付き)。 2007年11月07日
本日は金沢にいます。
目的は、金沢工業大学(http://www.kitnet.jp/index.shtml)の教育改革の調査。この大学は大学の教育改革では必ず名前の上がる大学です。
明日8日の午前中はこの大学を訪問し、午後(夕方)には名古屋の大同工業大学(http://www.daido-it.ac.jp/)を同時に訪問します。この大学もまた教育改革では有名な大学です。
私は、「特色ある大学教育支援プログラム」(=特色GP:Good Praxis)http://www.tokushoku-gp.jp/ の審査にその立ち上げ時から関わってきましたが、両者の大学は毎年のように申請を行い、意欲的な改革を行ってきました。
金沢工業大学は、「夢考房http://www.kitnet.jp/300days/mono1.shtml」「プロジェクト教育(http://www.kitnet.jp/300days/kagai1.shtml)「修学教育http://www.kitnet.jp/kyoiku/shugaku-kiso.shtml」「アクロノール教育http://www.kitnet.jp/kyoiku/acroknowl.shtml」などで有名。すべて「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)の認定を受けている。
大同工業大学は、組織的な「授業評価」(http://www.daido-it.ac.jp/topics/index.html)で有名。この授業評価は金沢工業大学と同じように「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)の認定を受けている。大学の授業評価では、もっとも進んだ(と私には思える)授業評価を行っている。
私はどちらともの審査にすべて関わったが(http://www.tokushoku-gp.jp/meibo/h18meibo-b2.html、http://www.tokushoku-gp.jp/meibo/h17meibo-sinsabukai03.html)、とりわけ大同工業大学の取り組みには興味があった。〈授業評価〉は、大学が一番嫌う、取り組まない領域だからだ。
「授業評価」は、小学校も中学校も高校も取り組み始めているが、うまくいっていない。やれても「学生アンケート」止まりだ。
〈教室〉の中は、いわば“伏魔殿”のようなもので、教員は誰もそこに足を踏み込ませたくないからだ。ましてや(研究者である)大学教授がそんなことを受け入れるはずがない。
しかし今や国立大学も含めてほとんどの大学は〈研究〉から〈教育〉へとシフトし始めている。
大学全入時代を迎えて(東京では今年、大学進学率が60%を超えた)、大学生の基礎学力はどんどん落ちてきているからだ。いまや勉強をしようと思って大学へ進学する者などいない。みんな行くから私も行く、という感じだ。
だから大学教授も、〈研究者〉である前に〈教育者〉でなければいけない時代になってきた。いまや大学教授も(「高大連携」と言いながら)高校訪問に回り始めている。悲しい時代になりつつある。
私が文部官僚なら、現在の大学を一挙に半減させ(進学率を20%前後にとどめる)、あとの大学は専門学校化した方がはるかにましだと思うが、どうか。
そんなこんなの大学の苦境をこの金沢工業大学と大同工業大学は典型的な仕方で反映している。これまでは書類審査とヒアリングだけだったが、明日は楽しみだ。
それにしても、この宿泊の「ホテル日航金沢」(http://www.hnkanazawa.co.jp/)、居室は悪くはないが、エントランスホールが情けない。狭い。受け付けカウンターの前に立ちながらも「どこが受付ですか」なんて言うほどに狭いし(実際、そう聞いてしまった)、貧弱。エレベータも遅い(というか、速さそのものはそこそこだが、6階か5階以降液晶の階数表示が出なくなるので速さ感がない)。4機あるがなかなか来ない。しかもエレベータホールも狭い。とにもかくにも一階ロビーが狭すぎる。
夕食を食べようと外に出たが、なんと近所にはガスト(http://www.skylark.co.jp/gusto/)しかない。金沢まで来て、ガストか、と落ち込んだがしようがない。
ハンバーグステーキだけは食べまい、と意を決して、リブロースステーキ(下記写真参照のこと)を頼んだ。写真ではおいしそうに見えたが、「焼き方は選べるの」と聞くと、店員の森山さんは(そんなことこの店で聞く人はいないよ、といった顔をしながら)、「取り敢えず、言ってみてください」と、親切。「だったら、レア気味でお願い」「レア気味ですね、わかりました」とのこと。
というのも、まずい肉は焼き上げるともっとまずくなるのでレア気味だとまず肉を食べた気になるのではないかと思ったのだ。
10分ほどして森山さんがそのリブロースステーキを持ってきた。最初の言葉が「薄くてスミマセン」。最初、その言葉の意味がわからなかった。「そうだね、写真と随分違うね」。
そう言いながら森山さんは立ち去っていったが、「薄くてスミマセン」の言葉の意味が食べはじめてわかった。よく見ると薄いため、レア部分が2ミリあるかどうかなのだ。薄いため少し焼いただけでレアでなくなる。レアで食べようと思ったら丸ごとレアでしか食べられないくらいに薄い。だから「薄くてスミマセン」となる。
なるほど。980円のリブロースステーキだからしようがない。でも写真では厚かったのに…。なんとも寂しい金沢の夜だった。
(Version 1.5)
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