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 左翼とは何か ― 信号機のおじさん・おばさんと左翼の反動性(民主党は可能か) 2007年09月11日

いつも職場の帰りに横断歩道を管理している人たちに出くわす。工事中(首都高速地下道路化工事)の山手通りを横断する歩道でのこと。

工事中なので、横断歩道の歩行者を、赤信号、青信号に応じて誘導を徹底しているのだ。さして多くもない歩行者の、さして長くもない横断歩道に3人くらいの誘導者(おじさん、おばさん誘導員)が付いている。

この人達は、歩行者を安全に誘導する、クルマの横暴から歩行者を守る人たちのように思える。現に私がクルマで、その横断歩道に突っ込むときも前に立ちはだかって(お前が邪魔だって、というくらいに赤い旗を持って立ちはだかってくる)、私の車の進行を阻害する。

これは、歩行者の安全を命をかけて守っているように見える。歩行者(=交通弱者)の味方のように思える。

しかし私は、この現場でその逆の光景によく出会う。点滅する青信号に飛び込んでくる歩行者が、このおじさん・おばさん達に止められて狭い中央分離帯で孤立する。本人は「お前がいなければ渡れたのに…」と憮然とした表情で立ちすくんでいる。

私はそれを横目で見ながら、安心してクルマを走らせることが出来る。

いったい、このおじさん・おばさん達は誰の味方なのか。おまけに「信号は守ってください」「命を大切に」とまで説教し始める。信号機はまだ無口で嫌みなところはないが、この喋る信号機は反動的に倫理的なのだ。

私は、日本の左翼政党は、いつもこの程度のおじさん・おばさんでしかなかったのではないかと思う。

小泉首相は盲目的に対米追随だった。これは小泉の思想でも何でもなくて、日本の首相が反アメリカ的な挙動を示すといかに短命内閣に終わるか、彼がよく心得ていたからに違いない(彼は無駄な戦いはしない)。それが証拠に冷戦のまっただ中で中国に近づいた田中角栄首相はロッキード事件によって一気に内閣を崩壊させられた。

民主党が本気で反米政策をとろうとしたら、領収書問題どころではないゴシップ情報を大量にばらまかれて政権交代は一気に停滞するに違いない。それはアメリカにとってフセインを探し出すよりはるかに簡単なことだ。

最後には、民主党は「アメリカを同盟国として大切だと思うからこそ、テロ特措法に反対する」とか言い始めるのだろう。

それは信号機のおじさん・おばさん達が「あなたの命を大切に思うからこそ、私はあなたを止めるのよ」と言っているのと同じようなものだ。

それは意味のない小泉(自己保身)の対米追随よりも、はるかにたちの悪い対米追随だ。左翼運動はいつも反動に転化する(反動的に内面化する)。

学生運動以来、左翼の停滞が指摘されて久しいが、こういった左翼の内面的な反動化を防ぐ手当はないものだろうか。

信号機が「命を救う」なんてあり得ないじゃないか。

(Version 1.0)

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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