「インターフェロンベータ投薬後、多発性硬化症の7人悪化」― ついに読売新聞が立ち上がった。 2007年07月25日
私が今年の2月に書いた記事の内容(http://www.ashida.info/blog/2007/02/msnmo.html)をやっと大新聞が取り上げ、厚労省も立ち上がった。この記事を書いた人たちは、私のブログを読んで先々週私の自宅へ取材に来た人たちだ(http://www.ashida.info/blog/2007/07/post_212.html#more)。
(以下は昨日(25日)の記事の全文)
手足が不自由になるなどの症状が現れる神経難病「多発性硬化症」に対し、進行を抑える治療薬として唯一認可されているインターフェロンベータの注射後、急激に悪化した例が相次いでいることがわかり、厚生労働省研究班(主任研究者=吉良潤一・九州大神経内科教授)は緊急の全国実態調査に乗り出した。
多発性硬化症は、中枢神経が侵される原因不明の難病で、手足のまひなど運動、認知障害が起きる。国内の患者数は約1万人と推定され、治療薬インターフェロンベータは、2000年に発売され、現在2種類ある。
日本人患者の約4分の1には、失明などに至る「視神経脊髄(せきずい)型」と呼ばれる障害が現れる。このタイプでは、薬が効かなかったり、悪化したりしたとの報告が数年前からあった。
このため、厚労省研究班の医師が東大など9病院の患者を調べたところ、治療開始後、手足のまひや視力障害が起き、歩けなくなるなど急激に悪化した患者が7人いることがわかった。うち4人は後遺症で車いす生活になった。
薬と症状悪化との因果関係は不明だが、多くは視神経脊髄型の患者で、薬剤メーカー2社は6月下旬、こうした患者への慎重投与を呼びかける医療機関向けの通知を出した。
同研究班は、全国の約2000人の患者を対象に薬の使用状況、再発の頻度や悪化の程度などを調べ、今年度内に結果をまとめる。
吉良教授は「視神経脊髄型でも半数以上の患者ではインターフェロンベータ治療が有効とされており、どんな場合に無効例や悪化例があるか詳しく調べたい」と話している。
(2007年7月25日3時2分 読売新聞)
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芦田さん
読売新聞は立ち上がれないのですよ。いろいろなところの圧力がつよくて。
誰も何も言えないのよ。新聞社もこわくなって来たの。患者さんが立ち上がるしかないの。