ラジオサーバー登場 ― オリンパスのVJ-10 2007年03月26日
私は、隠れラジオファン。テレビも好きだが、ラジオも大好き。ラジオは夜寝る前にスリープタイマーをかけながらそのまま寝るのが私の就寝スタイル。
そんな私にぴったりの商品が発売された。オリンパスのラジオサーバーVJ-10(http://olympus-imaging.jp/radioserver/vj10/)だ。
2月上旬に予約しておいたら3月16日の発売日当日に届いた。
この商品は本体に37GBのHDDを内蔵しており、ラジオ番組が最長で2500時間録音できる。
私はラジオでは音楽は聞かない。iPodでさえ最近は音楽は聞かない。iPodではPodcastばかりを聞いている。同じようにラジオでは放送大学か、対談もの(たとえば、NHK-FMの早朝四時からの『心の時間』(少しタイトルがダサイが)のような番組などを主に聞いている。
音楽は、そこで時間が停止しているような気がして、世界(=時間)から取り残された気分に襲われるから聞きたくない。よほどくつろいでいるとき以外は音楽を聴く気は起こらない。
しかし放送大学はリアルタイムではとても聞けない。人文系、理系問わずに取り溜めして聞くのが一番。ただしほとんど勉強にならない。「バカじゃないの、こいつ?」なんていうどこかの引退名誉教授みないのばかりが出てくる。それもまた楽しい。
むかしソフィアシステム(http://www.sophia-systems.co.jp/EC/)から「放送大学」録音に特化した「ラジオサーバー」が出ていて、それもすぐさま購入したが、この機械はHDDの音が結構大きくて、枕元におくと落ち着かない。音もよくない。操作性も今ひとつ。そもそも弁当箱を二段重ねたような形が、気にくわない。どこにおけばいいのか想像が付かない。いつのまにかベッドの下に置き去りにされていた。
今回のオリンパスのラジオサーバーVJ-10は、まず音がステレオなのはもちろんのこと、音質もそこそこ楽しめる。HDDの音も耳元でも気にならない(完全に遮音されている)。
感度は抜群というわけではないが、簡単な外部アンテナで充分実用に耐える。
問題は、ボタン配置。カーソルキーの位置が右端なので、使いづらい。おまけにスリープタイマーが独立ボタンではないので、操作に3ステップかかる。これも寝る直前の動作としてはサイテーだ。
もう一つ残念なのは、TVチューナー(音だけでも聞ける)が内蔵されていないこと。TVでも音だけで楽しめる対談ものはいくらでもある。現にサラリーマン愛用の小型ラジオにはほとんどの場合、TVチューナーが内蔵されているのだから。
NHKの『日曜討論』、TV朝日の『サンデープロジェクト』、TV東京の『カンブリア宮殿』など、ラジオサーバーでも楽しめるTV番組はいくらでもある。次期製品の一番のバージョンアップは、TVチューナー内蔵だろう。
重宝なのは、時計表示。大きな数で表示される時刻表示と日にちや曜日が出る表示の2種類が選べる。夜でも光っているので(もちろん照度とコントラストは調整できる)、夜中に起きたときでもすぐにわかる。私の寝室には光る時計がなかったので便利だ。
ここ10日間使って思うことは、やはり「ラジオの時代は終わった」ということか。ラジオサーバーは、Podcastのような形態を取らない限り、サーバーにはなり得ない。なぜか。タイトルが記録できないからだ。テレビ番組表(=EPG)のようなものを放送波を使って流さない限り(ラジオEPG)、サーバー化は無理。
そもそもCDのHDD記録を促進したのは、タイトルの自動記入だ(自動記入なしにはiPodは存在し得なかっただろう)。ラジオ番組記録でもそうならない限り、サーバー記録はできない。一回一回タイトルを入れ続けなければならない。そんなバカなことやってられない。
民放ラジオでは、「森本毅郎のスタンバイ」など優れた番組はすでにPodcast化されているが(民放ラジオ放送のほとんどの人気番組はPodcast化されているからラジオサーバーは必要ない)、肝心の放送大学、NHKのラジオ番組がPodcast化されていない。そんなことはありえないことだろうか。
私のラジオサーバーは、当分の間、「人生読本」と「放送大学」をとり続けることになる。
このように大きな数字で時刻を告げることもできる。夜中の眠たげな目でもしっかり時刻が分かる。
(Version1.1)
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